ラグビーの試合を公平かつ安全に運営するための審判員(レフリー)としての能力を認定する制度です。この資格を取得することで、公式戦の審判を務めることが可能となります。
受験資格と難易度
公認レフリー資格の受験資格と難易度
スタートレフリー
受験資格
- 年齢:15歳以上(中学生を除く)
- 条件:ラグビーの審判を志す方であれば、特別な経験や資格は不要
難易度
- 講習形式:オンライン(約90分)
- 内容:基本的なルールや審判の役割について学習
- 評価:講習後のテストに合格することで資格取得
- 難易度:初心者向けであり、比較的容易に取得可能
ミニラグビーレフリー(MRR)
受験資格
- 前提資格:スタートレフリー資格保有者
- 条件:小学生以下のミニラグビーの審判を希望する方
難易度
- 講習形式:各都道府県協会が実施する認定講習会(座学および実技)
- 評価:実技試験に合格することで資格取得
- 難易度:基本的な知識と技術が求められるが、適切な準備で合格可能
C級レフリー
受験資格
- 前提資格:スタートレフリー資格保有者
- 条件:中学生以上の試合の審判を希望する方
難易度
- 講習形式:座学・実技講習会およびフィットネステスト
- 内容:ルールの詳細、審判の動作、シグナル、持久力評価など
- 評価:実技認定を受けることで資格取得
- 難易度:基礎的な知識と技術、体力が求められるが、適切な準備で合格可能
B級レフリー
受験資格
- 前提資格:C級レフリー資格保有者
- 条件:各都道府県協会の推薦を受けた方
難易度
- 講習形式:支部協会が実施する認定講習会(座学および実技)
- 評価:実技試験に合格することで資格取得
- 難易度:より高度な知識と技術、経験が求められる
A級レフリー
受験資格
- 前提資格:B級レフリー資格保有者
- 条件:日本協会の推薦を受けた方
難易度
- 講習形式:日本協会が実施する認定講習会(座学および実技)
- 評価:実技試験に合格することで資格取得
- 難易度:最上位の資格であり、非常に高度な知識と技術、豊富な経験が求められる
まとめ
資格 | 受験資格 | 難易度 | 活動範囲 |
---|---|---|---|
スタートレフリー | 15歳以上(中学生を除く) | 初心者向け | タグラグビー、タッチジャッジ |
MRR | スタートレフリー資格保有者 | 基本的な知識と技術が必要 | 小学生以下のミニラグビー |
C級 | スタートレフリー資格保有者 | 基礎的な知識と技術、体力が必要 | 中学生以上の試合 |
B級 | C級レフリー資格保有者、推薦者 | 高度な知識と技術、経験が必要 | 支部協会主催の公式試合 |
A級 | B級レフリー資格保有者、推薦者 | 非常に高度な知識と技術、豊富な経験が必要 | 日本協会主催の公式試合 |
試験内容
公認レフリー資格の試験内容
スタートレフリー
試験内容
- 形式:オンライン講習(約90分)
- 内容:ラグビーの基本ルール、審判の役割、安全対策など
- 評価:講習後のテストに合格することで資格取得
ポイント
- 初心者向けの内容であり、ラグビー未経験者でも受講可能
- 受講後、各協会主催の公式戦でタッチジャッジやタグラグビーのレフリーとして活動可能
ミニラグビーレフリー(MRR)
試験内容
- 形式:各都道府県協会が実施する認定講習会(座学および実技)
- 内容:ミニラグビーのルール、審判の基本動作、シグナルなど
- 評価:実技試験に合格することで資格取得
ポイント
- 小学生以下のミニラグビーの試合の審判を担当するための資格
- 子どもたちの安全とラグビーの楽しさを伝える役割が求められる
C級レフリー
試験内容
- 形式:座学・実技講習会およびフィットネステスト
- 内容:競技規則の詳細、レフリーの基本動作、シグナル、持久力評価など
- 評価:実技認定を受けることで資格取得
ポイント
- 中学生以上の試合の審判を担当するための資格
- より高度な知識と技術、体力が求められる
B級レフリー
試験内容
- 形式:支部協会が実施する認定講習会(座学および実技)
- 内容:高度なレフリング技術、試合運営能力、フィットネステストなど
- 評価:実技試験に合格することで資格取得
ポイント
- 支部協会主催の公式試合の審判を担当するための資格
- 豊富な経験と高い技術が求められる
A級レフリー
試験内容
- 形式:日本協会が実施する認定講習会(座学および実技)
- 内容:最上位レベルのレフリング技術、試合運営能力、フィットネステストなど
- 評価:実技試験に合格することで資格取得
ポイント
- 日本協会主催の公式試合の審判を担当するための資格
- 非常に高度な知識と技術、豊富な経験が求められる
試験対策
スタートレフリー対策(初心者向け)
対策ポイント
- JRFU公式の**eラーニング教材(Rugby Family)**をしっかり視聴
- 講習内容からそのまま出題されるため、視聴と確認テストに集中
- ラグビー未経験者でも理解できる内容になっており、基本ルール・審判の動き・安全配慮を中心に学ぶ
学習の進め方
- eラーニング登録 → 講座を90分視聴
- 簡単なオンラインテストを受験
- 合格で即時資格認定(登録費込2,000円)
ミニラグビーレフリー(MRR)対策
対策ポイント
- ミニラグビー(U12)特有のルールを重点的に学習
- 子ども対象のため、安全性重視の運営方法・接触ルールの違いを理解
- 実技講習ではシグナルの明確さ・声の出し方が評価される
学習の進め方
- 講習前に**JRFU公式ルールブック「ミニラグビー競技規則」**を通読
- 実技前にYouTube等でレフリーの動き・声掛け事例を視聴
- 県協会が主催するタグ・ミニの大会に見学・体験参加しておくと理解が深まる
C級レフリー対策
試験対策内容
- 競技規則の詳細な理解(スクラム、ラック、オフサイドなど)
- 実技評価ではポジショニング、シグナル、フィットネスが求められる
- ワークショップ形式のグループ実技指導が一般的(模擬試合審判など)
対策方法
- JRFU競技規則(最新版)を熟読(試験では正確なルール判断が必須)
- 審判用語(例:ノットリリースザボール、ハンドインラック)を暗記
- ロールプレイ・模擬笛練習で声とジェスチャーの一貫性を磨く
- フィットネステストに備えて、持久走やインターバルトレーニングを習慣化
B級・A級レフリー対策(中〜上級)
対策ポイント
- 映像分析力・状況判断力・試合運営能力などが求められる
- 競技規則の「運用上の解釈」に基づいた判断が評価される
- 自身の審判記録・映像を提出し、フィードバックを受ける場も多い
実践的対策
- 実際の試合の映像を使ったシーン別判断練習(協会提供教材)
- 上位レフリーの試合観察・実況メモ取りによる学習
- 「笛のタイミング」「選手とのコミュニケーション技術」の向上に意識を向ける
- GPSや心拍計を用いた走力チェックなどで体力強化
共通対策:使用すべき教材とリソース
推奨教材・情報源
- JRFU公式サイト「ルール&レフリー」ページ
- 『ワールドラグビー競技規則 日本語版』PDF
- YouTube「JRFU公式レフリー講座」
- ラグビー審判団のブログやSNSでの解説動画・指導会レポート
- 地域のレフリー研修会・勉強会(無料or低価格)
取得後に出来ること
JRFU公式の審判員として試合運営に関わることができるようになります。活動の幅は、地域の育成試合から全国大会、さらには国際試合までと、保有資格のレベルに応じて広がっていきます。スタートレフリー取得後の活動
主な活動内容
- タグラグビーやタッチラグビーなど、非コンタクト形式の試合の審判
- 小学校や地域のスポーツイベントでのタッチジャッジやアシスタントレフリー
- 指導者・保護者向けの体験イベントの審判担当
活動の特徴
- 初心者向け資格で、実戦経験を積む入門ステップとして最適
- 年齢・性別問わず、幅広い層が取得しやすい
ミニラグビーレフリー(MRR)取得後の活動
主な活動内容
- 12歳以下(U12)対象のミニラグビー公式戦で主審を担当
- ジュニアチームのリーグ戦・交流戦・大会などでの審判割り当て
- 指導者・保護者からのルール問い合わせへの対応や普及活動の支援
活動の特徴
- 子どもの安全を守るため、教育的・配慮重視の笛が求められる
- 子どもへの「見せる審判」としての姿勢も問われる
C級レフリー取得後の活動
主な活動内容
- 中学生以上(U15〜高校生)の公式戦で主審や副審を務める
- 地域の大会(都道府県協会主催)や育成リーグ、選抜大会などでの審判活動
- スクール指導者・コーチとの連携による安全管理のサポート
活動の特徴
- より高度なルール運用能力と判断力が必要
- チームや選手とのコミュニケーションが重視され、信頼される審判としての姿勢が重要
B級・A級レフリー取得後の活動
B級レフリーの活動範囲
- 地域協会・ブロック協会主催の公式試合の主審
- 高校ラグビー、社会人地域リーグなどの上位大会での割り当て
- 他のレフリーへの育成・指導的な立場としての関与
A級レフリーの活動範囲
- 全国大会(例:花園、大学選手権、トップリーグ相当)での主審
- JRFUおよびWorld Rugby主催の国際大会への推薦・派遣
- テレビ中継されるようなハイレベルな試合での公式レフリーとして活動可能
- 審判講師・技術委員・レフリー委員会スタッフとしても活躍可能
資格取得後の共通メリット
信頼性とキャリア構築
- 所属協会での公式レフリー登録が可能
- 指導者・保護者・チーム関係者からの信頼性向上
- キャリアとしてJRFUレフリー委員会推薦を受ける道も開ける
報酬や支給面
- 地域によっては1試合ごとの報酬や交通費支給がある
- 上級資格保持者は、トーナメント帯同・出張審判・大会役員として活動機会が増える
将来的な活用例
- 教員・コーチ・スポーツ指導員のスキルアップとして
- 地域のスポーツリーダー・ボランティアとしての活動に活用
- 学生のうちに取得しておくことで、進学・就職時の自己PRにも有効
その他スポーツ系資格一覧
スポーツプログラマー
(FTP認定)ピラティスインストラクター
(BASI認定)ピラティスインストラクター
ヨガインストラクター
エアロビックダンスエクササイズ
プロボウラー
アスレティックトレーナー
公認スポーツ指導者
プロ野球審判員
JAF公認審判員
日本ラグビーフットボール協会公認レフリー
陸上競技審判員
健康運動実践指導者