二種外務員資格試験

二種外務員資格試験は、日本証券業協会が実施する外務員資格試験のうち、株式・債券・投資信託などの金融商品の販売・勧誘に必要な基礎知識を確認する試験です。証券会社や銀行などの金融機関で外務員として営業活動を行う際に重要な資格で、金融業界に勤務していない一般の人や学生も受験できます。

2026年現在の二種外務員資格試験は、70問・120分・300点満点で、210点以上が合格です。一般受験者の受験料は12,169円(税込)で、全国のプロメトリック試験会場で通年受験できます。

ただし、試験に合格しただけでは証券会社等で外務員として営業活動を行うことはできません。実際に外務員業務へ従事するには、証券会社・銀行・保険会社等に勤務し、外務員登録を受ける必要があります。

二種外務員資格試験を30秒で確認

  • 実施:日本証券業協会
  • 受験資格:年齢等の制限なし。一般受験可能
  • 問題数:70問
  • 試験時間:120分
  • 配点:300点満点
  • 合格基準:210点以上(70%以上)
  • 出題形式:○×50問+五肢選択20問
  • 試験方式:PC入力によるCBT
  • 一般受験料:12,169円(税込)
  • 実施:通年(土日・祝日・年末年始を除く)
  • 2025年度一般受験者合格率:68.1%
  • 当サイトの学習時間目安:60~120時間程度
  • 重要:試験合格だけでは営業活動不可。外務員登録が必要
資格名 二種外務員資格試験
実施団体 日本証券業協会
受験資格 一般受験では年齢等の制限なし
問題数 70問
試験時間 120分
合格基準 300点満点中210点以上
受験料 12,169円(税込)
主な対象 証券・銀行・保険等の金融機関志望者、金融知識を学びたい人

二種外務員資格試験とは

外務員資格試験は、金融商品取引法などの関連法令、金融商品の仕組み、証券市場、税制、財務分析などについて、金融商品の販売・勧誘を行う外務員として必要な知識を確認する試験です。

二種外務員は、一種外務員より取り扱える業務範囲が限定されますが、株式、債券、投資信託など現物商品を中心とした証券営業の基礎資格として位置付けられています。

二種は金融業界未経験者・学生でも受験できます。

日本証券業協会は、一種・二種外務員資格試験を一般開放しており、証券会社等に勤務していない人も受験できます。

二種外務員資格でできること

二種外務員資格を取得し、勤務先を通じて外務員登録を受けると、二種外務員として認められた範囲内の金融商品の販売・勧誘業務に従事できます。

業務・商品 二種外務員
株式の現物取引 取扱可能
債券 取扱可能
投資信託 取扱可能
付随業務 範囲内で可能
信用取引 二種の職務範囲外
デリバティブ取引 二種の職務範囲外

ただし、二種試験でも信用取引やデリバティブ取引について基礎知識が出題範囲に含まれます。「業務で扱えない=試験にも出ない」というわけではありません。

試験に合格すればすぐ営業できる?

できません。日本証券業協会は、外務員資格を取得しただけでは証券業務に従事できないと明記しています。

外務員として営業活動を行うには、証券会社・銀行・生命保険会社・損害保険会社などに勤務し、勤務先を通じて外務員登録を受ける必要があります。

「資格試験合格」と「外務員登録」は別です。

一般受験で合格しても、そのまま個人で株式や投資信託の販売・勧誘業務ができるわけではありません。

2026年の試験概要

項目 内容
問題数 70問
○×方式 50問
五肢選択方式 20問
試験時間 120分
満点 300点
合格基準 210点以上
解答方式 PC入力
一般受験料 12,169円(税込)
試験実施 通年(土日・祝日・年末年始を除く)

配点の仕組み

○×問題は1問2点、五肢選択問題は1問10点です。五肢択二形式の場合は、それぞれ5点ずつとなります。

形式 問題数 1問の配点
○×方式 50問 2点
五肢選択 20問 10点

五肢選択の配点が高いため、単純な正誤問題だけでなく、計算問題や選択問題で安定して得点することが重要です。

出題科目

区分 主な内容
法令・諸規則 金融商品取引法、金融商品の勧誘・販売に関係する法律、協会規則、取引所規則
商品業務 株式、債券、投資信託、投資法人、付随業務
関連科目 証券市場、株式会社法、経済・金融・財政、財務諸表、企業分析、証券税制、セールス業務
職務範囲外商品の基礎 信用取引・デリバティブ取引の基礎知識

試験問題は直近の法令・諸規則に基づいて出題されるため、古い教材を使うと法改正・制度変更に対応できない可能性があります。

2025年度の合格率

日本証券業協会が公表している一般受験者データでは、2025年度の二種外務員資格試験は、受験者3,753人、合格者2,557人、合格率68.1%でした。

年度 受験者数 合格者数 合格率
2025年度 3,753人 2,557人 68.1%
2024年度 4,268人 2,751人 64.5%

直近2年度の一般受験者合格率は約65~68%です。ただし、受験者層や試験内容が年度によって異なるため、数字だけで簡単な試験と判断しない方がよいでしょう。

二種外務員資格試験の難易度

二種外務員は金融資格の中では入門~基礎レベルですが、法令・税制・財務分析・金融商品を広く学ぶ必要があります。

難しいポイント 理由 対策
法令・諸規則 似た禁止行為やルールが多い 「誰が・何を・いつ禁止されるか」を整理する
債券計算 利回り計算を間違えやすい 応募者利回り・最終利回り等を反復
株式指標 PER・PBR・ROE等が混同しやすい 意味と計算式をセットで覚える
税制 制度変更の影響を受ける 最新版教材を使う
五肢選択 配点が高い 計算・複数選択問題を重点対策

勉強時間

日本証券業協会は合格に必要な標準学習時間を公表していません。以下は当サイトの目安です。

受験者タイプ 学習時間目安
金融完全未経験 90~120時間
金融業界志望・大学で経済を学習 70~100時間
銀行・保険等の実務経験あり 60~90時間
FP・簿記等の知識あり 50~80時間

勉強方法

1. 出題範囲を一周する

法令、株式、債券、投資信託、財務分析、税制を一度広く学び、全体像を把握します。

2. 法令とコンプライアンスを重点化する

金融商品の販売では適合性、禁止行為、広告、顧客保護などが重要です。正誤問題で細かい表現が問われやすいため、条文・規則の趣旨を理解します。

3. 計算問題を反復する

債券利回り、株式指標、投資信託、財務諸表などの計算は、読むだけでは定着しません。電卓を使って繰り返します。

4. ○×と五肢選択を分けて対策する

五肢選択は配点が高いため、難しい問題を完全に捨てる戦略は取りにくいです。

5. 最新法令対応教材を使う

試験は直近の法令・諸規則に基づいて出題されます。古い教材は避けましょう。

1~2か月で合格を目指す学習スケジュール例

期間 学習内容 目標
1週目 証券市場・法令・規則 基礎用語を理解
2週目 株式・債券 商品知識と計算を習得
3週目 投資信託・財務・税制 関連科目を一巡
4週目 問題演習 弱点を発見
5~8週 総合問題・計算・法令反復 安定して70%超を取る

不合格になりやすい原因

失敗 原因 改善
暗記だけで進める 計算問題に対応できない 債券・財務計算を毎日解く
法令を後回し 細かい正誤判断で失点 早期から反復する
古い教材を使う 税制・規則が変わっている 最新版を使う
一種の範囲と混同 二種の職務範囲を誤解 一種との違いを整理する
資格取得=営業可能と思う 外務員登録を理解していない 登録制度まで理解する

二種外務員資格を取得するメリット

メリット 内容
証券業務の基礎を学べる 商品・市場・法令・税制を体系化できる
金融業界志望を示せる 学生・未経験者でも一般受験可能
入社前学習に使える 証券・銀行等で必要な知識を先に学べる
一種へのステップ 次に一種外務員へ進みやすい
投資知識が身につく 株式・債券・投信・税制の基本を学べる

「二種を持っているだけで就職が決まる」資格ではありません。

金融機関の採用では、コミュニケーション、営業適性、業界理解、経験なども評価されます。資格は金融知識を学んだ証明として活用するのが現実的です。

一種外務員資格との違い

項目 二種 一種
問題数 70問 100問
試験時間 120分 160分
満点 300点 440点
合格基準 210点 308点
デリバティブ 職務範囲外 取扱範囲に含む
難易度 基礎 二種より広く専門的

一種を受けるのに二種合格は必須ではありません。

一般受験では、二種資格を持っていなくても一種外務員資格試験を受験できます。就職先で一種が必要なら、最初から一種を目指す選択肢もあります。

2026年の制度変更・注意点

一般受験料は12,169円

2025年3月3日申込分から受験料金が改定され、2026年現在の一般受験料は一種・二種とも12,169円(税込)です。

金融商品取引業基礎試験は2025年11月で廃止

金融商品取引業基礎試験は2025年11月に廃止されました。2026年1月~12月に一種または二種外務員資格試験を一般受験する一定の旧基礎試験合格者について、日本証券業協会は申請により3,000円を返還する経過措置を設けています。

試験は直近法令で出題

外務員必携は制度改正等に応じて改訂され、試験問題も直近の法令・諸規則に基づいて出題されます。

二種外務員資格試験に関するFAQ

誰でも受験できますか?

一般受験では年齢等の制限はなく、学生や金融業界未経験者も受験できます。

試験はいつ受けられますか?

一般受験は通年開催です。土日・祝日・年末年始は原則実施されません。

受験料はいくらですか?

2026年現在、一般受験は12,169円(税込)です。

問題数と時間は?

70問・120分です。

合格点は何点ですか?

300点満点中210点以上です。

合格率はどれくらいですか?

2025年度の一般受験者合格率は68.1%、2024年度は64.5%でした。

二種がないと一種を受けられませんか?

いいえ。二種を持っていなくても一種外務員資格試験を受験できます。

合格したら証券会社で営業できますか?

試験合格だけではできません。金融機関等へ勤務し、外務員登録を受ける必要があります。

資格は退職すると消えますか?

勤務先を退職しただけで、取得した外務員資格が自動的に取り消されるわけではありません。ただし営業活動を行うには勤務先を通じた外務員登録が必要です。

独学できますか?

独学可能です。最新版テキストと問題集を使い、法令・商品知識・計算問題をバランスよく学習しましょう。

二種外務員資格試験のまとめ

二種外務員資格試験は、日本証券業協会が実施する証券営業の基礎資格です。一般受験に年齢等の制限はなく、2026年現在は70問・120分、300点満点中210点以上が合格です。一般受験料は12,169円(税込)で、全国のプロメトリック会場で通年受験できます。2025年度の一般受験者合格率は68.1%でした。なお、資格試験に合格しただけでは証券営業はできず、証券会社・銀行等に勤務して外務員登録を受ける必要があります。一種へのステップとしてだけでなく、金融商品・法令・税制を体系的に学びたい人にも有用です。

情報確認:2026年10月
主な確認先:日本証券業協会「外務員資格試験」「よくある質問(FAQ)」「一般開放試験」、プロメトリック「外務員資格試験」。
公式情報:日本証券業協会 外務員資格試験

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