米国秘書検定(CPS:Certified Professional Secretary)は、International Association of Administrative Professionals(IAAP)が1951年から実施していた、秘書・事務・管理業務の専門知識を評価する国際資格です。
ただし、2026年現在、CPSは現行資格ではありません。IAAPは2011年に資格制度を見直し、Certified Administrative Professional(CAP)を唯一の認定資格へ一本化しました。そのため、現在新しく受験する場合はCPSではなく、後継のCAP(Certified Administrative Professional)を目指します。
米国秘書検定(CPS)を30秒で確認
- 旧資格名:Certified Professional Secretary(CPS)
- 実施団体:International Association of Administrative Professionals(IAAP)
- CPS試験開始:1951年
- CAP試験開始:2001年
- 2011年:CAPがIAAP唯一の資格へ一本化
- 2026年現在:CPSは新規受験不可
- 現行資格:Certified Administrative Professional(CAP)
- CAP試験時間:約3時間
- 出題数:約200~225問、選択式
- 2026年秋試験:10月29日~11月18日
- 2026年秋申請締切:10月13日
- 2026年春CAP合格率:74.6%
CPSを「現在受験できる米国秘書資格」と案内するのは誤りです
IAAP公式沿革では、2011年にCAPが同団体の唯一の資格となったことが明記されています。2026年に新規取得を目指す場合はCAPの制度を確認してください。
| 旧資格名 | Certified Professional Secretary(CPS) |
|---|---|
| 現行資格 | Certified Administrative Professional(CAP) |
| 実施団体 | International Association of Administrative Professionals(IAAP) |
| CPS開始 | 1951年 |
| CAP開始 | 2001年 |
| 制度一本化 | 2011年 |
| 2026年現在 | CPSは新規受験不可、CAPが現行資格 |
米国秘書検定(CPS)とは
CPSは、秘書・事務・管理部門で働く専門職の知識と能力を証明するためにIAAPが設けた資格です。1951年に最初のCPS試験が実施されました。
当時は、オフィス実務、コミュニケーション、経営、会計、法務、事務管理、オフィステクノロジーなど幅広い分野を扱い、米国の秘書・管理事務職向け資格として長く利用されてきました。
その後、職務内容が「秘書」から、より広い「Administrative Professional」へ拡大したことに合わせ、IAAPは2001年にCAP試験を開始し、2011年にCAPを唯一の資格へ一本化しました。
現在はCPSよりCAPを調べるのが正解
「米国秘書検定」「CPS」で検索すると古い受験資格や試験科目が多数出てきますが、それらは現在の受験制度ではありません。2026年時点の受験条件・費用・試験内容はCAPの公式情報を確認する必要があります。
CPSからCAPへどう変わった?
| 年 | 制度の動き |
|---|---|
| 1951年 | Certified Professional Secretary(CPS)試験開始 |
| 1998年 | Professional Secretaries InternationalがIAAPへ名称変更 |
| 2001年 | Certified Administrative Professional(CAP)試験開始 |
| 2011年 | CAPがIAAP唯一の認定資格へ一本化 |
| 2026年 | CAPを継続実施 |
したがって、CPSは「CAPより下位の現行資格」ではありません。旧制度の資格であり、現在の新規受験制度はCAPへ移行しています。
現行のCAPとは
CAPは、秘書・エグゼクティブアシスタント・オフィスマネージャーなどを含む、幅広い管理事務職の専門知識を評価する資格です。
試験では、組織文化・リーダーシップ、ビジネスコミュニケーション、IT・データ、記録管理、会議・イベント・プロジェクト管理、業務運営など、現在のAdministrative Professionalに必要な6分野が出題されます。
| 分野 | 出題比率 | 主な内容 |
|---|---|---|
| Organizational Culture and Leadership | 20% | 組織文化、リーダーシップ、チーム、倫理など |
| Business Communication and Deliverables | 16% | ビジネス文書、コミュニケーション、資料作成 |
| Software, Data, and the Internet | 10% | ソフトウェア、データ、インターネット活用 |
| Office and Records Management | 17% | オフィス運営、記録・文書管理 |
| Meeting, Event, and Project Management | 19% | 会議、イベント、プロジェクト管理 |
| Operational Functions | 19% | 人事、財務、業務運営など |
公式比率を合計すると101%になりますが、IAAPは四捨五入によるものと説明しています。
CAPの受験資格
CAPは、学歴と関連実務経験の組み合わせによって受験資格が決まります。2026年現在の公式条件は次の通りです。
| 学歴 | 必要な関連実務経験 |
|---|---|
| 大学学位なし | 4年または7,072時間 |
| 2年制Associate Degree | 3年または5,304時間 |
| 4年制Bachelor’s Degree | 2年または3,536時間 |
関連実務経験には、社内外とのコミュニケーション、ビジネス文書作成・校正、記録管理、会議・出張計画、プロジェクト管理、人事、採用、コンプライアンス、予算・会計などが含まれます。
実務経験は直近10年以内の有給職務が対象で、インターンシップやwork-studyは受験資格に算入されません。
既存記事のCPS受験資格を現在のCAP条件として流用しない
既存記事にある学歴別実務経験条件は旧CPS時代の説明が混在しています。現在受験する場合はCAPの最新公式条件で判断してください。
2026年秋CAP試験の日程
| 試験ウィンドウ | 2026年10月29日~11月18日 |
|---|---|
| 申請締切 | 2026年10月13日 |
| 試験予約開始 | 2026年10月20日 |
| 試験時間 | 約3時間 |
| 問題数 | 約200~225問 |
| 形式 | コンピュータベースの選択式試験 |
IAAPは世界各地の認定試験会場でCAP試験を提供しています。申請が承認された後、指定された試験期間内で受験日時を予約します。
受験料
| 区分 | CAP受験料 |
|---|---|
| IAAP会員 | 375米ドル |
| 非会員 | 575米ドル |
IAAP会員でなくてもCAPを受験できます。会員資格はCAP取得・維持の必須条件ではありません。
試験の難易度・合格率
IAAPはCAP試験の受験者数・合格率を公式公開しています。2026年春試験では272人が受験し、合格率は74.6%でした。
| 試験 | 受験者数 | 合格率 |
|---|---|---|
| Spring 2024 | 252人 | 86.0% |
| Fall 2024 | 265人 | 75.5% |
| Spring 2025 | 245人 | 67.0% |
| Fall 2025 | 282人 | 72.2% |
| Spring 2026 | 272人 | 74.6% |
合格率だけを見ると極端な難関ではありませんが、受験者は事前に一定の実務経験を満たしているため、数字だけで初心者向け試験と判断するのは適切ではありません。
合格基準
IAAPは、単純に「○%正解すれば合格」といった固定点を公開していません。CAP Exam Panelが基準準拠型の方法で合格基準を設定し、試験フォーム間の難易度差を調整する方式です。
合格点を勝手に70%などと決めない
CAPでは公開された固定合格率・固定正答率ではなく、IAAPの公式採点方式が用いられます。非公式サイトの「○問正解で合格」といった情報は最新制度の根拠として使わない方が安全です。
CAPの勉強時間
受験者の実務経験によって必要な学習量は大きく異なります。IAAPの旧Certification Handbookでは、教育・経験レベルにかかわらず最低3~6か月程度の準備を推奨していました。現在も公式Study Groupは8週間単位で提供されています。
以下は当サイトの学習時間目安です。
| 受験者タイプ | 学習時間の目安 | 重点 |
|---|---|---|
| 行政・事務経験が豊富 | 80~150時間 | 弱点分野、英語専門用語、模試 |
| 実務経験2~4年程度 | 150~250時間 | 6分野を体系的に復習 |
| 英語試験に不慣れ | 200~300時間以上 | 英語読解+専門用語+問題演習 |
CAPの勉強方法
- Body of Knowledgeを最初に確認する
6分野とPerformance Outcomesを確認し、自分の得意・不得意を把握します。 - 実務経験と試験範囲を結び付ける
会議、記録管理、人事、予算などを自分の職場経験に置き換えて理解します。 - 公式Study Guideを使う
IAAPのStudy Guideは現行Body of Knowledgeに沿った学習の土台になります。 - 英語の専門用語を整理する
records management、compliance、budgeting、project managementなどの語彙を定着させます。 - 時間を測って問題演習する
約3時間で200問以上に対応するため、判断速度も必要です。 - 弱点分野を集中的に復習する
IT・会計・人事など、普段の仕事で触れない領域を重点的に補います。
3か月の学習スケジュール例
| 期間 | 学習内容 | 到達目標 |
|---|---|---|
| 1~2週目 | Body of Knowledge確認、診断 | 弱点を把握する |
| 3~4週目 | 組織文化・コミュニケーション | 主要概念を説明できる |
| 5~6週目 | IT・データ・記録管理 | 技術・文書管理分野を整理 |
| 7~8週目 | 会議・イベント・プロジェクト | 実務プロセスを理解 |
| 9~10週目 | 人事・会計・運営業務 | Operational Functionsを補強 |
| 11~12週目 | 模試・弱点復習 | 3時間の試験に対応 |
不合格になりやすい原因
| 失敗 | 原因 | 改善 |
|---|---|---|
| 秘書業務だけ勉強する | 試験範囲が組織運営・IT・人事・会計まで広い | Body of Knowledge全体を確認する |
| 実務経験だけで受ける | 普段担当しない分野を落とす | 未経験分野を公式教材で補う |
| 英語語彙対策をしない | 設問理解に時間がかかる | 業務用語を英語で整理する |
| 長時間の模試をしない | 後半で集中力が落ちる | 3時間通し演習を行う |
| CPS時代の教材だけ使う | 現行CAPの出題体系とずれる | 最新Body of Knowledgeを使う |
CAPを取得するメリット
| メリット | 内容 |
|---|---|
| 管理事務の専門性を示せる | 幅広いAdministrative Professionalの知識を資格で証明 |
| 国際的な資格 | IAAPが実施する英語圏中心の資格として利用できる |
| 実務知識を体系化 | 人事、会計、IT、文書管理、プロジェクト管理を横断的に整理 |
| キャリアの棚卸し | 自身の業務経験を6分野の能力として整理できる |
| 上位業務への準備 | エグゼクティブアシスタント、オフィスマネジメント等に応用 |
ただし、CAP取得だけで給与アップ・昇進・外資系企業への転職が保証されるわけではありません。実際の採用・昇進では、英語力、実務経験、業界知識、マネジメント経験なども重視されます。
活かせる仕事
| 職種 | 活かせる内容 |
|---|---|
| Executive Assistant | 役員支援、会議、出張、文書、情報管理 |
| Administrative Assistant | 事務運営、文書作成、社内外調整 |
| Office Manager | オフィス運営、予算、設備、チーム管理 |
| Project Coordinator | 進行管理、会議運営、関係者調整 |
| HR・総務サポート | 採用、コンプライアンス、記録管理 |
| 外資系企業の管理部門 | 英語による管理・調整業務 |
日本の秘書検定との違い
| 比較 | CAP | 秘書技能検定 |
|---|---|---|
| 実施団体 | IAAP | 実務技能検定協会 |
| 言語 | 英語 | 日本語 |
| 受験資格 | 関連実務経験が必要 | 原則制限なし |
| 主な内容 | 管理事務、IT、人事、会計、プロジェクト等 | 秘書実務、マナー、接遇、一般知識等 |
| 向いている人 | 実務経験を持つ国際的なAdministrative Professional | 国内の秘書・事務スキルを学びたい人 |
CPS取得済みの場合はどうなる?
CPSは現行受験資格ではありませんが、過去に取得したという事実が消えるわけではありません。履歴書や職務経歴書に記載する場合は、取得時の正式名称と取得年月を記載し、必要に応じて「旧IAAP Certified Professional Secretary」と補足すると分かりやすくなります。
一方、2026年現在の資格制度や求人要件について説明する場合は、現行資格のCAPと混同しないよう注意が必要です。
2026年の最新情報
2026年10月4日時点で、IAAPの現行資格はCAPです。2026年秋の試験ウィンドウは10月29日~11月18日で、申請締切は10月13日です。
2026年春試験の合格率は74.6%、2026年4月時点でアクティブなCAP保有者は4,500人とIAAPが公表しています。
よくある質問
CPSは2026年も受験できますか?
いいえ。CPSは旧資格です。IAAPは2011年にCAPを唯一の資格へ一本化しました。
CPSとCAPは別資格ですか?
歴史的には別名称・別制度として存在しましたが、現在はCAPがIAAPの現行資格です。新規受験者はCAPを受験します。
CAPは誰でも受けられますか?
いいえ。学歴に応じて2~4年の関連実務経験が必要です。
大学卒なら実務経験は何年必要ですか?
4年制Bachelor’s Degreeを使う場合は2年または3,536時間の関連実務経験が必要です。
CAP試験の受験料は?
2026年現在、IAAP会員375米ドル、非会員575米ドルです。
試験時間は?
約3時間で、約200~225問の選択式問題が出題されます。
2026年春の合格率は?
IAAP公式統計では74.6%です。
独学できますか?
可能ですが、試験範囲が広く英語で受験するため、Body of Knowledgeと公式Study Guideを軸に計画的な学習が必要です。
日本の秘書検定より難しいですか?
単純比較はできません。CAPは実務経験が受験条件で、IT・人事・会計・プロジェクト管理など範囲が広く、英語で受験します。
CPS取得済みの資格は無効ですか?
取得歴そのものが無効になるわけではありません。ただし、新規資格制度としてはCAPへ移行済みです。
米国秘書検定(CPS)のまとめ
米国秘書検定CPSは、IAAPが1951年から実施していた旧資格です。2001年にCAP試験が始まり、2011年にはCAPがIAAP唯一の認定資格へ一本化されました。2026年現在、CPSは新規受験できず、現行資格はCertified Administrative Professional(CAP)です。CAPは学歴に応じて2~4年の関連実務経験が必要で、約3時間・200~225問のコンピュータ試験です。2026年秋試験は10月29日~11月18日、申請締切は10月13日、2026年春の公式合格率は74.6%でした。
情報確認:2026年10月4日
主な確認先:International Association of Administrative Professionals(IAAP)「IAAP History」「CAP Certification」「CAP Body of Knowledge」「CAP Exam Statistics」。
