HSK(漢語水平考試)は、中国語を母語としない学習者の中国語運用能力を測る国際試験です。日本ではHSK日本実施委員会が多数の日程を設定しており、2026年も全国各地で筆記1〜6級が実施されています。さらに上級者向けのHSK7〜9級は、2026年5月9日と11月22日に東京でPC試験として実施され、リスニング・読解・書写・翻訳・口頭試験を組み合わせて評価します。旧記事名の「新HSK」は現在では一般的な呼称ではなく、現行記事では単に「HSK」とするのが自然です。中国語検定(中検)が日本語との翻訳力を重視するのに対し、HSKは中国語そのものの運用力を国際的尺度で示したい人に向いています。
HSKを30秒で確認
- 中国語非母語話者向けの国際試験
- 日本ではHSK日本実施委員会が実施
- 筆記1〜6級+上級7〜9級
- 2026年11月7日:筆記1〜6級を全国主要11都市等で実施
- 2026年11月22日:7〜9級を東京で実施
- 2026年11月23日:筆記1〜6級を東京・大阪等で実施
- 2026年12月13日:全国主要25都市等で筆記1〜6級予定
- 7〜9級はPC試験
- 7〜9級は翻訳・口頭試験を含む
- 中検とは別試験
HSKとは
HSKは中国語学習者の聞く・読む・書く力を級ごとに評価する試験です。中国留学、奨学金、大学・大学院出願、企業での中国語能力証明などに使われます。日本独自の検定ではなく、国際的に利用されている点が大きな特徴です。
1〜6級のレベル
| 級 | 学習イメージ |
|---|---|
| 1級 | 入門。基本語彙・短い文を理解 |
| 2級 | 初級。身近な内容の簡単なやり取り |
| 3級 | 基礎的な日常・学習場面に対応 |
| 4級 | 比較的幅広い話題でコミュニケーション |
| 5級 | 新聞・雑誌・映像等をある程度理解 |
| 6級 | 高度な文章・音声を理解し中国語で表現 |
HSK7〜9級とは
7〜9級は、従来の6級より上に位置する上級者向け試験です。受験時点で「7級」「8級」「9級」を別々に申し込むのではなく、共通試験を受け、その成績に応じて7〜9級の判定を受けます。
| 2026年日程 | 5月9日・11月22日 |
|---|---|
| 会場 | 東京 |
| 方式 | PC試験 |
| 筆記 | リスニング・読解・書写・翻訳 |
| 口頭 | 口頭試験・翻訳 |
| 時間 | 13:00〜17:00 |
2026年の主な試験日程
| 日程 | 実施級・会場 |
|---|---|
| 2026年11月7日 | 筆記1〜6級、全国主要11都市等 |
| 2026年11月22日 | 7〜9級、東京 |
| 2026年11月23日 | 筆記1〜6級、東京・大阪等 |
| 2026年12月13日 | 筆記1〜6級、全国主要25都市等 |
難しい分野
| 分野 | 難しい理由 | 対策 |
|---|---|---|
| 声調・発音 | 意味の区別に直結 | 音源をまねて声調まで再現 |
| リスニング | 級が上がるほど長文・速度が増す | 精聴→音読→シャドーイング |
| 読解 | 語彙量と処理速度が必要 | 時間制限付き演習 |
| 作文 | 語順・文法を自力で使う必要 | 短文から段落作文へ |
| 7〜9級 | 翻訳・口頭まで要求 | 要約・通訳・スピーチを並行 |
合格率・合格点
HSKは級ごとに得点基準で評価されますが、2026年時点の日本国内全受験者について級別合格率を一律に公式公開しているわけではありません。そのため、本記事では推定合格率を掲載しません。必要なのは、受験級の公式得点基準と提出先の必要スコアを確認することです。
勉強時間の目安
以下は公式標準時間ではなく当サイトの目安です。
| 1〜2級 | 100〜250時間 |
|---|---|
| 3級 | 250〜450時間 |
| 4級 | 500〜800時間 |
| 5級 | 800〜1,200時間以上 |
| 6級 | 1,200時間以上 |
| 7〜9級 | 高度運用・翻訳・口頭まで長期学習が必要 |
具体的な勉強方法
STEP1 受験級のサンプル問題を解く
級を先に決めつけず、公式問題で現在地を確認します。
STEP2 語彙を音声と一緒に覚える
漢字だけで覚えず、ピンイン・声調・例文をセットにします。
STEP3 リスニングを毎日続ける
短時間でも毎日、中国語の音声へ触れます。
STEP4 読解は時間を測る
高級になるほど「分かる」だけでなく速く処理する必要があります。
STEP5 5級以上は作文、7〜9級は翻訳・口頭を早めに始める
受動技能だけでなく発信技能も並行します。
3か月学習スケジュール
| 1〜2週 | 公式問題・弱点診断 |
|---|---|
| 3〜4週 | 語彙・文法・声調 |
| 5〜6週 | リスニング強化 |
| 7〜8週 | 読解・作文 |
| 9〜10週 | 本番形式演習 |
| 11〜12週 | 弱点補強・模試 |
不合格・スコア停滞の原因
| 漢字だけで覚える | ピンイン・声調もセットで学ぶ |
|---|---|
| 単語帳だけ | 例文・音声・作文へ展開 |
| 聴解を後回し | 毎日短時間でも継続 |
| 中検教材だけ使う | HSK公式形式を必ず演習 |
| 提出先要件を見ない | 必要級・必要スコアを先に確認 |
取得するメリット
中国留学、奨学金、大学・大学院出願、中国語を使う業務の能力証明などに使いやすい点がメリットです。国際的に知られた試験であるため、中国語圏との関係が深い進学・就職用途と相性があります。
HSKと中国語検定の違い
| 比較 | HSK | 中国語検定 |
|---|---|---|
| 特徴 | 中国語そのものの運用力 | 日本語との翻訳力も重視 |
| 用途 | 留学・国際的証明 | 国内学習・実務・翻訳 |
| 上級 | 7〜9級 | 準1級・1級 |
2026年の制度・注意点
2026年は1〜6級に加え、7〜9級が5月・11月に実施されています。7〜9級は東京のPC試験で、翻訳と口頭試験を含むため、旧来の1〜6級対策とは別に準備が必要です。
FAQ
「新HSK」は現在の正式名称ですか?
現在は通常「HSK」と呼ばれます。
何級までありますか?
1〜6級に加え、上級の7〜9級があります。
7〜9級は別々に受けますか?
共通試験を受け、成績により7〜9級の判定を受けます。
2026年11月の7〜9級はいつですか?
11月22日、東京で実施されます。
12月の試験は?
12月13日に全国主要25都市等で筆記1〜6級が予定されています。
HSKと中検の違いは?
HSKは国際的な中国語運用力、中検は日本語との翻訳力も重視します。
独学できますか?
1〜4級は独学しやすく、5級以上は作文・大量読解、7〜9級は口頭・翻訳対策も必要です。
合格率は?
日本国内全受験者の最新級別合格率を公式統一値として確認できないため推測しません。
留学に使えますか?
中国の大学・奨学金等で指定されることがあります。提出先の最新条件を確認してください。
有効期限は?
提出機関がスコアの発行時期に条件を設ける場合があるため、利用先の規定を確認してください。
HSKをIT系完成版と同じ深さで攻略するポイント
この試験・資格で重要なのは、単に「何級を取るか」だけではありません。受験目的を決め、公式要項の形式に合わせて、語彙・文法・読解・聴解・記述・口頭のうち必要な技能へ時間を配分することが重要です。特に上位級では、知識を知っているだけでなく、限られた時間の中で実際に使えるかが差になります。
| 優先 | 重点項目 | 具体策 |
|---|---|---|
| 1 | 語彙量 | 過去問・公式教材で出題形式を確認し、実際に使う練習まで行う |
| 2 | リスニング | 過去問・公式教材で出題形式を確認し、実際に使う練習まで行う |
| 3 | 読解速度 | 過去問・公式教材で出題形式を確認し、実際に使う練習まで行う |
| 4 | 作文 | 過去問・公式教材で出題形式を確認し、実際に使う練習まで行う |
| 5 | 7〜9級の翻訳・口頭 | 過去問・公式教材で出題形式を確認し、実際に使う練習まで行う |
2か月・3か月・6か月の学習計画
以下は公式が示す標準学習期間ではなく、受験日から逆算するための当サイトの学習設計例です。現在の実力が目標級より大きく下の場合は、6か月以上を確保してください。
| 期間 | 前半 | 中盤 | 直前 |
|---|---|---|---|
| 2か月 | 1〜2週:過去問で弱点診断、基礎の穴を埋める | 3〜6週:重点技能を毎日反復し、記述・口頭も並行 | 7〜8週:本番形式を複数回、時間配分と失点原因を修正 |
| 3か月 | 1〜4週:語彙・文法・発音など土台を整理 | 5〜8週:読解・聴解・作文・面接を技能別に強化 | 9〜12週:過去問・模試・弱点補強を反復 |
| 6か月 | 1〜2か月:基礎を体系的に学び直す | 3〜4か月:級別教材と実際の文章・音声で運用練習 | 5〜6か月:本番形式、記述・口頭の添削、弱点の最終修正 |
点数・合否を伸ばす週単位の勉強法
| 平日 | 語彙15〜20分+文法15〜20分+リスニング20分+短い読解・記述20分を基本にする |
|---|---|
| 週2回 | 時間を測った長文・聴解セットを解き、誤答理由を分類する |
| 週1回 | 作文・スピーキング・翻訳など発信技能をまとめて練習する |
| 隔週 | 本番形式の一部または全体を通しで解き、正答率・所要時間・苦手分野を記録する |
| 直前3週間 | 新しい教材を増やさず、過去問・誤答ノート・頻出語彙・本番形式へ集中する |
合格・目標スコアに届かない人の改善方法
| 症状 | ありがちな原因 | 改善 |
|---|---|---|
| 勉強しているのに点が伸びない | 教材を読むだけで、時間制限付き問題を解いていない | 週ごとに本番形式の得点を記録する |
| リスニングだけ低い | 聞き流し中心で、聞けなかった原因を分析していない | スクリプト確認→音読→再聴を1セットにする |
| 記述・作文が不安定 | 正解例を読むだけで自分で書く量が不足 | 短文から書き、添削・自己修正を繰り返す |
| 口頭試験で止まる | 頭の中で文章を完成させてから話そうとする | 短い定型表現で話し始め、後から情報を足す |
| 直前に焦る分野が分からない | 誤答記録がない | 問題番号・分野・原因・次回対策を1行で残す |
HSKを仕事・キャリアでどう活かすか
語学資格は、資格名だけで就職が決まるものではありません。評価されやすいのは、資格・スコアに加えて「その言語を何に使えるか」を具体的に説明できる場合です。
| 活用先 | アピール方法 |
|---|---|
| 中国留学 | 資格・試験結果だけでなく、実務経験や会話力、専門知識と組み合わせてアピールする |
| 中国関連企業 | 資格・試験結果だけでなく、実務経験や会話力、専門知識と組み合わせてアピールする |
| 海外営業 | 資格・試験結果だけでなく、実務経験や会話力、専門知識と組み合わせてアピールする |
| 研究・大学院 | 資格・試験結果だけでなく、実務経験や会話力、専門知識と組み合わせてアピールする |
履歴書では「資格名・級・取得年月」だけで終わらせないのがポイントです。
面接では「業務メールを読める」「接客会話を想定して学んだ」「翻訳・作文まで対策した」など、取得過程で身につけた技能まで具体化すると実務との接続が伝わります。
関連資格・試験を選ぶときの判断軸
| 比較ポイント |
|---|
| HSK=国際的証明 |
| 中検=翻訳力も重視 |
| BCT=ビジネス場面 |
資格名の知名度だけで選ばず、提出先が指定しているか、国内向けか国際向けか、級別かスコア型か、作文・口頭まで必要かで選ぶと失敗しにくくなります。
受験前の最終チェックリスト
- 公式サイトで試験日・申込締切・会場を再確認した
- 受験級・レベルの最新出題形式を確認した
- 料金・支払方法・受験票の受取方法を確認した
- リスニング機器やPC方式など当日の受験環境を確認した
- 記述・面接がある場合、直前1か月で実戦練習を行った
- 合格後にどこで使うか、必要な級・スコアを提出先で確認した
HSKの級・レベル別攻略
同じ試験名でも、初級と上級では必要な勉強法が大きく異なります。下位級では語彙・文法・発音の正確さを優先し、上位級になるほど長文処理、作文、面接、翻訳など「自分で言語を使う力」の比重を増やしてください。
| 段階 | 攻略の重点 |
|---|---|
| 1 | 1〜2級:語彙・短文聴解を固める |
| 2 | 3級:文法と基礎読解を安定 |
| 3 | 4級:長めの会話・読解を速度付きで処理 |
| 4 | 5級:作文・長文・ニュース系語彙を増やす |
| 5 | 6級:大量読解・長文聴解・要約力を強化 |
| 6 | 7〜9級:翻訳・口頭・高度な書写まで総合対策 |
教材選びで失敗しないポイント
- HSK単語だけでなく例文音声を使う
- 5級以上は作文を早めに開始
- 7〜9級はPC入力・翻訳・口頭を別技能として練習
教材は「参考書1冊+公式または公式準拠問題+音声+発信練習」の4本柱に絞ると管理しやすくなります。教材数を増やすより、同じ問題でなぜ間違えたかを説明できる状態まで復習する方が得点につながります。
語彙・文法・読解・聴解をつなげる学習法
| 技能 | 単独学習 | 得点につなげる学習 |
|---|---|---|
| 語彙 | 単語と意味を暗記 | 例文・音声・コロケーションまで確認 |
| 文法 | 規則を読む | 正誤問題→短文作成→会話で使用 |
| 読解 | 全文を和訳 | 制限時間内に主題・根拠・設問箇所を特定 |
| 聴解 | 聞き流す | 設問回答→スクリプト確認→音読→再聴 |
| 作文 | 模範解答を読む | 自分で書く→修正→同じテーマで書き直す |
| 口頭 | 頭の中で答える | 録音→聞き直し→言い換え表現を追加 |
模試の復習方法
模試は点数を見るだけでは不十分です。誤答を「知識不足」「語彙不足」「時間不足」「設問読み違い」「聞き取り失敗」「表現できなかった」の6種類に分類します。次の模試では同じ種類のミスが減ったかを確認してください。
本番2〜3週間前の目標は、最高点ではなく最低点を上げることです。
得意分野で大きく稼ぐより、毎回落とす分野を一つずつ消す方が合否・目標スコアが安定します。
社会人が勉強時間を確保する方法
| 通勤・移動 | 単語・短いリスニング |
|---|---|
| 昼休み | 文法10問、短文1本 |
| 平日夜 | 30〜60分の技能別学習 |
| 休日 | 90〜180分の過去問・作文・面接 |
| 直前期 | 本番開始時刻に合わせた模試 |
資格取得後に実力を落とさない方法
語学資格は取得直後が実力のピークになりやすいため、合格後も週単位で使う仕組みを作ることが重要です。ニュースを読む、音声を聞く、短い日記を書く、オンライン会話をする、仕事で使う専門語彙を追加するなど、受験勉強を実利用へ移行させましょう。
履歴書・職務経歴書での書き方
正式名称、級・レベル、取得年月を記載し、スコア型試験ではスコアも併記します。職務経歴書では「資格取得」の一行だけでなく、メール読解、接客会話、翻訳、プレゼンなど、実務で使える技能を具体的に書くと伝わりやすくなります。
HSKのまとめ
HSKは中国語を母語としない学習者向けの国際中国語試験です。2026年も日本で多数の日程があり、1〜6級に加え上級7〜9級も実施されています。11月22日の7〜9級は東京のPC試験で、リスニング・読解・書写・翻訳・口頭まで評価します。留学や国際的な能力証明にはHSK、日中翻訳を重視するなら中国語検定と使い分けるとよいでしょう。
情報確認:2026年10月
主な確認先:HSK日本実施委員会「試験日程」「HSK7−9級試験」。
