Oracle Solaris 11管理者資格は、Oracle Solaris 11のインストール、ストレージ、ファイルシステム、パッケージ管理、起動、プロセス、ネットワーク、仮想化、セキュリティなど、Solarisシステム管理者に必要な実務知識を認定するOracleの資格です。
2026年10月時点でも、日本語試験としてOracle Solaris 11 System Administration(1Z0-821-JPN)と、上位のOracle Solaris 11 Advanced System Administration(1Z0-822-JPN)がOracle公式試験一覧に掲載されています。Solaris資格は「すでに完全終了した資格」ではありません。
Oracle Solaris 11管理者資格を30秒で確認
- Oracle Solaris 11を管理する技術者向けOracle認定資格
- OCA相当:1Z0-821-JPN
- OCP相当:1Z0-822-JPN
- 1Z0-821-JPNは120分・56問・合格ライン64%
- 1Z0-822-JPNは120分・64問・合格ライン70%
- 日本語試験は2026年10月時点で公式一覧に掲載
- 1Z0-822のOCP認定には前提資格+指定研修+試験+申請が必要
- Solaris 11.4は現在もOracleの現行ドキュメント対象
- Premier Supportは2031年11月まで予定
- Extended Supportは2034年11月まで予定
| 資格体系 | Oracle Solaris 11 System Administrator |
|---|---|
| 初級〜中級 | Oracle Certified Associate, Oracle Solaris 11 System Administrator |
| 試験 | 1Z0-821-JPN |
| 上位 | Oracle Certified Professional, Oracle Solaris 11 System Administrator |
| 上位試験 | 1Z0-822-JPN |
| 日本語受験 | あり |
| 試験配信 | Pearson VUE監督付き試験 |
Oracle Solaris 11管理者資格とは
Oracle Solarisは、企業の基幹システムや大規模UNIX環境で利用されてきた商用UNIXです。Oracle Solaris 11は、ZFS、Zones、IPS、SMF、ネットワーク仮想化、セキュリティ機能などを統合したエンタープライズ向けOSです。
資格試験では、単なるUNIXコマンドだけでなく、Solaris独自の管理機構を理解しているかが問われます。
Linux資格とは似ているようで別物
ファイル、ユーザー、プロセスなどUNIX共通知識は活かせますが、ZFS、Solaris Zones、IPS、SMFなどSolaris固有技術を重点的に学ぶ必要があります。
2026年でも資格は現役?
はい。2026年10月時点で、Oracle日本の認定試験一覧には1Z0-821-JPNと1Z0-822-JPNが掲載されています。
| 試験 | 2026年時点 |
|---|---|
| 1Z0-821-JPN | 提供中 |
| 1Z0-822-JPN | 提供中 |
古い資格情報サイトでは「Solaris資格は終了」と説明されている場合がありますが、少なくとも2026年10月現在、日本語のSolaris 11試験はOracle公式の現行試験一覧に残っています。
Oracle Solaris 11 System Administration(1Z0-821-JPN)
1Z0-821-JPNは、Oracle Certified Associate, Oracle Solaris 11 System Administrator認定に対応する試験です。
| 試験名 | Oracle Solaris 11 System Administration |
|---|---|
| 試験番号 | 1Z0-821-JPN |
| 関連資格 | Oracle Certified Associate, Oracle Solaris 11 System Administrator |
| 形式 | 選択問題 |
| 試験時間 | 120分 |
| 出題数 | 56問 |
| 合格ライン | 64% |
1Z0-821の主な出題内容
| 分野 | 主な内容 |
|---|---|
| Installation | Solaris 11のインストール |
| Boot | 起動・停止・ブート管理 |
| Package | IPSによるパッケージ管理 |
| Storage | ディスク・ZFS |
| Process | プロセス管理 |
| User | ユーザー・権限管理 |
| Network | 基本ネットワーク構成 |
Solaris 11のインストール
1Z0-821では、Oracle Solaris 11のインストール計画、対話型インストーラによるインストール、導入後の検証、インストール障害のトラブルシューティングが出題対象です。
IPSによるパッケージ管理
Solaris 11ではImage Packaging System(IPS)が重要です。
| コマンド例 | 用途 |
|---|---|
| pkg list | パッケージ一覧 |
| pkg search | 検索 |
| pkg install | インストール |
| pkg update | 更新 |
| pkg uninstall | 削除 |
ZFS
Solarisを学ぶうえでZFSは最重要技術の一つです。
| 要素 | 役割 |
|---|---|
| zpool | ストレージプール管理 |
| zfs | ファイルシステム管理 |
| Snapshot | 特定時点の状態保存 |
| Clone | Snapshotを元に複製 |
| Compression | 透過圧縮 |
| Quota | 容量制限 |
ZFSは「ファイルシステム+ボリューム管理」
従来のUNIXで分かれていたディスク、Volume Manager、Filesystem管理を統合的に扱えるのが大きな特徴です。
SMF
SMF(Service Management Facility)はSolarisのサービス管理機構です。
| コマンド | 用途 |
|---|---|
| svcs | サービス状態確認 |
| svcadm | サービス制御 |
| svccfg | サービス設定 |
Linuxのsystemdに近い役割と考えると理解しやすいですが、Solaris独自の考え方とコマンド体系があります。
Oracle Solaris Zones
Solaris ZonesはOSレベルの仮想化機能です。1台のSolaris上に分離された複数環境を作成できます。
| 概念 | 意味 |
|---|---|
| Global Zone | システム全体を管理するZone |
| Non-global Zone | 分離された実行環境 |
| Zone Configuration | CPU・Network・Storage等を設定 |
1Z0-822-JPNとは
1Z0-822-JPNはOracle Solaris 11 Advanced System Administration試験で、Oracle Certified Professional, Oracle Solaris 11 System Administrator認定へ進む上位試験です。
| 試験名 | Oracle Solaris 11 Advanced System Administration |
|---|---|
| 試験番号 | 1Z0-822-JPN |
| 関連資格 | Oracle Certified Professional, Oracle Solaris 11 System Administrator |
| 試験時間 | 120分 |
| 出題数 | 64問 |
| 合格ライン | 70% |
OCP認定は試験合格だけではない
Oracle公式の認定パスでは、OCP認定取得には複数ステップがあります。
| Step | 内容 |
|---|---|
| 1 | Oracle Certified Associate, Oracle Solaris 11 System Administratorを取得 |
| 2 | 指定研修を1クラス受講 |
| 3 | 1Z0-822試験へ合格 |
| 4 | 研修修了申請 |
1Z0-822へ合格しただけでOCP認定完了とは限らない
認定パスでは前提資格と指定研修が必要です。受験前にOracle公式認定パスを必ず確認してください。
1Z0-822で問われる上級管理
上位試験では、より高度なネットワーク、スワップ、クラッシュダンプ、コアファイル、システム障害対応などが対象になります。
| テーマ | 内容 |
|---|---|
| Network Interface | 高度なネットワーク構成 |
| Swap | スワップ管理 |
| Crash Dump | 障害時のダンプ |
| Core File | プロセス異常解析 |
| Advanced Storage | ZFS高度管理 |
| Security | 高度な権限・セキュリティ |
Solaris 11.4はまだ使われている?
Oracle Solaris 11.4は現在もOracle公式ドキュメントの現行対象で、インストール、更新、セキュリティ、ネットワーク、仮想化、Storageなどの資料が継続提供されています。
Solaris 11.4のサポート期間
| リリース | Oracle Solaris 11.4 |
|---|---|
| GA | 2018年8月 |
| Premier Support終了予定 | 2031年11月 |
| Extended Support終了予定 | 2034年11月 |
| Sustaining Support | Indefinite |
「古いOS」ではあるが「サポート終了OS」ではない
Linuxやクラウドほど新規導入の話題は多くありませんが、基幹系Solaris環境では今後も保守・移行・延命案件が続く可能性があります。
受験料
2026年6月1日から、OracleのPearson VUE監督付き試験の日本価格は48,593円(税込)へ改定されています。Solaris日本語試験はこの監督付き試験用受験チケットの対象です。
| 試験区分 | 2026年6月以降 |
|---|---|
| Pearson VUE監督付き | 48,593円(税込) |
価格は受験時に再確認
Oracleは受験料を為替や制度変更に応じて改定することがあります。申込直前の公式価格を優先してください。
日本語試験の受験方法
Oracle公式では、Solarisの日本語試験は「Oracle認定資格ピアソンVUE配信監督付き試験用」受験チケットの対象です。
英語試験はOracle配信のExam Subscriptionを利用する案内となっています。
難易度
Oracleは一般受験者全体の公式合格率を公開していません。本記事では非公式な推定合格率は掲載しません。
| 対象 | 当サイト難易度目安 |
|---|---|
| UNIX完全初心者 | 高い |
| Linux経験者 | やや高い |
| Solaris運用経験者 | 対策しやすい |
| Solaris管理実務者 | 実務との親和性が高い |
勉強時間の目安
以下はOracle公式値ではなく当サイト目安です。
| 経験 | 1Z0-821目安 | 1Z0-822目安 |
|---|---|---|
| UNIX初心者 | 180〜300時間 | OCA後150〜250時間 |
| Linux経験あり | 100〜180時間 | 120〜200時間 |
| Solaris実務経験あり | 50〜100時間 | 70〜140時間 |
勉強方法
1. Oracle公式ドキュメントを使う
SolarisはLinuxほど市販教材が多くないため、Oracle Solaris 11.4 Documentation Libraryが重要です。
2. ZFSを実際に操作する
zpool、zfs、snapshot、clone、quotaを実機または検証環境で操作します。
3. IPSを使う
pkgコマンドでInstall、Update、Searchを実行します。
4. SMFを使う
svcs、svcadm、svccfgを使い、サービス管理に慣れます。
5. Zonesを構築する
Global ZoneとNon-global Zoneの違いを体験します。
6. Linuxとの差を整理する
systemdとSMF、LVMとZFS、Docker系ContainerとSolaris Zonesなどを比較すると理解しやすくなります。
3か月学習プラン
| 期間 | 学習内容 | 目標 |
|---|---|---|
| 1〜2週 | UNIX/Solaris基本コマンド | CLI操作 |
| 3週 | Installation・Boot | OS導入を理解 |
| 4週 | IPS | Package管理 |
| 5〜6週 | ZFS | Storage管理 |
| 7週 | SMF | Service管理 |
| 8週 | User・Process | 基本管理 |
| 9週 | Network | 通信設定 |
| 10週 | Zones | 仮想化 |
| 11週 | Troubleshooting | 障害対応 |
| 12週 | 模擬問題 | 弱点補強 |
Linux+との違い
| 項目 | Solaris資格 | CompTIA Linux+ |
|---|---|---|
| OS | Oracle Solaris | Linux |
| ベンダー | Oracle | ベンダーニュートラル |
| Storage | ZFS中心 | ext/XFS/LVM等 |
| Virtualization | Solaris Zones | Container/VM一般 |
| 市場 | 既存基幹系中心 | クラウド・Linux全般 |
LPIC・LinuCとの違い
| 項目 | Solaris | LPIC/LinuC |
|---|---|---|
| 対象OS | Solaris | Linux |
| 汎用性 | 特定環境向け | 幅広いLinux環境 |
| 新規案件 | 限定的 | 多い |
| 保守案件 | 企業基幹系で価値 | 幅広い |
RHCSAとの違い
| 項目 | Solaris資格 | RHCSA |
|---|---|---|
| OS | Oracle Solaris | Red Hat Enterprise Linux |
| 試験 | 選択問題 | 実技 |
| 企業環境 | Solaris基幹系 | RHEL/Linux基盤 |
2026年に取得する価値はある?
万人向けではありません。
| 状況 | 取得価値 |
|---|---|
| 勤務先にSolarisがある | 高い |
| Solaris保守・移行案件へ参加 | 高い |
| UNIX系基盤エンジニア | 高い |
| IT未経験で最初のOS資格 | 低め |
| クラウドエンジニア志望 | Linux資格優先 |
既存Solaris環境に関わるなら強い
新規クラウド案件を目指すならLinux/AWS/Azure系資格の方が汎用的ですが、既存Solaris基幹環境の保守・移行ではSolaris固有スキルが直接役立ちます。
取得するメリット
| メリット | 内容 |
|---|---|
| Solaris専門性 | ZFS・Zones・SMF等を体系化 |
| 基幹系保守 | 既存Solaris環境で有効 |
| UNIX理解 | Linux以外のUNIX知識を拡張 |
| 移行案件 | Solaris→Linux/Cloud移行時にも役立つ |
活かせる仕事
| 職種 | 活用 |
|---|---|
| UNIXサーバーエンジニア | Solaris構築・運用 |
| インフラエンジニア | 基幹系Solaris環境 |
| システム管理者 | ZFS・Zones・SMF管理 |
| 移行エンジニア | SolarisからLinux/Cloud移行 |
| データセンター運用 | 既存UNIX基盤保守 |
よくある質問
Solaris 11管理者資格は終了しましたか?
2026年10月時点では終了していません。1Z0-821-JPNと1Z0-822-JPNがOracle日本の現行試験一覧に掲載されています。
1Z0-821-JPNの試験時間は?
120分です。
問題数は?
56問です。
合格ラインは?
64%です。
1Z0-822-JPNは?
120分、64問、合格ライン70%です。
OCPは1Z0-822合格だけで取得できますか?
いいえ。Oracle公式認定パスではOCA前提資格、指定研修、試験合格、研修修了申請が必要です。
日本語で受験できますか?
はい。1Z0-821-JPN、1Z0-822-JPNが日本語試験として掲載されています。
Solaris 11.4のサポートは終わりますか?
OracleのLifetime Support PolicyではPremier Supportが2031年11月、Extended Supportが2034年11月まで予定されています。
Linux経験は役立ちますか?
UNIXコマンド、ユーザー管理、Networkなどは役立ちます。ただしZFS、SMF、Zones、IPSなどSolaris固有技術の追加学習が必要です。
今から取得するならSolarisとLinuxどちら?
新規キャリアならLinuxの方が汎用的です。すでにSolaris環境へ関わる場合はSolaris資格の価値が高くなります。
Oracle Solaris 11管理者資格のまとめ
Oracle Solaris 11管理者資格は、2026年10月時点でも現役です。OCA相当の1Z0-821-JPNは120分・56問・合格ライン64%、OCP相当の1Z0-822-JPNは120分・64問・合格ライン70%です。OCP認定には前提となるOCA、指定研修、試験合格、研修修了申請が必要です。Oracle Solaris 11.4自体も現行ドキュメントが更新されており、Premier Supportは2031年11月、Extended Supportは2034年11月まで予定されています。万人向けの資格ではありませんが、Solarisを使う基幹システム、UNIX保守、移行案件に関わる技術者には現在でも実務価値があります。
情報確認:2026年10月4日
主な確認先:Oracle University Japan「Oracle Solaris 11 System Administration 1Z0-821-JPN」「Oracle Solaris 11 Advanced System Administration 1Z0-822-JPN」「認定試験一覧」「受験チケットについて」「Oracle Solaris 11.4 Documentation」「Oracle Lifetime Support Policy」。
