日本愛玩動物協会が認定している民間資格で動物の正しい飼い方やしつけ、健康管理、動物愛護の考え方などを学び、動物との共生社会の実現に貢献する人材を育てることを目的としています。
主な役割と活動内容
- 飼い主への正しい飼育指導
- 動物愛護精神の普及啓発活動
- 学校や地域での講座やイベントへの参加
- ペットショップ・動物病院などでの活用
■主催
(社)日本愛玩動物協会
目次
受験資格と難易度
受験資格
2級 愛玩動物飼養管理士
- 年齢制限:満15歳以上(中学生は不可)
- 学歴・職歴:不問
- 誰でも受講・受験が可能で、動物に関する仕事経験がなくても問題ありません。
1級 愛玩動物飼養管理士
- 2級の認定取得が必須
- 2級をすでに取得している人のみが、1級を受講・受験できます。
難易度
2級の難易度
- 難易度:低〜中程度
- 通信教育が中心で、内容も基本的な動物の飼育や法律、しつけ、衛生管理などがメインです。
- 真面目にテキストを読み、課題やスクーリングに取り組めば、ほとんどの人が合格できます。
- 合格率は公表されていませんが、80~90%程度と推定されています。
1級の難易度
- 難易度:中〜やや高め
- 2級よりも専門的で、動物愛護法、動物福祉、社会活動との連携など、広範な知識が求められます。
- 受験者の多くは動物関連職に従事しているか、活動実績がある人です。
- こちらも合格率は非公表ですが、70~85%程度といわれています。
試験内容
2級 愛玩動物飼養管理士の試験内容
試験形式
- 筆記試験(マークシート方式)
- 出題数:約40問(※年度により若干変動あり)
- 試験時間:1時間程度
- 通信教育やスクーリングの内容から出題
出題範囲
動物の行動・習性
- 犬・猫を中心に、小動物の行動特性
- 本能行動・社会性・しつけに関する基礎知識
飼育管理
- 適切な食事・運動・住環境
- 衛生管理や季節ごとの注意点
- 動物の健康管理と予防
人と動物の関係学
- 動物との歴史的関係
- 現代社会における動物の役割
動物愛護と法令
- 動物の愛護及び管理に関する法律
- 動物取扱業・ペットショップの規制
- 動物の遺棄・虐待に関する法的知識
飼い主の責任とマナー
- 飼い主としての義務・社会的責任
- トラブル防止のためのマナーや心得
1級 愛玩動物飼養管理士の試験内容
試験形式
- 筆記試験(マークシート式+記述式)
- 出題数:選択問題+記述問題(選択式が中心)
- 試験時間:約90分
出題範囲(2級の内容+より専門的な知識)
動物福祉と倫理
- 動物福祉の国際的な考え方
- 動物愛護の倫理的課題とその背景
法制度の詳細
- 動物関連法の改正内容や最新動向
- 動物愛護推進員の制度や役割
教育活動と地域貢献
- 小中学校などでの動物を使った教育(アニマルセラピーなど)
- 地域活動における動物愛護の実践例
環境と人と動物の共生
- 環境問題と動物飼育の関係
- 外来種問題など
合格基準
- 正答率のおおよその基準は 約70%以上
- 年度や試験内容により若干の変動があります
試験対策
試験対策の基本方針
教材を徹底的に活用する
- 協会から配布される公式テキストが最重要
- 出題範囲はほぼテキストから出るため、隅々まで読み込むこと
- 重要な部分にはマーカーやメモを書き込んで理解を深める
添削課題を真剣に取り組む
- 通信課題(添削問題)は試験とほぼ同じ形式で出題される
- 自分の理解度を測る指標にもなるため、丸暗記ではなく「理解」で解くように意識する
スクーリングで重要ポイントをつかむ
- スクーリングでは、試験に出やすい内容が強調される
- 話を聞くだけでなく、講師が強調した点をメモし、復習する
分野ごとの対策ポイント
動物の行動としつけ
- 「犬と猫の本能行動」「社会性の違い」「しつけの原理」を中心に整理
- 適切なしつけの方法や、してはいけない対応もよく出題されます
飼育管理と健康
- 食事・運動・住環境の適切な管理方法を理解
- 年齢や種類ごとの注意点を整理(例:子犬と老犬では運動量が違う)
法律とマナー
- 動物愛護法の目的・禁止事項・罰則内容は頻出
- 特に近年の法改正(例:動物の虐待の定義強化)は要チェック
- 飼い主の社会的責任・マナーも具体的なケースで問われることがあります
人と動物の共生
- ペットと人の関係の変化(昔と今)
- ペットセラピーや災害時のペット避難など、社会との関わり方
1級受験者向けの追加対策
専門用語・法制度の整理
- より細かい法制度(例:動物取扱業者の規制)をしっかり理解
- 倫理・動物福祉に関する記述問題対策も行う(自分の言葉で書ける練習)
社会活動への応用
- 地域での動物愛護活動の事例をチェック
- 教育・ボランティア活動での動物の活用方法など、実践的な内容にも触れる
取得後に出来ること
資格取得後にできること
動物関連の仕事での活用
-
ペットショップ・動物病院・トリミングサロンなどの就職時にアピール
-
飼育知識があることを証明でき、未経験者でも信頼されやすい
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ペットシッターやドッグトレーナーなどの副業にも有利
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開業・副業時の信頼度アップにつながります
-
動物愛護推進員としての活動
- 地方自治体が募集する**「動物愛護推進員」**の応募資格になることがあります(自治体による)
- 地域の動物愛護イベント、講習会、小学校への出張授業などに参加できる
- 動物との共生社会を広めるリーダー的な役割を果たせます
ボランティア活動への参加
- 保護団体・動物愛護センターなどでのボランティア活動に参加しやすくなる
- 飼育の正しい知識を活かして、保護動物の世話や譲渡支援に携われる
- 愛護団体との連携や、動物に関する啓発活動も行える
教育・講師的な活動
- セミナーやワークショップの講師として活動する人もいます
- 子ども向けの命の教育・マナー教育の場で活躍するケースあり
- 資格の信頼性があるため、行政・教育現場からの依頼も増えています
資格の信頼性・価値
- 公的資格ではありませんが、全国的に認知された有名な民間資格
- 動物に関わる業界やボランティアでは、**「持っているだけで信頼される」**ケースが多い
- 動物を大切に思う人として、社会貢献のきっかけになります
資格を活かすためのポイント
活動する場を自分で広げる
- 取得後に協会から特別な就職支援はありませんが、積極的に行動することでチャンスが広がる
- 地域の掲示板・自治体のサイトで「動物イベント」や「愛護ボランティア」を探してみましょう
SNSやブログで発信する
- 飼育知識や動物の福祉について情報発信を行う人も増加
- 飼い主としての模範的な情報を届けることで、地域の信頼やフォロワーが増えることもあります
その他資格一覧
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