J検(情報検定)

J検(情報検定)は、ICT社会で必要とされる「情報を扱う力」を評価する、文部科学省後援の検定試験です。一般財団法人 職業教育・キャリア教育財団が実施しており、2026年時点でも高校・専門学校・大学・企業などで幅広く活用されています。

J検は1つの試験ではなく、情報活用試験・情報システム試験・情報デザイン試験の3体系で構成されています。ITリテラシーを広く学びたい人、プログラマやシステムエンジニアを目指す人、情報デザインや表現・設計を学びたい人で、選ぶ試験が異なります。

J検を30秒で確認

  • 正式名称は情報検定
  • 文部科学省後援の民間検定
  • 情報活用・情報システム・情報デザインの3体系
  • 受験資格なし
  • 個人受験はCBT方式
  • 情報活用は1級・2級・3級
  • 情報システムは基本・プログラミング・システムデザインの3科目
  • 情報デザインは初級・上級
  • 情報システムではプログラマ認定・システムエンジニア認定あり
  • 2026年4月から受験料改定済み
資格名 情報検定(J検)
実施 一般財団法人 職業教育・キャリア教育財団
後援 文部科学省
資格種別 民間検定
試験体系 情報活用試験 / 情報システム試験 / 情報デザイン試験
受験資格 なし
個人受験 CBT方式
合格証 デジタル合格証・合格証明書

J検とは

J検は1988年から続く情報分野の検定です。公式サイトでは、これまでの出願者数が約150万人を超え、合格者も約70万人に達していると案内されています。

「パソコン操作の資格」だけではない

情報活用ではICT基礎、情報システムではプログラミング・システム設計、情報デザインでは情報表現や設計を扱います。目的に合わせて体系を選ぶことが重要です。

3つの試験体系

試験 主な対象 特徴
情報活用試験 学生・社会人・IT初心者 情報リテラシー、PC、ネットワーク、情報社会
情報システム試験 プログラマ・SE志望 IT基礎、プログラミング、システム設計
情報デザイン試験 企画・デザイン・情報表現志望 情報収集、分析、構造化、表現

情報活用試験

情報活用試験は、J検の中で最も広く受験しやすい体系です。3級・2級・1級の3段階で、ITリテラシーから情報活用、企業活動、ネットワーク、セキュリティなどへ段階的にレベルアップします。

級 試験時間 受験料 合格点
3級 40分 4,000円 70 / 100点
2級 60分 5,000円 65 / 100点
1級 60分 5,500円 65 / 100点

個人でCBT受験する場合は、受験料とは別に1科目につき会場施設使用料700円(税込)が必要です。

3級

3級はICTの基本知識を確認する入門レベルです。ハードウェア、ソフトウェア、インターネット、情報モラル、セキュリティなどを幅広く学びます。

2級

2級では、3級より一歩進み、情報システム、企業活動、データ活用、ネットワーク、セキュリティなどを扱います。ITパスポートの前段階として基礎を固める用途とも相性があります。

1級

1級では、情報化社会、企業活動、システム、ネットワーク、データ活用、セキュリティなどをより広く理解する必要があります。

2026年度日程

方式 日程
PBT 前期 2026年6月21日
PBT 後期 2026年12月20日
CBT 2026年4月1日〜2027年3月25日

情報システム試験

情報システム試験は、プログラマやシステムエンジニアを目指す人向けです。「基本スキル」「プログラミングスキル」「システムデザインスキル」の3科目があります。

基本スキル 60分 / 4,500円 / 65点以上
プログラミングスキル 90分 / 4,000円 / 65点以上
システムデザインスキル 90分 / 4,000円 / 65点以上

基本スキル

情報表現、コンピュータ、ネットワーク、データベース、セキュリティ、システム開発など、IT技術者に必要な基礎を確認します。

プログラミングスキル

アルゴリズム、データ構造、処理の分解、プログラム設計、テストなどを扱います。

システムデザインスキル

要求分析、システム設計、データ設計、ネットワーク、運用・保守など、SE寄りの能力を評価します。

プログラマ認定・システムエンジニア認定

合格科目 認定
基本スキル+プログラミングスキル プログラマ認定
基本スキル+システムデザインスキル システムエンジニア認定
3科目すべて 両方の技術認定

単科合格でも無駄にならない

各科目には個別の合格認定があります。2科目を組み合わせることで技術認定まで取得できます。

科目免除

技術認定の対象となる科目にすでに合格している場合、合格認定日から1年間、出願時の申請によりその科目の受験免除を受けられます。

免除は永久ではない

科目合格から1年間という期限があるため、技術認定を狙う場合は残り科目を早めに受験する方が安全です。

2026年度日程

方式 日程
PBT 前期 2026年9月13日
PBT 後期 2027年2月14日
CBT 2026年4月1日〜2027年3月25日

情報デザイン試験

情報デザイン試験は、情報を分かりやすく整理・表現・伝達する力を評価します。初級と上級があり、2026年時点ではCBT方式のみで実施されています。

初級 60分 / 5,000円 / 60点以上
上級 60分 / 5,500円 / 60点以上
方式 CBTのみ
実施 通年

主な学習内容

分野 内容
情報収集 目的に応じた情報の取得
情報分析 比較・分類・整理
情報構造化 優先順位・関係整理
表現 図表・文章・ビジュアル
コミュニケーション 相手へ正しく伝える

CBTとPBTの違い

項目 CBT PBT
受験者 個人・団体 団体のみ
方式 PC 紙
日程 会場・団体が設定 全国一斉
合否 即日 約1〜1.5か月後
情報デザイン 実施 実施なし

個人受験

個人受験はMASTERCBT PLUSを使ったCBT申込です。試験会場ごとに日程が異なり、実施日の3週間前までに申し込みます。受験料に加えて会場施設使用料700円(税込)が必要です。

再受験

個人出願では、前回試験実施日の3週間後から再度申し込むことができます。

電卓は使える?

条件を満たす電卓は使用できます。ただし、スマートフォン、タブレット、電子辞書、スマートウォッチ、プログラム機能付き電卓などは使用できません。

2026年4月から受験料改定

試験 2026年度受験料
情報活用1級 5,500円
情報活用2級 5,000円
情報活用3級 4,000円
情報システム 基本スキル 4,500円
情報システム プログラミングスキル 4,000円
情報システム システムデザインスキル 4,000円
情報デザイン 上級 5,500円
情報デザイン 初級 5,000円

2026年4月から新デザインのデジタル合格証・デジタル合格証明書も導入されました。

難易度

試験 当サイト難易度目安
情報活用3級 初級
情報活用2級 初級〜標準
情報活用1級 標準
基本スキル 標準
プログラミングスキル 標準〜やや高い
システムデザインスキル 標準〜やや高い
情報デザイン上級 標準

勉強時間の目安

以下は公式値ではなく当サイト目安です。

試験 初心者目安
情報活用3級 20〜40時間
情報活用2級 40〜80時間
情報活用1級 60〜120時間
基本スキル 50〜100時間
プログラミングスキル 80〜150時間
システムデザインスキル 80〜150時間
情報デザイン初級 30〜60時間
情報デザイン上級 60〜100時間

勉強方法

1. 公式の過去問題を使う

公式サイトでは情報活用試験・情報システム試験の過去問題と解答、情報デザイン試験のサンプル問題を公開しています。

2. CBT無料体験版で操作に慣れる

本番前に画面操作や解答の流れを確認できます。

3. 情報システムはアルゴリズムを避けない

プログラミングスキルでは処理の流れを追う力が重要です。

4. 情報デザインは実例で学ぶ

Webページ、広告、資料、図表を見て「なぜ伝わりやすいか」を考えます。

不合格になりやすいパターン

失敗 原因 改善
用語暗記だけ 応用問題に弱い 具体例と結びつける
過去問題をやらない 出題形式に慣れない 公式問題を反復
科目免除期限を忘れる 1年を超える 技術認定は早めに完成
CBT体験をしない 操作に戸惑う 無料体験版を利用

ITパスポートとの違い

項目 J検 情報活用 ITパスポート
資格種別 民間検定 国家試験
対象 学生・IT初心者 社会人含む幅広い層
難易度 3級〜1級で段階 1試験
知名度 学校教育で強い 企業でも高い

基本情報技術者試験との違い

項目 J検 情報システム 基本情報技術者
資格種別 民間検定 国家試験
対象 学習段階・職業教育 IT技術者基礎
プログラミング 科目選択で重点化 科目Bで重要
難易度 段階的 比較的高い

P検との違い

項目 J検 P検
中心 情報活用・システム・デザイン ICTプロフィシエンシー
試験体系 3体系 現行は1種類
学校利用 多い 多い

就職・進学での活かし方

J検は履歴書へ記載でき、ICT基礎やプログラミング・システム設計を学んだ証明として使えます。またJ検公式は、合格者への入試優遇措置を設ける大学・短期大学の一覧も公開しています。

学生は次の資格へつなげると強い

情報活用→ITパスポート、情報システム→基本情報技術者、プログラミングスキル→言語資格へ進むと学習の流れを示しやすくなります。

取得するメリット

メリット 内容
IT基礎を段階学習 3級〜1級や科目別で進める
進学 入試優遇対象校あり
就職 履歴書に記載可能
技術認定 プログラマ・SE認定あり
CBT 個人でも受けやすい

どんな人に向いている?

タイプ おすすめ
高校生 情報活用3級・2級
専門学校生 情報活用1級・情報システム
プログラマ志望 基本+プログラミング
SE志望 基本+システムデザイン
企画・デザイン志望 情報デザイン
社会人のIT基礎学習 情報活用2級・1級

よくある質問

J検は国家資格ですか?

国家資格ではありません。文部科学省後援の民間検定です。

受験資格はありますか?

ありません。年齢・国籍を問わず受験できます。

個人で受験できますか?

はい。個人出願はCBT方式で受験できます。

情報活用試験の受験料は?

2026年度は3級4,000円、2級5,000円、1級5,500円です。個人CBTでは別途700円の会場施設使用料が必要です。

情報システム試験の合格点は?

基本スキル、プログラミングスキル、システムデザインスキルのいずれも65点/100点です。

プログラマ認定とは?

基本スキルとプログラミングスキルの2科目へ合格すると取得できます。

システムエンジニア認定とは?

基本スキルとシステムデザインスキルの2科目へ合格すると取得できます。

情報デザイン試験はPBTで受けられますか?

2026年時点ではCBT方式のみです。

CBTではすぐ結果が分かりますか?

はい。CBT方式は試験終了後、その場で合否結果を確認できます。

過去問題はありますか?

公式サイトで情報活用・情報システムの過去問題、情報デザインのサンプル問題が公開されています。

J検のまとめ

J検(情報検定)は、情報活用・情報システム・情報デザインの3体系から目的に合わせて選べる文部科学省後援の検定です。2026年度の情報活用は3級4,000円・2級5,000円・1級5,500円、情報システムは基本4,500円・プログラミング4,000円・システムデザイン4,000円、情報デザインは初級5,000円・上級5,500円です。個人受験はCBT方式が中心で、別途700円の会場施設使用料がかかります。情報システムでは「基本+プログラミング」でプログラマ認定、「基本+システムデザイン」でシステムエンジニア認定を取得できます。高校生・専門学校生のIT学習、ITパスポートや基本情報技術者試験へのステップアップ、社会人のICTリテラシー確認などに使いやすい資格です。

情報確認:2026年10月4日
主な確認先:情報検定(J検)公式「試験概要・試験日程」「情報活用試験の受験要領」「情報システム試験の受験要領」「情報デザイン試験の受験要領」「個人出願 CBT方式」「2026年度からの受験料改定」「過去問題・サンプル問題」。

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