IC3

IC3(アイシースリー/Digital Literacy Certification)は、コンピュータ、インターネット、情報管理、コンテンツ作成、オンラインコミュニケーション、共同作業、安全・セキュリティなど、現代の社会生活や仕事で必要となるデジタルリテラシーを総合的に証明する国際資格です。

2026年10月時点では、グローバルスタンダード6(GS6)が現行制度で、「Level 1」「Level 2」「Level 3」の3科目で構成されています。Office操作だけを評価する資格ではなく、パソコン・スマートフォン・クラウド・ネットワーク・情報モラル・セキュリティまで幅広く扱う点が大きな特徴です。

IC3を30秒で確認

  • コンピュータとインターネットの基礎・活用力を総合的に証明する国際資格
  • 現行制度はGS6のLevel 1・Level 2・Level 3
  • 各科目40〜45問、CBT方式、試験時間50分
  • 各科目の受験料は一般6,600円、学割5,500円(税込)
  • 1科目合格ごとに資格認定される
  • 3科目合格で「デジタルリテラシーマスター」認定
  • 受験資格はなく、年齢・国籍を問わず受験可能
  • 旧GS5は2025年12月28日に終了
  • MOSより範囲が広く、Office以外のIT・ネット・安全・情報活用も学ぶ
資格名 IC3 Digital Literacy Certification
通称 IC3(アイシースリー)
資格種別 民間資格・国際資格
認定 Certiport
日本国内運営 株式会社オデッセイ コミュニケーションズ
現行制度 Global Standard 6(GS6)
科目 Level 1/Level 2/Level 3
試験方式 CBT
試験時間 各50分
問題数 各40〜45問
受験料 一般6,600円・学割5,500円(税込)/1科目
受験資格 特になし

IC3とは

IC3は、デジタル機器やインターネットを安全かつ効果的に利用するための「知識」「スキル」「モラル」を幅広く評価する資格です。特定のアプリケーションだけに特化せず、デジタル社会で必要な基本能力を横断的に学べる点が特徴です。

現在のGS6では、デジタルリテラシーを7つの主要分野に整理し、難易度に応じてLevel 1・Level 2・Level 3へ分けています。

IC3は「パソコン資格」より広い

PCの基本操作だけでなく、クラウド、ネットワーク、オンライン上の責任、情報管理、共同作業、セキュリティなどを含むため、デジタル社会全体の基礎力を確認する資格と考えると分かりやすいです。

GS6の7つの主要分野

分野 主な内容
テクノロジーの基礎知識 ハードウェア、ソフトウェア、OS、ネットワーク、デバイス
デジタル社会の一員としての責任 情報倫理、デジタル市民性、法的・社会的責任
情報の管理 ファイル、データ、検索、整理、評価
コンテンツの作成 文書、表、画像、プレゼン、デジタルコンテンツ
コミュニケーション メール、オンラインコミュニケーション、情報発信
共同作業 クラウド、共有、チーム作業、デジタルエチケット
安全とセキュリティ 脅威、個人情報、デバイス保護、オンライン安全

7分野はLevel 1〜3で共通していますが、レベルが上がるほど、単なる用語理解ではなく、状況に応じた判断や問題解決まで求められるようになります。

Level 1の特徴

Level 1は、GS6の入門レベルです。デジタル機器、ソフトウェア、OS、ネットワーク、クラウド、共同作業、安全・セキュリティなどの基本的な知識を問います。

問題数 40〜45問
形式 選択、ドロップダウン、クリック、ドラッグ&ドロップ
方式 CBT
時間 50分
一般受験料 6,600円(税込)
学割 5,500円(税込)
受験資格 なし

Level 1で問われる代表テーマ

テーマ 内容
ハードウェア PC、スマートフォン、周辺機器の基本
ソフトウェア アプリ、OS、ソフトウェアの役割
ネットワーク インターネット、無線、接続の基礎
クラウド オンラインサービス・共有の基本概念
共同作業 共有、オンライン会議、デジタルエチケット
セキュリティ 脅威、パスワード、端末保護

パソコン・IT初心者ならLevel 1から

PC操作には慣れていても、ネットワーク、クラウド、情報倫理、セキュリティを体系的に学んだことがない人に向いています。

Level 2の特徴

Level 2は、基礎知識を実際の利用場面へ適用する力を広げる段階です。Level 1で学ぶ概念を前提に、情報の管理、コンテンツの作成、オンライン利用、デジタル社会での責任などをより深く理解します。

問題数 40〜45問
形式 選択、ドロップダウン、クリック、ドラッグ&ドロップ
方式 CBT
時間 50分
一般受験料 6,600円(税込)
学割 5,500円(税込)

Level 2では、単純に「用語を知っている」だけでなく、特定の状況で適切なツールや方法を選べるかが重要になります。

Level 3の特徴

Level 3はGS6の最上位レベルです。より高度なデジタルリテラシーと、実際の問題を分析・解決する力が求められます。

問題数 40〜45問
形式 選択、ドロップダウン、クリック、ドラッグ&ドロップ
方式 CBT
時間 50分
一般受験料 6,600円(税込)
学割 5,500円(税込)

公式出題範囲では、ソフトウェア・ハードウェア要件の評価、ニーズに合うデバイスやソフトウェアの選択、トラブルシューティング、共同作業による問題解決、デバイスセキュリティの管理などが含まれます。

Level 3は「デジタル機器を使える」から「判断・問題解決できる」へ

目的に合う製品やソフトを選び、トラブルの原因を切り分け、他者と協力して解決するなど、実務に近い判断力が重視されます。

Level 1・2・3の違い

レベル 位置づけ 向いている人
Level 1 基礎理解 PC・IT初心者、学生
Level 2 実践的な活用 基本操作ができ、仕事・学習で使う人

Level 1に合格していないとLevel 2を受けられない、という受験資格の制限はありません。ただし、内容は段階的に難しくなるため、初心者はLevel 1から順番に進む方が理解しやすいです。

デジタルリテラシーマスターとは

GS6のLevel 1・Level 2・Level 3の3科目に合格すると、「デジタルリテラシーマスター」に認定されます。

条件 認定
Level 1のみ合格 IC3 GS6 Level 1
Level 2のみ合格 IC3 GS6 Level 2
Level 3のみ合格 IC3 GS6 Level 3

3科目は同じCertiport IDで受験する

異なるIDで合格すると、デジタルリテラシーマスターの認定証が自動発行されません。複数IDを使ってしまった場合はID統合手続が必要です。

GS5とGS6の違い

旧制度のGS5では、「コンピューティング ファンダメンタルズ」「キー アプリケーションズ」「リビング オンライン」という3科目構成でした。現在はGS6へ移行しています。

項目 GS5 GS6
制度 旧制度 現行制度
科目構成 機能分野別3科目 難易度別Level 1〜3
認定 3科目取得が基本 1科目ごとに認定
現状 2025年12月28日終了 受験可能

古い「キーアプリケーションズ」情報に注意

MOS Word・Excel・PowerPoint合格者向けのキーアプリケーションズ免除制度はGS5向けです。GS5試験自体が2025年12月28日に終了しているため、2026年以降の新規受験者はGS6を基準に考えます。

試験形式

GS6の各科目は、試験会場のコンピュータを使用するCBT形式です。問題は単純な四択だけではなく、複数の操作形式があります。

形式 特徴
選択形式 選択肢から正解を選ぶ
ドロップダウン 適切な項目を選択
クリック形式 画面上の該当部分を選ぶ
ドラッグ&ドロップ 項目を正しい位置・組合せへ移動

MOSのようにOffice文書を完成させる実技試験とは異なり、デジタルリテラシーに関する理解と判断を複数形式で確認します。

合格点・合格率

IC3公式FAQでは、合格点や合格率に関する案内がありますが、固定の一般合格率を資格全体の代表値として公表しているわけではありません。そのため、当サイトでは根拠のない合格率を掲載しません。

「IC3の合格率○%」という非公式情報に注意

レベルや受験者層によって状況は異なります。合格率の数字だけで難易度を判断するより、公式出題範囲を使って自分の弱点を確認する方が実用的です。

難易度

レベル 当サイト難易度 ポイント
Level 1 入門〜標準 IT初心者でも体系的に学べる
Level 2 標準 知識を利用場面へ適用する力が必要
Level 3 やや高い 判断・評価・問題解決まで問われる

ITエンジニア向け専門資格ほど高度なアルゴリズムやプログラミングを問うわけではありませんが、対象範囲が広いため、普段PCを使っていてもセキュリティ・情報倫理・ネットワークなどで弱点が出ることがあります。

勉強時間の目安

公式に必要学習時間は定められていません。以下は当サイトの目安です。

受験者タイプ Level 1 Level 2 Level 3
IT初心者 30〜60時間 40〜70時間 50〜90時間
日常的にPCを使う 15〜30時間 25〜45時間 35〜60時間
ITパスポート学習経験あり 10〜20時間 20〜35時間 25〜45時間

勉強方法

1. 7分野を一度全部確認する

得意なPC操作だけに偏らず、情報倫理・共同作業・安全・セキュリティまで全体を確認します。

2. 用語を実際の利用場面と結び付ける

クラウド、OS、ネットワーク、暗号化などを単語だけで覚えず、「いつ何のために使うか」で理解します。

3. セキュリティを重点的に学ぶ

フィッシング、マルウェア、パスワード、個人情報、デバイス保護などは、現実の利用場面と結び付けると理解しやすくなります。

4. 公式サンプルや画面イメージを使う

選択問題だけでなく、クリック・ドラッグ&ドロップなどの形式へ慣れておきます。

5. Level 3では問題解決型で考える

「どのソフトを選ぶか」「どうトラブルを切り分けるか」など、複数の選択肢から状況に合うものを判断する練習をします。

1〜2か月学習プラン

期間 学習内容 目標
1週目 テクノロジー基礎 PC・OS・ネットワークを整理
2週目 情報管理・コンテンツ データの整理と作成を理解
3週目 コミュニケーション・共同作業 クラウド利用を理解
4週目 安全・セキュリティ 脅威と対策を整理
5週目以降 上位レベル・問題演習 判断・問題解決を強化

不合格になりやすいパターン

失敗 原因 改善
PC操作だけ勉強 倫理・セキュリティが不足 7分野を均等に確認
用語を丸暗記 状況判断問題に弱い 利用場面と結び付ける
MOSと同じと思う 出題範囲が広い Office以外も学ぶ
旧GS5教材だけ使う 現行制度と差がある GS6出題範囲を必ず確認
セキュリティ軽視 現代の出題範囲で重要 安全・個人情報・脅威を重点化

再受験ルール

受験回数 待機期間
2回目 前回受験から1日(24時間)
3回目以降 前回受験から2日(48時間)
年間回数 無制限
合格済み試験の再受験 可能

認定証・デジタルバッジ

GS6は1科目合格ごとにデジタル認定証が発行されます。紙の認定証は郵送されませんが、オンライン上の認定証をPDFで表示・保存・印刷できます。

試験結果レポートは受験当日に受け取り、オンラインの結果は通常、受験後数時間以内に反映されます。合格するとCredlyのデジタルバッジも利用できます。

履歴書にも1科目から記載可能

例えば「IC3 GS6 Level 1取得(合格)」のように記載できます。主催・認定機関の記入が必要な場合はCertiportとします。

資格の有効期間は?

Certiportが管理するデジタル認定では、IC3を含む一部資格に最新スキルを示すための有効期間表示が設定されています。一方、期間経過後に過去の合格履歴そのものが無効になるわけではなく、デジタル認定証には履歴が残ります。

「有効期間」と「合格履歴が消える」は別

デジタル分野は変化が速いため、一定期間後には最新版の試験でスキルを更新・再証明する考え方が採用されています。

MOSとの違い

項目 IC3 MOS
中心テーマ デジタルリテラシー全般 Microsoft Office操作
PC基礎 扱う 中心ではない
ネットワーク 扱う ほぼ扱わない
情報モラル 扱う 中心ではない
セキュリティ 重要分野 限定的
Office実技 中心ではない 中心
向いている人 IT基礎を広く学びたい人 Office操作を証明したい人

選び方

「ExcelやWordを使えること」を証明したいならMOS、「PC・ネット・クラウド・安全まで含めてデジタル基礎力を証明したい」ならIC3が向いています。

ITパスポートとの違い

資格 中心内容 特徴
ITパスポート IT+経営+マネジメント 国家試験、ビジネスIT知識まで広い

ITパスポートでは経営戦略、企業活動、プロジェクト管理なども出題されます。一方IC3は、デジタル機器・情報活用・オンライン安全など、日常的なデジタルリテラシーにより近い内容です。

P検との違い

P検(ICTプロフィシエンシー検定)もICT活用力を評価する資格ですが、IC3はCertiportによる国際資格で、グローバルなデジタルリテラシー基準に沿う点が特徴です。国内での学校教育・ICT活用評価を重視するならP検、国際資格としてのデジタル基礎力を示したいならIC3が候補になります。

取得するメリット

メリット 内容
IT基礎を体系化 PC・ネット・クラウド・安全をまとめて学べる
初心者向け Level 1から段階的に学べる
学生との相性 実務経験がなくてもデジタル基礎力を示せる
安全利用 情報モラル・セキュリティも学べる
国際資格 Certiport認定として海外でも説明しやすい

活かせる場面

場面 活かせる内容
学校 PC・クラウド・共同作業・情報モラル
一般事務 ファイル管理、オンライン共有、安全利用
新入社員研修 デジタル基礎教育
就職活動 基礎的なデジタルリテラシーの証明
社内教育 セキュリティ・共同作業の共通知識

どんな人に向いている?

タイプ おすすめ度 理由
PC初心者 非常に高い 基礎を体系的に学べる
学生 高い 情報リテラシー教育と相性がよい
新社会人 高い 仕事で必要なデジタル基礎を整理できる
事務職希望 中〜高 MOSと組み合わせると分かりやすい
ITエンジニア経験者 低め 内容が基礎的に感じる可能性

2025〜2026年の制度上の注意点

時期 変更・注意点
2025年12月28日 旧GS5試験が終了
2026年 GS6 Level 1〜3が現行制度
GS6 1科目合格ごとに認定
3科目合格 デジタルリテラシーマスター認定

古いWebページや教材ではGS5の「コンピューティング ファンダメンタルズ」「キー アプリケーションズ」「リビング オンライン」が掲載されていることがあります。2026年以降に新規受験する場合はGS6を基準にしてください。

よくある質問

IC3は国家資格ですか?

国家資格ではありません。Certiportが認定する国際的な民間資格です。

どのレベルから受験すればよいですか?

IT初心者ならLevel 1からがおすすめです。日常的にPC・クラウドを使い、基本用語も理解している場合はLevel 2以上も検討できます。

Level 1に合格しないとLevel 2を受験できませんか?

受験資格の制限はありません。ただし内容は段階的に高度になるため、順番に学ぶ方が理解しやすいです。

3科目全部取らないと資格になりませんか?

いいえ。GS6は1科目合格ごとに資格認定されます。3科目すべてに合格すると、追加でデジタルリテラシーマスターに認定されます。

合格率はどれくらいですか?

資格全体の代表的な公式合格率は公表されていません。当サイトでは非公式な推測値は使用しません。

独学できますか?

可能です。公式サイトでは参考教材、無料動画、参考問題、試験画面サンプルなどが案内されています。

MOSとどちらを取るべきですか?

Office操作ならMOS、IT・インターネット・安全を含むデジタル基礎全般ならIC3です。目的が違うため、両方取得する方法もあります。

旧GS5を持っています。GS6を取り直す必要がありますか?

必須ではありません。ただしGS6はクラウド、モバイル、セキュリティなど近年のデジタル環境を反映した制度なので、最新スキルの再証明として受験する意味があります。

紙の認定証は届きますか?

GS6では紙の認定証は郵送されません。デジタル認定証をオンラインで確認し、PDF保存や印刷ができます。

IC3のまとめ

IC3は、コンピュータ操作だけでなく、ネットワーク、クラウド、情報管理、共同作業、情報倫理、安全・セキュリティまで含めてデジタルリテラシーを総合的に学べる国際資格です。2026年10月時点の現行制度はGS6で、Level 1〜3の各科目が50分・40〜45問、一般6,600円で実施されています。1科目ごとに資格認定され、3科目すべてに合格するとデジタルリテラシーマスターとなります。Office操作の証明が中心のMOSとは目的が異なるため、PC・ネット・クラウド・安全を幅広く学びたい初心者や学生、新社会人に特に向いています。

情報確認:2026年10月
主な確認先:IC3公式サイト「IC3とは」「GS6 Level 1」「GS6 Level 2」「GS6 Level 3」「試験概要」「試験全般・試験対策に関するよくあるご質問」「合格認定証(デジタル認定証)」「試験会場を探す」「IC3 GS5試験終了に関するお知らせ」。

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