主にドラッグストアや調剤薬局、健康食品・化粧品売り場で働く販売員向けに、生活者への健康支援・セルフメディケーション支援ができる人材を育成するための認定資格です。
目次
受験資格と難易度
受験資格
誰でも受験できる開かれた資格
- 年齢・学歴・職歴・資格などの制限なし
- 業界未経験者や学生、主婦、転職希望者でも受験可能
- ドラッグストアや調剤薬局の勤務者でなくてもOK
- 医療系の国家資格(薬剤師、管理栄養士など)も不要
主な対象者の例
- 接客・販売業で働いている人
- 健康食品・サプリメントの知識を身につけたい人
- ドラッグストアや薬局でのスキルアップを目指す人
- 栄養や健康に関心のある一般の方
難易度
合格率は約70〜80%と高め
- 試験内容は基礎的な知識が中心で、比較的やさしい
- 初学者でも公式テキストをしっかり読めば合格が可能
- CBT(パソコン)試験またはマークシート試験形式
試験概要
項目 | 内容 |
---|---|
試験時間 | 約60分 |
問題形式 | マークシート or CBT(選択式) |
問題数 | 約50〜60問 |
合格基準 | 正答率70%程度(年度により若干変動) |
試験内容
試験の概要
試験形式と所要時間
- 試験方式:CBT(パソコン形式)またはマークシート式(筆記)
- 試験時間:60分
- 問題数:約50〜60問
- 問題形式:4択または5択の選択式
- 合格基準:正答率70%前後(年度により変動あり)
出題内容(分野別)
1. 基礎栄養学
- 五大栄養素の働きと特徴(たんぱく質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラル)
- 食事バランスと健康との関係
- 栄養素の過不足による影響
2. 健康食品とサプリメント
- 健康食品と特定保健用食品(トクホ)、機能性表示食品の違い
- サプリメントの成分と安全性
- 商品のパッケージ表示の読み方
3. OTC医薬品の基礎知識
- 一般用医薬品(第1類〜第3類)の違い
- 医薬品と健康食品の併用時の注意点
- 薬剤師・登録販売者と連携する対応
4. 生活習慣病と予防
- 高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満などの基礎知識
- 病気の予防における食生活・運動・生活習慣の指導ポイント
5. カウンセリング・接客マナー
- ヒアリング技術と傾聴姿勢
- コミュニケーションスキルの基本
- 個人情報の取り扱いと法令遵守(個人情報保護法など)
試験の出題傾向と例題(イメージ)
出題傾向
- 実務で役立つ知識を中心に出題
- 具体的な接客場面を想定した設問がある
- 専門用語よりも「お客様に伝えるためのやさしい知識」が重視される
例題(※参考イメージ)
問:以下のうち、ビタミンCが多く含まれる食品として最も適切なのはどれか。- 卵
- 牛乳
- レモン
- 白米
- 睡眠時間の短縮
- 喫煙習慣の継続
- バランスの取れた食事
- 飲酒量の増加
出題数と配点の目安
分野 | 問題数の目安(全体50~60問中) |
---|---|
栄養・食生活 | 約10〜15問 |
健康食品・サプリメント | 約10問 |
医薬品・セルフメディケーション | 約10問 |
生活習慣病・予防 | 約10問 |
接客・カウンセリング | 約10問 |
試験対策
試験対策の基本方針
公式テキストを中心に学習する
- HBCセンターが提供する**公式テキスト(約200ページ)**が試験範囲の中心
- テキストの内容がそのまま出題されるケースが多い
- 用語の定義や図表、コラムも要チェック
過去問・模擬問題で実戦練習
- HBCセンターが提供する模擬問題集や、講座での演習問題を活用
- 問題形式(4択・5択)に慣れることが重要
- 時間を計って60分で練習するのが効果的
分野別の対策ポイント
1. 基礎栄養学
- 五大栄養素の働き、欠乏・過剰の影響を整理
- 食事バランスガイドや栄養素の摂取基準も出題されやすい
- 実生活での食事例(朝食・間食など)と結びつけると覚えやすい
2. 健康食品・サプリメント
- **「トクホ」「機能性表示食品」「栄養機能食品」**の違いを正確に理解
- 成分表示、パッケージの見方、注意喚起表示の意味も確認
- 医薬品との違いや併用時の注意点も頻出
3. OTC医薬品の基礎知識
- 第1類〜第3類の違い、使用上の注意、販売方法の違いなどを整理
- 成分ごとの効果と副作用の基礎をおさえる(解熱鎮痛薬、整腸剤など)
4. 生活習慣病と予防
- 代表的な生活習慣病(糖尿病、高血圧、脂質異常症、肥満)の原因と予防方法を理解
- 具体的な食事・運動・睡眠改善のアドバイスができるようにしておく
5. 接客・カウンセリング
- カウンセリングの流れ(傾聴→確認→提案)を理解
- 個人情報保護や薬事法の基本的な考え方も重要
おすすめの学習方法
スケジュールを立ててコツコツ学習
- 学習期間の目安:1〜2週間(1日1時間×10日)
- 例)1日目:栄養、2日目:健康食品、3日目:OTC医薬品…とテーマ別に分けて学ぶ
暗記だけでなく「理由」まで理解する
- 問題は暗記よりも意味理解型の出題が多い
- なぜその栄養素が必要なのか?なぜその成分が選ばれるのか?を説明できるようにする
アウトプット重視で覚える
- 人に説明するつもりでまとめる
- 模擬問題を解いた後は、「なぜその選択肢が正解/不正解なのか」を必ず確認
対策に使える教材・ツール
種類 | 内容 |
---|---|
公式テキスト | 出題範囲を網羅した学習の中心資料 |
模擬問題集 | 試験形式に慣れるのに最適 |
ノート・単語帳 | 用語や図表のまとめに活用 |
HBCセンター公式サイト | 講座情報、学習動画、試験申込など確認可能 |
取得後に出来ること
ドラッグストアや薬局などの現場での「健康相談対応」や「適切な商品提案」が可能になります。資格自体は国家資格ではありませんが、現場で信頼される接客スキル・知識の証明になります。1. 健康相談・商品提案の実務に活かせる
- お客様からの健康・栄養・生活習慣に関する相談に対応できるようになります
- サプリメント・健康食品の成分について、効果的かつ安全なアドバイスが可能
- OTC医薬品(一般用医薬品)販売時の接客補助としても信頼される
2. 店舗内での役割拡大・信頼アップ
- 他の販売スタッフよりも一歩進んだ**「ヘルスケア担当者」としての役割**が期待されます
- 資格取得を機にリーダー的なポジションを任されることもあります
- お客様からの信頼が高まり、リピーターや売上アップにも貢献
3. 就職・転職でのアピールポイントに
- ドラッグストア、調剤薬局、健康食品会社、化粧品販売店など幅広い職種で有利
- 接客・販売における「専門性の証明」として履歴書にも記載可能
- 管理栄養士・登録販売者・ビューティーアドバイザーなどの他資格との相乗効果もあり
4. 家族や自分の健康管理にも役立つ
- 食事、サプリメント、日常生活の改善など、家庭内の健康管理にも応用可能
- 高齢の家族や子どもの健康について、正しい情報で支援できるスキルが身につく
将来的なステップアップの例
資格・職種 | 説明 |
---|---|
登録販売者 | 一般用医薬品の販売ができる国家資格。ヘルスケアアドバイザーで学んだ基礎知識が活きる |
管理栄養士・栄養士 | 食生活アドバイスをより専門的に行うための国家資格 |
ビューティーアドバイザー | 美容と健康をトータルで提案できるようにスキルを広げる |
店長・エリアマネージャー | 接客+健康アドバイスのできる店舗責任者としてキャリアアップ |
その他医療系資格一覧
臨床心理士
精神対話士
生きがい情報士
認定心理カウンセラー
メンタルケア心理士認定試験
産業カウンセラー
メンタルヘルス・マネジメント検定試験
離婚カウンセラー
コンディショニングコーチ
肥満予防健康管理士
ヘルスケアアドバイザー
栄養情報担当者(NR)
運動療法士