JTFほんやく検定

JTF<ほんやく検定>は、一般社団法人日本翻訳連盟(JTF)が実施する、実務翻訳の能力を評価する民間検定です。現在の中心は「実用レベル」で、英日翻訳または日英翻訳を選び、さらに政経・社会、科学技術、金融・証券、医学・薬学、情報処理の5分野から1分野を選択して受験します。

一般的な英語試験とは異なり、文法問題や語彙問題を解いて点数を競う試験ではありません。制限時間内に実際の実務翻訳に近い課題を完成させ、その訳文の品質によって1級・2級・3級または不合格が判定されます。3級以上の合格者には「翻訳士」の称号が授与されます。

2026年時点では制度上の重要な変更があります。以前実施されていた基礎レベル4級・5級は当面休止中で、実用レベルの試験時間は従来の2時間から3時間へ変更されています。また、試験中は辞書・用語集の使用は可能ですが、機械翻訳や生成AIを利用して訳文の品質を高める行為は禁止されています。

JTFほんやく検定を30秒で確認

  • 資格区分:民間検定
  • 実施団体:一般社団法人日本翻訳連盟(JTF)
  • 現行試験:実用レベル
  • 翻訳方向:英日翻訳/日英翻訳
  • 分野:政経・社会、科学技術、金融・証券、医学・薬学、情報処理
  • 級:1級・2級・3級または不合格
  • 称号:3級以上で「翻訳士」
  • 試験方式:インターネット受験
  • 試験時間:英日180分、日英180分
  • 一般受験料:1科目11,000円、英日・日英併願16,500円(税込)
  • 2025年公式データ:英日1級1.2%、2級11.6%、3級29.9%/日英1級0.0%、2級7.0%、3級26.3%
  • 重要変更:基礎レベル4級・5級は休止中
  • 試験中:辞書・用語集は使用可、機械翻訳・生成AIによる訳文作成や品質向上は禁止

JTFほんやく検定とは

JTF<ほんやく検定>は、翻訳業界団体である一般社団法人日本翻訳連盟が実施する検定試験です。目的は、受験者の翻訳力を客観的に評価し、「商品価値の高い翻訳」を行えるかを判定することにあります。

実用レベルでは、あらかじめ「1級を受ける」「2級を受ける」と級別に申し込むわけではありません。英日翻訳または日英翻訳の試験を受験し、提出した訳文の完成度によって1級・2級・3級または不合格が判定されます。

級を選んで受験する試験ではありません。

実用レベルでは、同じ試験答案を審査し、その翻訳品質に応じて1~3級が認定されます。1級は専門家レベル、2級は実務で十分通用するレベル、3級は実務で一応通用するレベルという位置づけです。

JTFほんやく検定は「語学試験」ではなく「翻訳成果物の試験」

TOEICや英検では、読む・聞く・話す・書くといった語学能力を測定します。一方、JTFほんやく検定が評価するのは、原文の意味を正しく理解し、読み手にとって正確で分かりやすく、分野に適した表現へ変換できるかという翻訳能力です。

そのため、英語力が高いだけでは1級・2級を取れるとは限りません。専門用語、文体、論理関係、数字・単位、固有名詞、訳抜け、読みやすさなどを含め、完成した訳文全体の品質が評価されます。

2026年時点の試験概要

試験名 JTF<ほんやく検定>
実施団体 一般社団法人日本翻訳連盟(JTF)
資格区分 民間検定
現行レベル 実用レベル
翻訳方向 英日翻訳/日英翻訳
出題分野 政経・社会、科学技術、金融・証券、医学・薬学、情報処理
認定 1級・2級・3級または不合格
称号 3級以上の合格者に「翻訳士」
受験方式 インターネット受験
試験時間 英日180分/日英180分
受験資格 PC・インターネット等、受験に必要な環境を満たすこと
受験料(一般) 1科目11,000円/英日・日英併願16,500円(税込)
受験料(JTF会員) 1科目8,800円/併願13,200円(税込)

次回・第86回JTFほんやく検定の日程

2026年10月4日時点で公式サイトに案内されている次回試験は、第86回です。

項目 日程
申込開始 2026年10月20日(火)10:00
申込締切 2027年1月12日(火)17:30
英日翻訳 10:00~13:00(180分)
日英翻訳 14:00~17:00(180分)
結果発表 2027年3月23日(火)10:00予定

試験は日本時間で実施されます。海外からの受験も可能ですが、時差を自分で確認する必要があります。また、スマートフォン・タブレットではなくPCでの受験を前提としており、本試験前には公式の「試行試験」でPC環境を確認するよう案内されています。

実用レベルの出題分野

英日翻訳・日英翻訳とも、次の5分野から1つを選択します。

分野 想定される内容・特徴 向いている人
政経・社会 政治、経済、社会問題、時事性のある文章など ニュース・政策・社会問題に日常的に触れている人
科学技術 科学、工学、技術、製造、研究開発関連の文章 理工系の学習・業務経験がある人
金融・証券 市場、投資、証券、企業財務、金融商品など 金融機関、経理、IR、証券分野の知識がある人
医学・薬学 医療、薬学、臨床、生命科学関連の専門文書 医療・薬学・ライフサイエンス経験者
情報処理 IT、ソフトウェア、システム、情報技術関連の文章 ITエンジニア、技術翻訳を目指す人

受験分野は「英語が得意だから」という理由だけで決めるのではなく、自分の専門知識や業務経験を考えて選ぶ方が有利です。専門翻訳では、一般辞書で意味を調べるだけでなく、その分野で実際に使われる用語・表現を選ぶ必要があります。

1級・2級・3級の違い

級 公式の位置づけ 実務イメージ
2級 実務で十分に通用する翻訳 若干の修正は必要でも、重大な誤訳がなく業務レベルで使用できる
3級 実務で一応通用する翻訳力 内容理解・表現に改善点はあるが、翻訳実務へ進める基礎水準
不合格 3級基準に未到達 原文理解、訳文表現、専門知識などの補強が必要

1級は毎回多数が合格する試験ではありません。年度によっては日英・英日の一方または両方で1級合格者が出ないこともあります。「3級は簡単、1級だけが本当の合格」という考え方ではなく、3級でもJTFから翻訳士として認定される点を押さえておきましょう。

2025年の公式合格率

2026年10月時点で、JTFの「受験者データ」ページに掲載されている最新の年間集計は2025年(第82回・第83回)です。第85回の合否結果は2026年9月24日に発表済みですが、年間の詳細集計は公式データページではまだ2025年分が最新です。

翻訳方向 受験者数 1級合格者 1級合格率 2級合格者 2級合格率 3級合格者 3級合格率
英日翻訳 328人 4人 1.2% 38人 11.6% 98人 29.9%
日英翻訳 186人 0人 0.0% 13人 7.0% 49人 26.3%

2025年の延べ受験者数は514(英日328+日英186)ですが、公式ページでは受験者の実人数を427人、合格者の実人数を202人、合格率を39.3%としています。英日と日英を併願する受験者がいるため、科目別人数の単純合計と実人数は一致しません。

「合格率39.3%だから4割が1級・2級になる」という意味ではありません。

39.3%は1~3級のいずれかに合格した受験者の割合です。1級だけを見ると、2025年は英日1.2%、日英0%でした。級ごとの難易度差は大きいため、目標級を分けて考える必要があります。

JTFほんやく検定の難易度

実用レベルは、翻訳学習を始めたばかりの人向けの入門試験ではありません。公式サイトでも、在宅翻訳者、企業内翻訳者、派遣翻訳者、プロとして専門分野をさらに磨きたい人を対象にしています。

難易度が高い最大の理由は、知識問題の正誤ではなく、限られた3時間で翻訳成果物そのものを提出する点です。原文を理解するだけでなく、調査、訳語選択、文章構成、推敲、最終チェックまで時間内に完了させなければなりません。

難しさ 理由 対策
原文理解 専門的な文章では構文だけでなく背景知識が必要 専門分野の一次資料を日常的に読む
訳語選択 辞書の第一訳が業界標準とは限らない 公式資料・企業資料・専門文献で用例を確認する
日本語表現 正しい直訳でも読み手には不自然な場合がある 原文から離れて訳文単体で推敲する
日英翻訳 日本語の省略情報を補いながら自然な英文に再構成する必要がある 主語・冠詞・単複・時制・論理関係を重点確認する
時間管理 調査に時間を使いすぎると推敲できない 調査・初稿・推敲・最終チェックに時間を配分する
1級水準 「意味が通る」だけでなく商品品質が要求される 添削・レビューで細かな品質差を学ぶ

試験中に使えるもの・使えないもの

インターネット受験であるため、何を使ってよいかは重要です。公式FAQでは、辞書、ウェブ辞書、用語集は利用可能とされています。翻訳支援ツール自体の使用も禁止されていません。

一方で、JTFは2025年7月24日に機械翻訳・生成AIの利用ルールを改定し、受験者本人の能力ではなく、機械翻訳や生成AIを使って訳文品質を向上させる行為を禁止しています。

ツール・行為 試験中の扱い 注意点
紙の辞書 使用可 語義確認に使用可能
ウェブ辞書 使用可 用語調査に利用可能
用語集 使用可 専門用語の確認に利用可能
翻訳支援ツール 条件付き ツール自体は可。ただし組み込み機械翻訳機能は不可
Google翻訳・DeepL等 禁止 原文を機械的に翻訳して訳文を得る行為は禁止
生成AI 禁止 訳文作成・修正など、受験者本人の能力によらず品質を上げる行為は禁止

「ネット受験だからAIを使ってもよい」は誤りです。

2025年7月24日改定の公式ルールでは、機械翻訳または生成AIを利用して訳文品質を高める行為が禁止されています。受験前に必ず最新の公式ルールを確認してください。

基礎レベル4級・5級は現在休止中

過去のJTFほんやく検定には、基礎レベルとして4級・5級がありました。しかし2026年時点では、基礎レベルの試験は当面休止されています。

そのため、古い参考書やWeb記事に「5級から受験する」「4級・5級が初心者向け」と書かれていても、現在の実施状況とは異なります。現行の試験は実用レベルが中心です。

2026年時点の受験者は、原則として実用レベルを検討します。

基礎レベルの再開時期は、公式情報が発表されるまで推測できません。再開の有無・方式はJTF公式サイトで確認してください。

試験時間は2時間から3時間へ変更

古い情報では実用レベルの試験時間を2時間としている記事がありますが、現在は英日翻訳・日英翻訳とも180分(3時間)です。

3時間になったから簡単になったわけではありません。専門文書の調査と推敲を含めて完成度を高める余地が増えた一方、1~3級の審査は提出訳文の品質で行われます。特に1級・2級を狙う場合は、余った時間を単なる読み直しではなく、用語・論理・数字・文体の品質確認に使うことが重要です。

勉強時間の目安

JTFは、合格に必要な学習時間を公式には公表していません。以下は翻訳経験、語学力、専門分野の知識差を考慮した当サイトの目安です。

受験者タイプ 学習時間の目安 主な重点
実務翻訳者 50~150時間 過去問、試験時間への適応、弱点修正
社内翻訳・専門業務経験あり 100~250時間 翻訳品質、文章表現、分野別用語
高い英語力はあるが翻訳未経験 250~500時間 翻訳技法、専門調査、添削
語学力から強化が必要 500時間以上 英文読解・英作文の基礎+実務翻訳

1級を狙う場合は、単純に勉強時間を増やすだけでは不十分です。すでに翻訳経験がある人でも、自分では気付きにくい文体、訳語、論理、冗長表現などを第三者に指摘してもらう訓練が必要になります。

JTFほんやく検定の勉強方法

STEP1 受験分野を先に決める

政経・社会、科学技術、金融・証券、医学・薬学、情報処理の中から、自分が最も背景知識を持つ分野を選びます。専門分野が決まると、読むべきニュース、専門用語集、参考資料も絞れます。

STEP2 公式過去問題・解説集で要求水準を確認する

JTFは各回の実用レベルについて、問題・訳例・解説を収録したオフィシャル教材を販売しています。2024年5月以降に販売される教材には基礎レベル問題は収録されていません。

最初から満点答案を作ろうとせず、「どの程度の文章量か」「どの分野知識が必要か」「訳例ではどのように処理しているか」を分析します。

STEP3 原文の構造を正確に取る

長い英文では、主節と従属節、修飾関係、代名詞の指示先、因果、対比、条件、否定を明確にします。単語の意味が分かっていても、論理関係を誤ると重大な誤訳になります。

STEP4 専門用語を「実際の用例」で確認する

専門用語は辞書だけで決めず、公的機関、学会、企業、研究機関、金融機関などの信頼できる資料で用例を確認します。特に固有名詞、制度名、法律名、製品名、医学用語などは表記を統一します。

STEP5 訳文を原文から切り離して読む

英日翻訳では、原文と見比べながら読むと不自然な日本語に気付きにくくなります。初稿完成後は原文を一度見ず、訳文だけを読んで文章として自然か確認します。

日英翻訳では、意味が伝わるかだけでなく、主語、冠詞、単複、時制、前置詞、修飾位置などを別工程でチェックします。

STEP6 3時間で完成させる模擬演習を行う

知識があっても、本番時間内に提出できなければ意味がありません。最終段階では必ず180分を測り、調査から提出直前チェックまでを一度に実施します。

STEP7 添削・レビューを受ける

翻訳では、自分の誤訳や不自然な文体を自分だけで発見することに限界があります。可能であれば、翻訳スクール、実務経験者、添削サービスなどを利用し、「何が悪いのか」「どの修正なら商品品質に近づくのか」を具体的に確認します。

3か月学習スケジュール例

期間 学習内容 到達目標
1か月目 過去問分析、専門分野の用語・背景知識、構文解釈 原文の意味を正確に取れる状態
2か月目 週1~2本の実務翻訳、添削、訳語記録 重大な誤訳と不自然な直訳を減らす
3か月目 180分模試、時間配分、最終校正 時間内に実用レベルの答案を完成させる

これはすでに一定の語学力・専門知識がある人向けの例です。翻訳未経験の場合は、3か月で急いで受験するより、半年~1年以上かけて翻訳基礎、専門知識、添削を積み重ねる方が現実的です。

180分の時間配分例

工程 時間の目安 作業
全体確認 10~15分 文章テーマ、構成、難所、用語を把握
初稿 90~110分 原文理解と必要な調査を行いながら訳す
内容チェック 25~30分 誤訳、訳抜け、数字、固有名詞、論理を確認
文章推敲 15~20分 読みやすさ、語調、冗長表現を修正
提出確認 5~10分 誤字、入力ミス、未翻訳箇所など最終確認

時間配分は個人差があります。重要なのは、最後の数分まで初稿を書き続けないことです。上位級ほど、最後の推敲で訳文品質を上げる時間が重要になります。

不合格になりやすい原因

失敗 なぜ危険か 改善策
辞書の最初の訳語をそのまま使う 文脈・分野に適さない訳語になる 専門資料で用例を確認する
英文の構造を保ったまま日本語にする 意味は合っていても読みづらい直訳になる 意味を理解してから日本語として再構成する
専門知識がない分野を選ぶ 調査時間が増え、誤訳リスクも上がる 最も背景知識のある分野を選ぶ
訳し終えることを最優先する 誤訳・訳抜け・用語ゆれが残る 必ず最終確認時間を確保する
英語力だけで1級を狙う 1級は専門家レベルの商品品質が必要 添削と実務文書の分析を繰り返す
AI・機械翻訳を試験対策と混同する 本番では利用禁止のため、自力翻訳能力が伸びない 辞書・資料調査で自分の訳文を作る訓練をする

取得するメリット

メリット 内容
翻訳力を級で客観化できる 実用レベルの翻訳品質を1~3級で示せる
3級以上で「翻訳士」 JTFから翻訳士の称号が授与される
1・2級は仕事獲得機会につながる場合がある 一部JTF加盟翻訳会社でトライアル免除・受験要件緩和などの優遇措置がある
専門分野を示しやすい 科学技術、医学・薬学、金融など受験分野を明示できる
弱点を明確化できる 過去問・訳例との比較で自分の翻訳品質を把握しやすい

合格すれば自動的に仕事がもらえるわけではありません。

1・2級合格者に対する優遇制度はありますが、翻訳会社ごとに条件が異なります。実際の採用・発注では、実務経験、専門知識、トライアル、納期対応、品質の安定性なども評価されます。

JTFほんやく検定を活かせる仕事

仕事 活かせる内容
フリーランス翻訳者 専門分野の実務翻訳案件で翻訳品質を示す材料になる
企業内翻訳者 社内文書、技術文書、契約・財務関連文書などの翻訳に活用
翻訳会社の翻訳者・チェッカー 翻訳・校正・品質管理業務で実務翻訳力を活かす
技術者・研究者 海外文献、技術資料、研究資料などを正確に扱う
金融・医薬・ITの専門職 自分の専門知識と英語力を組み合わせ、専門翻訳へ展開

向いている人

タイプ おすすめ度 理由
社内で翻訳を担当している 高い 現在の翻訳力を客観的に把握しやすい
専門分野の知識がある 高い 専門知識を英日・日英翻訳に活かせる
英語資格のスコアだけが必要 低い TOEICなどとは試験目的が異なる
英語学習を始めたばかり 低い 基礎4・5級は休止中で、現行は実用レベル中心

JTFほんやく検定とTQEの違い

比較 JTFほんやく検定 翻訳実務検定TQE
実施 日本翻訳連盟(JTF) サン・フレア アカデミー
主な方向 英日・日英 複数言語・複数翻訳方向
専門分野 5分野 英語では15分野・19科目など
級 1~3級または不合格 1~5級、70点以上で合格
合格者の称号 3級以上で翻訳士 3級以上で翻訳実務士
試験時間・方式 指定時刻に180分のオンライン試験 数日間の試験期間内に在宅で答案作成・提出
向いている人 時間制限下で英日・日英の実務翻訳力を測りたい人 専門分野を細かく選び、実案件型の翻訳力を評価したい人

どちらを選ぶ?

英日・日英の翻訳力を、3時間という明確な時間制限の中で測りたい人にはJTFほんやく検定が向いています。一方、IT、特許、医薬、法務、環境など、より細かい専門科目から選択したい場合はTQEも比較候補になります。どちらも語学試験ではなく、実務翻訳の完成度を重視する点は共通しています。

2026年時点で特に注意したい制度変更

変更・現状 2026年時点の内容
基礎レベル4級・5級 当面休止中
実用レベル試験時間 従来2時間から3時間へ変更済み
教材 2024年5月以降販売分は実用レベルのみ収録
機械翻訳 使用禁止
生成AI 2025年7月改定ルールで、訳文品質を向上させる利用を禁止
次回試験 第86回、2027年1月23日実施予定

特に古い記事では「4級・5級から挑戦できる」「試験時間は2時間」という説明が残っている場合があります。現在の受験要項では条件が異なるため、最新情報を確認してから受験計画を立ててください。

JTFほんやく検定のFAQ

JTFほんやく検定は何級から受験できますか?

現行の実用レベルでは受験時に級を選択しません。答案の完成度に応じて1級・2級・3級または不合格が判定されます。旧基礎レベル4級・5級は2026年時点で当面休止中です。

3級でも「翻訳士」と名乗れますか?

はい。JTF公式受験要項では、実用レベル3級以上の合格者に「翻訳士」の称号を授与するとされています。

試験時間は何時間ですか?

英日翻訳、日英翻訳とも180分です。以前の2時間から3時間へ変更されています。

英日と日英を両方受けられますか?

はい。併願できます。第86回の一般受験料は英日・日英併願で16,500円(税込)です。英日が午前、日英が午後に実施されます。

辞書を使えますか?

はい。紙の辞書、ウェブ辞書、用語集を利用できます。公式FAQではウェブ検索も一定範囲で認められています。

Google翻訳やDeepLは使えますか?

いいえ。機械翻訳の使用は禁止されています。翻訳支援ツールに組み込まれた機械翻訳機能も禁止対象です。

ChatGPTなどの生成AIは使えますか?

試験中に生成AIを使って訳文を作成・修正するなど、受験者本人の能力によらず訳文品質を高める行為は禁止されています。2025年7月24日改定のJTF公式ルールで明記されています。

スマートフォンで受験できますか?

できません。JTF公式FAQではPCの使用を前提としており、スマートフォン・タブレットからは受験できないと案内されています。

合格率は何%ですか?

2025年の公式年間データでは、英日翻訳は1級1.2%、2級11.6%、3級29.9%、日英翻訳は1級0.0%、2級7.0%、3級26.3%でした。1~3級いずれかの合格を含む受験者実人数ベースの合格率は39.3%です。

独学できますか?

独学は可能です。JTFの公式過去問題・解説集を使い、専門文書の読解、用語調査、時間を測った翻訳練習を行えます。ただし上位級では自分だけでは気付けない訳文品質の差が大きいため、添削や第三者レビューを受けると効果的です。

JTFほんやく検定のまとめ

JTF<ほんやく検定>は、日本翻訳連盟が実施する実務翻訳の検定です。現在の中心は英日翻訳・日英翻訳の実用レベルで、政経・社会、科学技術、金融・証券、医学・薬学、情報処理から専門分野を選びます。提出した訳文の完成度によって1~3級が認定され、3級以上には「翻訳士」の称号が授与されます。2026年時点では基礎レベル4・5級は休止中で、試験時間は3時間に変更されています。また機械翻訳・生成AIを使った訳文品質向上行為は禁止です。翻訳者を目指す人は、語学力だけでなく専門知識、調査力、自然な表現、時間内に納品品質まで仕上げる力を重点的に鍛えましょう。

情報確認:2026年10月
主な確認先:一般社団法人日本翻訳連盟「JTF<ほんやく検定>」「受験要項」「受験者データ」「よくある質問」「オフィシャル教材」「JTF<ほんやく検定>における機械翻訳システムの利用に関する重要なお知らせ」。
公式情報:
JTFほんやく検定 公式サイト /
受験要項 /
受験者データ /
よくある質問 /
オフィシャル教材

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