EC(電子商取引)実践能力検定は、日本商工会議所が実施していた、電子商取引・インターネットビジネス・IT活用に関する知識と実務能力を評価する検定です。かつては3級・2級・1級が設けられ、企業のEC担当者やインターネットを活用するビジネスパーソン向け資格として利用されていました。
ただし、EC実践能力検定は2017年3月31日をもって終了しています。日本商工会議所は、同検定の内容が企業実務における一般的なIT知識・スキルになったことを理由に、出題内容を日商PC検定の知識科目(共通分野)へ統合しました。
EC実践能力検定を30秒で確認
- 日本商工会議所が実施していた旧検定
- 電子商取引・EC・インターネットビジネスを扱う資格だった
- 3級・2級・1級の旧体系があった
- 2017年3月31日で検定終了
- 出題内容は日商PC検定の知識科目へ統合
- 2026年現在、新規受験はできない
- 旧合格者には日商PC検定の知識科目免除制度がある
- EC実践能力検定3級合格者は日商PC検定3級の知識科目免除対象
- EC実践能力検定2級以上の合格者は日商PC検定2級・3級の知識科目免除対象
- これから取得するなら日商PC検定等の現行資格を検討
| 旧資格名 | EC(電子商取引)実践能力検定 |
|---|---|
| 実施団体 | 日本商工会議所 |
| 資格種別 | 旧民間検定 |
| 旧級 | 3級 / 2級 / 1級 |
| 終了日 | 2017年3月31日 |
| 現在の扱い | 日商PC検定の知識科目へ内容統合 |
| 新規受験 | 不可 |
EC実践能力検定とは
EC実践能力検定は、インターネットを使った商取引や企業活動に必要な知識を評価する日本商工会議所の検定でした。
電子商取引が一般企業へ広がり始めた時代に、ECサイト、インターネットマーケティング、ネットワーク、情報セキュリティ、法律、顧客対応などを体系的に学ぶ資格として利用されていました。
現在では当たり前になった「企業のIT活用」を早い時期から扱っていた資格
EC、電子メール、Web、ネット取引、情報管理など、現在のビジネスで標準となったIT活用を専門検定として扱っていました。
なぜ終了した?
日本商工会議所は、EC実践能力検定と電子メール活用能力検定について、情報ネットワーク社会の急速な進展によって、両検定で扱う内容が企業実務における一般的なIT知識・スキルになったと説明しています。
そのため、独立した検定として続けるのではなく、より総合的なビジネスIT資格である日商PC検定の知識科目へ内容を統合する方針となりました。
いつ終了した?
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2015年11月 | 終了・日商PCへの統合を検討すると告知 |
| 2016年度 | 最終年度 |
| 2017年3月31日 | EC実践能力検定を正式終了 |
| 2017年度以降 | 日商PC検定へ統合 |
2026年現在は新規受験できません
古い資格紹介サイトで受験料や試験内容が掲載されていても、それは終了前の情報です。現在の受験案内として利用しないでください。
旧検定には何級があった?
EC実践能力検定には、3級・2級・1級の体系がありました。
| 旧級 | 想定レベル |
|---|---|
| 3級 | EC・IT活用の基礎 |
| 2級 | 企業実務でのEC活用 |
| 1級 | より高度なEC企画・運用 |
ただし、2026年時点では旧試験の細かな問題数・受験料・合格点を現行情報として扱うべきではありません。本記事では、終了後も意味のある制度上の扱いを中心に整理しています。
どんな内容を扱っていた?
| 領域 | 主なテーマ |
|---|---|
| 電子商取引 | ECの仕組み、取引フロー |
| Internet Business | Webを使った企業活動 |
| Marketing | 顧客獲得、販売促進 |
| Security | 情報保護、不正利用対策 |
| 法律 | 電子取引に関係する法制度 |
| Business IT | 企業内での情報活用 |
日商PC検定へどう統合された?
日本商工会議所は、EC実践能力検定の出題内容を日商PC検定の知識科目(共通分野)へ含める形で統合しました。
日商PC検定では、単なるWord・Excel操作だけでなく、企業実務で必要なIT活用、ネットワーク上でのビジネス文書・業務データの取り扱い、情報セキュリティ、デジタルコミュニケーションなども問われます。
旧合格者の日商PC免除制度
EC実践能力検定の合格者には、現在も日商PC検定の知識科目免除制度が用意されています。
| 旧資格 | 日商PCでの免除 |
|---|---|
| EC実践能力検定 3級 | 日商PC検定3級の知識科目 |
| EC実践能力検定 2級以上 | 日商PC検定2級・3級の知識科目 |
旧資格でも制度上のメリットが残っている
検定自体は終了しましたが、合格実績が日商PC検定の知識科目免除に使える点は、2026年時点でも重要です。
免除制度を使うには?
日商PC検定を受験する際、対象となるEC実践能力検定の合格証明等を確認できるようにし、試験会場の案内に従います。
免除手続きの具体的な提出方法は会場や運用によって確認が必要なため、受験前に日商PC検定の公式案内および受験会場へ確認してください。
現在の日商PC検定とは
日商PC検定は、日本商工会議所が実施するビジネスIT資格です。
| 分野 | 内容 |
|---|---|
| 文書作成 | Business Document作成 |
| データ活用 | Excelを使ったData処理・分析 |
| プレゼン資料作成 | PowerPoint等を使った資料作成 |
EC実践能力検定が扱っていたIT・ネットワーク・電子商取引の考え方は、こうした日商PC検定の共通知識へ取り込まれています。
EC担当者が今取るなら何がいい?
現在のEC業務は、旧EC実践能力検定の時代よりも大きく広がっています。Webマーケティング、データ分析、広告、CRM、決済、セキュリティ、個人情報、SNS、物流など、多分野の知識が必要です。
| 目的 | 現行資格・学習候補 |
|---|---|
| Business IT | 日商PC検定 |
| IT基礎 | ITパスポート |
| Office・Data活用 | MOS / 日商PCデータ活用 |
| Web解析 | Web Analytics系資格 |
| Marketing | Digital Marketing系認定 |
| Security | 情報セキュリティマネジメント |
ECサイト運営ならITパスポートも相性がよい
ITパスポートでは、経営、マーケティング、法務、セキュリティ、ネットワーク、データ活用などを幅広く学びます。
EC業務を「Webショップ操作」だけではなく、企業活動全体の中で理解したい人に向いています。
データ分析なら日商PC・Excel系
現在のEC運営では、売上、CVR、客単価、リピート率、広告費、在庫などのデータ分析が重要です。
そのため、日商PC検定データ活用、MOS Excel、Excel表計算処理技能認定試験などの方が、実務に直結するケースもあります。
Webマーケティング資格との違い
| 項目 | 旧EC実践能力検定 | 現代のWebマーケティング資格 |
|---|---|---|
| 時代 | EC黎明〜普及期 | 広告・SNS・Analytics時代 |
| 中心 | 電子商取引全般 | 集客・分析・Conversion |
| 状態 | 終了 | 現行資格あり |
旧資格を履歴書に書ける?
実際に合格していれば、取得実績として履歴書・職務経歴書に記載できます。
| 書き方 | 例 |
|---|---|
| 通常 | EC(電子商取引)実践能力検定 2級 合格 |
| 補足付き | EC実践能力検定2級(旧・日本商工会議所検定) |
現在のスキルも併記する
旧資格取得後にEC業務を続けている場合は、Shopify、EC-CUBE、GA4、広告運用、CRM、Excel/BIなど現在使えるSkillも職務経歴書で示すと伝わりやすくなります。
昔取った資格は失効する?
検定が終了したことと、過去に合格した事実が消えることは別です。取得実績としては残ります。
一方、現在のEC・IT知識を証明する資格として新規受験することはできないため、必要に応じて現行資格や実務経験を追加するとよいでしょう。
日商PC検定との違い
| 項目 | EC実践能力検定 | 日商PC検定 |
|---|---|---|
| 状態 | 終了 | 現行 |
| 中心 | 電子商取引 | Business IT活用 |
| 実技 | 旧制度 | 文書・Data・Presentation等 |
| 関係 | 内容を統合 | 後継的な受け皿 |
ITパスポートとの違い
| 項目 | 旧EC実践能力検定 | ITパスポート |
|---|---|---|
| 資格種別 | 日本商工会議所の旧検定 | 国家試験 |
| 中心 | EC・Internet Business | IT・経営・Management全般 |
| 現在 | 受験不可 | 通年受験可能 |
旧試験の受験料や合格率は?
現在は試験終了から長期間が経過しており、旧級・年度によって試験仕様が異なる可能性があります。
終了資格の記事では古い数字を現在の制度のように掲載しない
2026年に受験できる資格ではないため、本記事では過去の受験料・問題数・合格率を主要情報として掲載しません。受験を検討する読者には、現行の日商PC検定を案内する方が有益です。
このページを残す意味
EC実践能力検定は終了していますが、現在も以下のような検索需要があります。
| 検索する人 | 知りたいこと |
|---|---|
| 旧合格者 | 資格が現在どう扱われるか |
| 採用担当 | 履歴書に書かれた旧資格の意味 |
| 日商PC受験者 | 知識科目免除に使えるか |
| 古い教材を見つけた人 | 現在も受験できるか |
そのため、記事を削除するよりも、終了資格であることを明示し、日商PC検定など現行制度へ案内するページとして残す価値があります。
よくある質問
EC実践能力検定は現在も受験できますか?
できません。2017年3月31日をもって終了しています。
どこが実施していた資格ですか?
日本商工会議所です。
なぜ終了したのですか?
扱っていた内容が企業実務における一般的なIT知識・スキルとなったため、日商PC検定の知識科目へ統合されました。
旧3級合格者にメリットはありますか?
日商PC検定3級の知識科目免除制度の対象です。
旧2級以上なら?
日商PC検定2級・3級の知識科目免除制度の対象です。
旧資格を履歴書に書けますか?
実際に合格していれば取得実績として記載できます。旧制度であることを補足すると分かりやすいでしょう。
現在の後継資格は何ですか?
完全に同一の後継資格ではありませんが、出題内容は日商PC検定の知識科目へ統合されています。
EC担当者なら日商PCだけ取れば十分ですか?
業務によります。EC運営ではIT、Data分析、Web Marketing、Securityなども重要なので、ITパスポートやExcel系資格、Marketing系学習との組み合わせも有効です。
EC実践能力検定の合格率は?
現在の受験判断に使える現行合格率はありません。試験自体が終了しているため、本記事では過去年度の数値を現行情報のようには掲載しません。
EC(電子商取引)実践能力検定のまとめ
EC実践能力検定は、日本商工会議所が実施していた電子商取引・インターネットビジネス分野の検定ですが、2017年3月31日をもって終了しました。日本商工会議所は、同検定で扱う内容が企業実務における一般的なIT知識・スキルになったことを理由に、出題内容を日商PC検定の知識科目へ統合しています。旧3級合格者は日商PC検定3級、旧2級以上の合格者は日商PC検定2級・3級の知識科目免除制度の対象です。2026年現在は新規受験できないため、これからビジネスIT能力を証明したい人は日商PC検定、ITパスポート、MOS、情報セキュリティマネジメントなど現行資格を目的に応じて選ぶとよいでしょう。
情報確認:2026年10月4日
主な確認先:日本商工会議所「EC実践能力検定終了(日商PC検定への統合)のご案内」「平成29年度試験日程」「日商PC検定・知識科目免除制度」。
