CIRP(Certified IR Planner、サーティファイド・IRプランナー)は、特定非営利活動法人日本IRプランナーズ協会が認定する、IR(Investor Relations)・SR実務に関する民間資格です。資本市場、企業分析、情報開示、投資家との対話、企業価値評価など、上場企業のIR担当者に必要な知識を体系的に学べます。
資格には基礎資格のCIRPと上級資格のCIRP-Sがあります。ただし2026年時点では、CIRPは講座・検定試験が継続実施されている一方、CIRP-Sについては協会が「現在開催可否を検討」「講習の準備中」と案内しており、通常開催中の資格として扱うのは適切ではありません。
CIRPを取得するには、協会のIRプランナー講座基礎コースを受講し、受講後3年未満の期間内に4科目の検定試験へ合格し、その後会員登録を行う必要があります。
CIRPを30秒で確認
- 資格名:Certified IR Planner(CIRP)
- 認定:特定非営利活動法人日本IRプランナーズ協会
- 資格区分:民間資格
- 講座受講資格:制限なし
- 試験受験資格:基礎コース受講後3年未満
- 試験科目:資本市場、企業分析、情報開示とIR活動、総合問題(レポート)
- 2026年10月試験:10月18日
- 受験料:初回4科目8,800円、再受験は1科目2,200円
- 2026年4月試験全科目合格率:65.5%
- 2026年8月基礎講座受講料:110,000円(税込)
- 当サイトの学習時間目安:講座受講を含め40~80時間程度
- 上級CIRP-S:2026年現在、講習準備中・試験開催可否を検討中
| 資格名 | CIRP(Certified IR Planner) |
|---|---|
| 認定団体 | 特定非営利活動法人日本IRプランナーズ協会 |
| 受講資格 | 制限なし |
| 試験受験資格 | IRプランナー講座基礎コースを受講し、受講後3年未満 |
| 試験科目 | 4科目 |
| 初回受験料 | 8,800円(税込) |
| 主な対象 | 上場企業IR担当、広報、経営企画、財務、IR支援会社、証券・金融関連業務など |
CIRPとは
CIRPは、企業が株主・投資家へ適切に情報を発信し、資本市場との対話を行うIR活動に必要な知識を証明する資格です。協会はCIRPを「日本初のIR・SR資格」と位置づけています。
IR担当者は決算説明資料を作るだけでなく、自社の企業価値、財務状況、経営戦略、資本コスト、投資家ニーズ、開示制度を理解しなければなりません。CIRPでは、これらを資本市場・企業分析・開示・IR実務の観点から体系的に学びます。
CIRPは「広報資格」だけではありません。
企業分析や企業価値評価、機関投資家、市場構造、情報開示まで扱うため、財務・経営企画・資本市場との接点が強い資格です。
CIRP資格の取得方法
| 段階 | 内容 |
|---|---|
| 1 | IRプランナー講座 基礎コースへ申込み |
| 2 | 基礎コースを受講 |
| 3 | 受講後3年未満の期間内にCIRP検定試験を受験 |
| 4 | 4科目すべてに合格 |
| 5 | 協会へ会員登録 |
| 6 | CIRP資格を取得 |
講座そのものには特別な受講資格はありません。IR未経験者でも受講できます。協会はCIRPについて、IR実務未経験者から実務経験3年以内程度の人を目安とする基礎資格と案内しています。
IRプランナー講座の内容
2026年の基礎コースは3日間構成で、1日につき60分×3コマ、合計9コマです。会場参加に加え、期間限定のオンデマンド配信も用意されています。
| 分野 | 主な内容 |
|---|---|
| 資本市場 | 資本市場の仕組み、市場参加者、機関投資家 |
| 企業分析 | 財務諸表、企業価値、企業分析手法 |
| 情報開示とIR活動 | 開示制度、IRの意義、実務上のIR活動 |
| 発展テーマ | ESG、資本コスト、投資家との対話、資料作成など |
2026年8月開催の講座
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催日 | 2026年8月20日・8月27日・9月3日 |
| 時間 | 各日17:00~20:30予定 |
| 構成 | 60分×3コマ×3日 |
| 受講料 | 110,000円(税込) |
| 次回予定 | 2027年2月予定 |
2026年10月CIRP試験の概要
第65回CIRP試験は、2026年10月18日に九段会館テラスで実施予定です。
| 時間 | 科目 | 形式 |
|---|---|---|
| 10:30~11:10 | 資本市場 | 多肢選択式・記述式 |
| 11:25~12:45 | 企業分析 | 計算問題・多肢選択式・記述式 |
| 13:45~14:25 | 情報開示とIR活動 | 多肢選択式・記述式 |
| 14:40~15:40 | 総合問題(レポート) | 600字程度の作文 |
受験料
| 受験区分 | 料金 |
|---|---|
| 初回・全4科目 | 8,800円(税込) |
| 再受験・単科目 | 1科目2,200円(税込) |
初回受験時は4科目すべてを受験する必要があります。受験歴がある場合、不合格科目のみ再受験できます。
CIRP試験の難易度・合格率
2026年4月5日に実施された第64回CIRP試験では、単科目合格率81.8%、全科目合格率65.5%でした。
| 回 | 実施日 | 単科目合格率 | 全科目合格率 |
|---|---|---|---|
| 第64回 | 2026年4月5日 | 81.8% | 65.5% |
| 第63回 | 2025年10月19日 | 80.3% | 56.5% |
| 第62回 | 2025年4月6日 | 79.1% | 61.3% |
| 第61回 | 2024年10月20日 | 76.4% | 38.2% |
| 第60回 | 2024年4月7日 | 64.2% | 42.6% |
単科目合格率と全科目合格率は意味が異なります。
単科目合格率は各科目の合格者総数を各科目受験者総数で割った割合、全科目合格率は4科目すべてを受験した人のうち4科目すべてに合格した割合です。
CIRPで難しいポイント
| 分野 | 難しい理由 | 対策 |
|---|---|---|
| 資本市場 | 機関投資家や市場構造に馴染みがないと理解しにくい | 株式市場・投資家の役割を図で整理 |
| 企業分析 | 財務諸表・企業価値計算がある | 指標を実際に計算する |
| 情報開示 | 制度と実務の両方が必要 | 開示書類とIR資料を比較する |
| 総合レポート | 600字程度で論点をまとめる必要がある | 結論→根拠→提案の構成で練習 |
CIRPの勉強時間
協会は合格に必要な標準学習時間を公表していません。以下は当サイトの目安です。
| 受験者タイプ | 学習時間の目安 |
|---|---|
| IR・財務未経験 | 60~80時間 |
| 経理・財務経験あり | 45~65時間 |
| IR実務経験あり | 40~55時間 |
この時間には講座受講時間を含みます。企業分析や財務会計が苦手な場合は、簿記・財務分析の基礎学習を追加するとよいでしょう。
CIRPの勉強方法
1. 講座テキストを軸にする
CIRPは認定講座受講が前提です。まず講座内容を理解し、資本市場・企業分析・情報開示を体系的に整理します。
2. 実際の上場企業IR資料を見る
決算説明資料、適時開示、統合報告書などを読み、講座知識を実務へつなげます。
3. 財務指標を自分で計算する
ROE、ROIC、PER、PBR、資本コストなどは、意味と使い方を理解することが重要です。
4. レポート問題を実際に書く
600字程度で結論と根拠を整理する練習を行います。知識を箇条書きで覚えるだけでは対応しにくい分野です。
5. 最新のIR・ガバナンス動向を確認する
資本コスト、人的資本、ESG、コーポレートガバナンスなど、IRを取り巻くテーマは変化します。講座開催時点の最新論点を確認しましょう。
不合格になりやすい原因
| 失敗 | 原因 | 改善 |
|---|---|---|
| 講義を聞くだけ | 企業分析やレポートを自力で再現できない | 演習・企業事例へ落とし込む |
| 財務を避ける | 企業分析で得点しにくい | 財務諸表と主要指標を重点練習 |
| IRを広報だけと考える | 資本市場・投資家視点が抜ける | 投資家が企業をどう評価するかを学ぶ |
| レポートを練習しない | 時間内にまとめられない | 600字で何度も書く |
CIRPを取得するメリット
| メリット | 内容 |
|---|---|
| IR知識を体系化 | 市場・財務・開示・対話を一体で学べる |
| 新任IR担当に有効 | OJTだけでは学びにくい資本市場知識を補える |
| 企業分析力を高められる | 投資家目線で自社を分析できる |
| IR支援業務に活かせる | 制作会社、IRコンサル、証券関連業務にも応用可能 |
CIRP取得だけでIR責任者になれるわけではありません。
実務では決算・財務・経営戦略への理解、経営陣との連携、投資家対応、英語力なども重要です。資格はIR実務の基礎を体系化する手段として考えるのが現実的です。
CIRPを活かせる仕事
| 仕事 | 活かせる内容 |
|---|---|
| 上場企業IR | 決算説明、投資家対応、IR資料作成 |
| 広報・経営企画 | 企業価値・資本市場視点での情報発信 |
| 財務 | 資本政策、投資家とのコミュニケーション |
| IR支援会社 | IRサイト、説明資料、統合報告支援 |
| 証券・金融 | 上場企業との対話、企業分析 |
CIRP-Sとの違い
| 項目 | CIRP | CIRP-S |
|---|---|---|
| 位置づけ | 基礎資格 | 上級資格 |
| 対象目安 | IR未経験~実務3年以内 | IR・総務(株式関連)実務3年以上 |
| 2026年状況 | 講座・試験を実施 | 講習準備中、試験開催可否を検討中 |
2026年時点でCIRP-Sを通常開催中の試験として紹介するのは不正確です。
公式サイトでは、CIRP-Sは現在講習準備中で、試験についても開催可否を検討していると案内されています。
2026年の重要ポイント
第65回CIRP試験は2026年10月18日
2026年秋の試験は10月18日に実施予定です。申込期間は9月4日~9月30日でした。
2026年4月試験の全科目合格率は65.5%
直近で公表済みの第64回では、全科目合格率65.5%でした。
基礎講座はオンデマンドでも学習可能
2026年講座では、会場参加が必須ではなく、期間限定オンデマンド配信で試験まで学習できる方式が案内されています。
CIRPに関するFAQ
IR未経験でも受講できますか?
できます。講座の受講資格に特別な制限はありません。
講座を受けずに試験だけ受験できますか?
できません。基礎コース受講後3年未満であることがCIRP試験の受験資格です。
試験は何科目ですか?
資本市場、企業分析、情報開示とIR活動、総合問題(レポート)の4科目です。
初回から1科目ずつ受けられますか?
できません。初回は4科目すべて受験する必要があります。受験歴がある人は不合格科目のみ再受験できます。
2026年の合格率は何%ですか?
2026年4月5日の第64回は、単科目合格率81.8%、全科目合格率65.5%でした。
独学できますか?
試験受験には講座受講が必要です。講座受講後の復習・演習は自習で進められます。
CIRP-Sは現在受験できますか?
2026年10月時点では、公式サイトで講習準備中・試験開催可否検討中とされています。最新案内を確認してください。
IR担当以外にも役立ちますか?
経営企画、財務、広報、IR支援、証券・金融など、企業価値と資本市場に関わる仕事で活用できます。
簿記や証券アナリストとの違いは?
簿記は企業会計、証券アナリストは投資分析が中心です。CIRPは企業側のIR・情報開示・投資家対話を軸にしています。
資格取得だけでIR転職できますか?
資格は知識の証明になりますが、実務経験、財務理解、資料作成、コミュニケーション能力なども評価されます。
CIRPのまとめ
CIRPは、日本IRプランナーズ協会が認定するIR・SR実務の民間資格です。資本市場、企業分析、情報開示、IR活動を体系的に学び、基礎コース受講後に4科目の検定試験へ合格し、会員登録することで取得します。2026年4月の第64回試験は全科目合格率65.5%、2026年10月18日には第65回試験が予定されています。一方、上級資格CIRP-Sは2026年時点で講習準備中・試験開催可否検討中です。新任IR担当者や、財務・経営企画・IR支援業務で資本市場との対話を学びたい人に向く資格です。
情報確認:2026年10月
主な確認先:特定非営利活動法人日本IRプランナーズ協会「資格の取得方法」「IRプランナー講座」「試験について」「合格率」「CIRP会員の皆様へ」。
公式情報:日本IRプランナーズ協会
