CIA(公認内部監査人)

CIA(Certified Internal Auditor、公認内部監査人)は、The Institute of Internal Auditors(IIA)が認定する内部監査の国際資格です。内部監査、ガバナンス、リスクマネジメント、内部統制、不正リスク、監査計画・実施・報告など、内部監査人に必要な知識と判断力を体系的に学びます。

2026年現在のCIA試験は3パート制で、Part 1が125問・150分、Part 2とPart 3が各100問・120分です。日本語受験にも対応しています。2025年に試験シラバスが刷新され、現在はIIAのGlobal Internal Audit Standardsに整合した内容となっています。

CIAは「試験に合格すればすぐ認定」という資格ではありません。学歴等に応じた内部監査または同等分野の実務経験が必要で、CIAプログラム承認後3年以内に、試験・実務経験などの要件をすべて満たす必要があります。

CIAを30秒で確認

  • 認定:The Institute of Internal Auditors(IIA)
  • 試験:3パート
  • Part 1:125問・150分
  • Part 2:100問・120分
  • Part 3:100問・120分
  • 日本語受験:対応
  • 2026年日本向け料金:登録料18,000円/36,000円、Part 1 46,000円/66,000円、Part 2・3 各42,000円/62,000円
  • 実務経験:修士1年、学士2年、IAP保有者5年、または5年の関連実務経験ルート
  • プログラム期限:承認後3年以内
  • 更新:内部監査実務従事者は毎年40CPE
  • 当サイトの学習時間目安:3パート合計400~700時間程度
資格名 Certified Internal Auditor(CIA)
認定団体 The Institute of Internal Auditors(IIA)
国内窓口 一般社団法人 日本内部監査協会
試験構成 Part 1・Part 2・Part 3
試験形式 コンピュータ試験・多肢選択式
日本語受験 可能
認定要件 試験合格+実務経験等

CIA(公認内部監査人)とは

CIAは、内部監査の専門能力を国際的な基準で証明する資格です。企業の内部監査部門だけでなく、金融機関、監査法人、コンサルティング会社、上場企業の内部統制・リスク管理部門などでも活用されています。

内部監査では、単に不正やミスを見つけるだけでなく、組織のガバナンス、リスクマネジメント、内部統制が有効に機能しているかを独立した立場から評価し、改善を支援します。

CIAは「会計監査だけ」の資格ではありません。

財務だけでなく、業務プロセス、ガバナンス、リスク、コンプライアンス、不正、ITを含む幅広い内部監査を扱います。

2026年のCIA試験構成

Part 名称 問題数 時間
Part 1 Internal Audit Fundamentals 125問 150分
Part 2 Internal Audit Engagement 100問 120分
Part 3 Internal Audit Function 100問 120分

3パートを決められた順番で受験する必要はありません。自分の得意分野や学習状況に応じて順番を選べます。

2025年改訂後の出題範囲

Part 1:Internal Audit Fundamentals

分野 出題比率
Foundations of Internal Auditing 35%
Ethics and Professionalism 20%
Governance, Risk Management, and Control 30%
Fraud Risks 15%

Part 2:Internal Audit Engagement

分野 出題比率
Engagement Planning 50%
Information Gathering, Analysis, and Evaluation 40%
Engagement Supervision and Communication 10%

Part 3:Internal Audit Function

分野 出題比率
Internal Audit Operations 25%
Internal Audit Plan 15%
Quality of the Internal Audit Function 15%
Engagement Results and Monitoring 45%

2019年版シラバスの教材をそのまま使わないでください。

2025年に試験内容が改訂され、Global Internal Audit Standardsに合わせて3パートの役割と出題領域が整理されています。

合格基準

CIA試験はスケールドスコア方式で採点され、合格基準は600点以上です。単純な正答率60%と同じ意味ではありません。現行の試験問題・正答は非公開です。

2026年の日本向け受験料

項目 IIA個人会員 非会員
CIA登録料 18,000円 36,000円
Part 1 46,000円 66,000円
Part 2 42,000円 62,000円
Part 3 42,000円 62,000円
3パート+登録料合計 148,000円 226,000円

教材費、再受験費用、IIA会費などは別途必要です。料金は改定される可能性があるため、申込み時点で最新料金を確認してください。

CIAの受験資格・認定要件

入口要件 認定に必要な実務経験
修士号または同等以上 内部監査または同等分野1年
学士号または同等 内部監査または同等分野2年
Active IAP保有 内部監査または同等分野5年
大学学位・IAPなし 5年の内部監査または同等実務経験で申請可能

同等経験には、品質保証、リスクマネジメント、監査・評価、コンプライアンス、外部監査、内部統制などが含まれます。

学士・修士保有者は、必要実務経験を満たす前でも試験を受けられます。

ただし、CIA認定そのものは必要な実務経験を満たすまで付与されません。

3年のプログラム期限

CIAプログラムへ承認された日から3年以内に、試験3パートの合格と必要な実務経験など、すべての認定要件を満たす必要があります。各パートの試験登録は原則180日以内、またはCIAプログラム期限までの早い方までに受験します。

合格率

IIAは、地域・年度ごとのCIA公式合格率を一般向けに継続公表していません。

公式な最新合格率は公表されていません。

スクール等が掲載する合格率をIIA公式値として扱わないよう注意してください。

CIAの難易度

CIAは計算中心の資格ではありませんが、内部監査人としての判断力が必要です。「最も適切な対応」「最初に行うべきこと」など、複数の妥当な選択肢から最適解を選ぶ問題が難所になります。

難しいポイント 理由 対策
監査判断 選択肢が一見どれも妥当 独立性・客観性・リスクベースで考える
Global Internal Audit Standards 2025年から新基準へ整合 現行シラバス対応教材を使う
Part 2 監査計画・証拠・評価を実務的に問う 監査プロセスを流れで理解
Part 3 内部監査部門運営・結果管理が中心 CAE視点を意識する

勉強時間

IIAは合格に必要な公式標準学習時間を公表していません。以下は当サイトの目安です。

受験者タイプ 3パート合計の目安
内部監査未経験 550~700時間
内部統制・リスク経験あり 450~600時間
内部監査実務経験あり 400~500時間
監査法人・外部監査経験あり 400~550時間

勉強方法

1. Part 1で原則を固める

独立性、客観性、倫理、ガバナンス、リスク、統制、不正の基本を理解します。

2. Global Internal Audit Standardsを意識する

2025年以降は新しいGlobal Internal Audit Standardsに整合しています。旧基準の呼称・構成だけを覚えないようにします。

3. Part 2は監査プロセスを流れで学ぶ

監査目的・範囲設定、リスク評価、証拠収集、分析、評価、監督、コミュニケーションの順で理解します。

4. Part 3はCAE視点を持つ

監査部門の運営、リソース、監査計画、品質、結果報告とフォローアップを管理者の視点で考えます。

5. 問題演習で最適解を選ぶ

なぜ他の選択肢よりその答えが適切なのかまで説明できるようにします。

6~12か月の学習スケジュール例

期間 学習内容 目標
1~3か月 Part 1 内部監査の基本原則を確立
4~6か月 Part 2 監査実施プロセスを完成
7~9か月 Part 3 監査部門運営を理解
10~12か月 弱点補強・再受験 3パート合格

不合格になりやすい原因

失敗 原因 改善
旧教材を使う 2025シラバスとずれる 現行シラバス対応教材へ更新
用語だけ暗記 状況判断問題で迷う 原則と監査目的を理解する
実務経験だけで解く 自社ルールとIIA基準が違う IIAの考え方を優先する
3年期限を忘れる プログラム失効のリスク 3パートと経験要件を逆算

CIAを取得するメリット

メリット 内容
内部監査の専門性を証明 国際基準で監査知識を体系化できる
ガバナンス・リスクに強くなる 経営管理に近い視点を身につけられる
内部統制業務と相性 J-SOX、統制評価、監査対応に活用しやすい
グローバル資格 海外・外資系企業でも説明しやすい
監査管理職を目指せる CAE・内部監査責任者に必要な基礎を学べる

CIA取得だけで監査部長やCFOになれるわけではありません。

実務経験、業界知識、マネジメント能力、経営理解、コミュニケーション能力などと組み合わせて価値が高まります。

活かせる仕事

仕事 活かせる内容
内部監査 監査計画、実査、報告、フォローアップ
内部統制 統制設計・評価、J-SOX対応
リスク管理 ERM、リスク評価、ガバナンス
コンプライアンス 規程・統制・モニタリング
監査法人・コンサル 内部監査支援、ガバナンス・リスク助言

CIAと関連資格の違い

資格 中心分野 特徴
CISA IT監査 情報システム監査・IT統制中心
CISM 情報セキュリティ管理 セキュリティプログラム・経営管理
公認会計士 会計・財務監査 財務諸表監査の国家資格
CFE 不正対策 不正の防止・発見・調査に特化

資格取得後の更新

2026年の日本内部監査協会の案内では、内部監査実務に従事しているCIA保有者は毎年40CPE、非従事者は20CPEを取得・報告する必要があります。2026年更新では倫理に関するCPEを2時間以上含めます。

ステータス 年間CPE
内部監査実務に従事 40CPE
非従事 20CPE

2026年の日本国内更新料は、IIA個人会員4,500円、非会員18,000円です。

2026年の重要ポイント

2025年新シラバスが現行

試験はGlobal Internal Audit Standardsに整合し、Part 1~3の役割が再整理されています。

日本向け受験料は円建て

日本内部監査協会では国内向けの円建て料金が設定されています。

経験10年以上向けChallenge Examパイロット

2026年には、内部監査または関連分野で10年以上の経験を持つ専門家を対象としたCIA Challenge Examの試験的経路も実施されました。通常の3パートCIAとは別ルートです。

CIAに関するFAQ

CIAは国家資格ですか?

いいえ。IIAが認定する国際的な民間資格です。

日本語で受験できますか?

はい。CIA試験は日本語に対応しています。

試験は何パートですか?

Part 1・Part 2・Part 3の3パートです。

問題数と時間は?

Part 1は125問・150分、Part 2・3は各100問・120分です。

学士号があれば実務経験は何年必要ですか?

原則として内部監査または同等分野2年です。

修士号があれば?

原則1年の関連実務経験が必要です。

合格率は何%ですか?

IIAは最新の公式合格率を一般向けに継続公表していません。

試験合格後いつまでに認定要件を満たす必要がありますか?

CIAプログラム承認後3年以内です。

取得後に更新はありますか?

あります。内部監査実務従事者は毎年40CPEが必要です。

CIAとCISAはどちらがおすすめですか?

内部監査全般ならCIA、IT監査・情報システム統制を中心にしたいならCISAがより直接的です。

CIA(公認内部監査人)のまとめ

CIAはIIAが認定する内部監査の国際資格です。2026年現在は3パート制で、Part 1は125問・150分、Part 2・3は各100問・120分です。2025年改訂のシラバスが現行で、Global Internal Audit Standardsに整合しています。日本向け受験料は登録料18,000円/36,000円、Part 1 46,000円/66,000円、Part 2・3 各42,000円/62,000円です。認定には試験合格だけでなく学歴に応じた実務経験が必要で、取得後も毎年CPEを通じて専門性を維持します。

情報確認:2026年10月
既存記事確認:資格取得最前線 WordPress XML(投稿ID 491)。
主な確認先:The Institute of Internal Auditors「Certified Internal Auditor」「CIA Exam Syllabus」「CPE Requirements」、一般社団法人日本内部監査協会「CIA認定資格試験ガイド」「IIA認定国際資格の更新(2026年)」。
公式情報:The IIA CIA / 日本内部監査協会 CIA

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