PostgreSQL CE(PostgreSQL Certified Engineer)は、かつてSRA OSSが提供していたPostgreSQL技術者向け認定資格です。しかし、この試験は2011年6月30日をもってすべての試験配信を終了しています。現在、新規にPostgreSQL資格を取得する場合は、LPI-JapanのOSS-DB技術者認定資格を検討するのが基本です。
このページでは、旧PostgreSQL CEの扱いを整理したうえで、2026年時点で受験できるOSS-DB Silver/Goldの現行制度、試験内容、受験料、出題範囲、認定条件、有意性の期限まで解説します。
PostgreSQL CE/OSS-DBを30秒で確認
- PostgreSQL CEは2011年6月30日に試験配信終了
- 旧PostgreSQL CEの取得事実そのものは失効しない
- 現在の新規取得候補はOSS-DB Silver/Gold
- OSS-DBはPostgreSQLを基準RDBMSに採用
- 2026年時点の試験体系はVer.3.0
- 対象PostgreSQLは12〜14
- Silver:約50問、16,500円(税込)
- Gold:約30問、16,500円(税込)
- 試験時間は90分
- 認定に有効期限はないが「有意性」は5年間
| 旧資格 | PostgreSQL CE |
|---|---|
| 旧資格終了 | 2011年6月30日 |
| 現行資格 | OSS-DB技術者認定資格 |
| 現行レベル | Silver / Gold |
| 基準RDBMS | PostgreSQL |
| 現行Ver. | Ver.3.0 |
| 対象PostgreSQL | 12〜14 |
PostgreSQL CEとは
PostgreSQL CEは、PostgreSQLの運用・管理・SQLなどの技術力を証明するために提供されていた民間認定資格です。
SilverやGoldが用意され、PostgreSQLを業務で扱うエンジニア向け資格として利用されていました。
PostgreSQL CEは現在受験できない
SRA OSSの公式告知では、PostgreSQL CEは2011年6月30日をもってすべての試験配信を終了しています。
2026年現在、PostgreSQL CEへ新規受験することはできません
古い資格一覧や書籍でPostgreSQL CEを見かけても、現在の受験対象ではありません。
旧PostgreSQL CE取得者の資格は無効になった?
いいえ。SRA OSSの公式案内では、PostgreSQL CEは期限なしの認定資格であり、試験配信終了後も、すでに取得した認定そのものは有効とされています。
ただし、旧事務局は2011年12月20日で解散し、認定証明書の発行や認定照会サービスも終了しています。
OSS-DBへ移管
PostgreSQL CEの試験配信終了後、認定団体はLPI-Japanへ移管され、新しい資格としてOSS-DB技術者認定資格がスタートしました。
PostgreSQL CEとOSS-DBは同じ資格ではない
現行FAQでも、PostgreSQL CE保有者を自動的にOSS-DB認定者とみなす制度ではないと明記されています。
OSS-DB技術者認定資格とは
OSS-DB技術者認定資格は、オープンソースデータベースに関する技術力・知識を認定する資格です。
現行試験では、オープンソースDBの中でもPostgreSQLを基準RDBMSとして採用しています。
| 資格 | レベル | 主な能力 |
|---|---|---|
| OSS-DB Silver | 基礎〜実務 | SQL、基本運用管理、Transaction |
| OSS-DB Gold | 上級 | 性能監視、Tuning、障害対応、高度運用 |
OSS-DB Ver.3.0
2026年時点の現行試験はOSS-DB Ver.3.0です。2023年2月1日にリリースされ、PostgreSQL 12〜14を対象としています。
| 項目 | Ver.3.0 |
|---|---|
| リリース | 2023年2月1日 |
| PostgreSQL | 12〜14 |
| Silver変更 | データ多様化対応機能を追加 |
| Gold変更 | Database連携機能を追加 |
OSS-DB Silver
Silverは、PostgreSQLなどのオープンソースDBを使い、データベースシステムの設計・開発・導入・基本運用ができる技術者向けです。
| 認定名 | OSS-DB Silver |
|---|---|
| 試験名 | OSS-DB Exam Silver |
| 受験資格 | なし |
| 試験時間 | 90分 |
| 問題数 | 約50問 |
| 受験料 | 16,500円(税込) |
| 言語 | 日本語・英語 |
| 方式 | CBT / OnVUE / 団体PBT |
Silverの出題構成
| 分野 | 比率 |
|---|---|
| 一般知識 | 16% |
| 運用管理 | 52% |
| 開発 / SQL | 32% |
Silverで学ぶこと
| 分野 | 内容 |
|---|---|
| PostgreSQL基礎 | 構成、Client/Server、特徴 |
| Install | 導入、初期設定 |
| Database管理 | DB・Schema・Table |
| User / Role | Authentication・Privilege |
| Backup | pg_dump等 |
| SQL | SELECT、JOIN、DML等 |
| Transaction | ACID、Isolation、Lock |
Silverの学習期間
公式ページでは一般的な学習期間の目安を3か月〜半年程度と案内しています。
一方、FAQには、他のRDBMS経験者なら運用管理とSQL差分を学んで2週間程度、RDBMS未経験ならSQLから始めて1か月程度という目安も掲載されています。経験による差が大きいため、当サイトでは余裕を持って計画することをおすすめします。
OSS-DB Gold
Goldは、大規模データベースシステムの改善・運用管理・コンサルティングまでを担う上級技術者向けです。
| 認定名 | OSS-DB Gold |
|---|---|
| 試験名 | OSS-DB Exam Gold |
| 試験時間 | 90分 |
| 問題数 | 約30問 |
| 受験料 | 16,500円(税込) |
| 言語 | 日本語・英語 |
| 受験前提 | 試験受験自体にはなし |
| 認定条件 | Gold合格+有意なSilver認定 |
Goldの出題構成
| 分野 | 比率 |
|---|---|
| 運用管理 | 30% |
| 性能監視 | 30% |
| パフォーマンスチューニング | 20% |
| 障害対応 | 20% |
Goldで学ぶこと
| テーマ | 内容 |
|---|---|
| Advanced Operation | 高度なDB運用 |
| Statistics | DB状態の監視 |
| Execution Plan | SQL実行計画 |
| Tuning | 性能改善 |
| Troubleshooting | 障害原因の分析 |
| Recovery | 障害復旧 |
GoldはSilverなしでも受験できる?
はい。OSS-DB Exam Goldを受験するだけなら、Silverを先に取得する必要はありません。
ただし、Gold試験に合格しても、有意なOSS-DB Silver認定がなければOSS-DB Gold認定は取得できません。
「試験合格」と「Gold認定」は別条件
Goldを先に受けることはできますが、最終的にGold認定を得るにはACTIVEなSilverが必要です。
Goldの学習期間
公式ではSilver認定取得を前提として、Goldの一般的な学習期間を半年〜1年程度と案内しています。
試験方式
Silver/Goldとも、Pearson VUEのテストセンターまたはOnVUEによるオンライン受験が可能です。
| 方式 | 特徴 |
|---|---|
| Test Center CBT | 全国の試験会場 |
| OnVUE | 自宅・職場からオンライン受験 |
| PBT | 団体向け |
問題形式
選択問題が中心で、一部にKeyboard入力問題があります。実技試験や面接はありません。
合否はいつ分かる?
Test Center受験では試験終了後、その場で結果が表示されます。OnVUEでは試験終了後に受験者マイページから確認します。
合格率・合格点は?
公式サイトでは一般受験者全体の合格率や固定合格点を公表していません。そのため本記事では非公式な推定合格率・合格点は掲載しません。
有効期限はある?
OSS-DB認定そのものに有効期限はありません。ただし、最新技術を保有していることを示すために「有意性の期限」5年間が設定されています。
| 状態 | 意味 |
|---|---|
| ACTIVE | 認定日から5年以内 |
| INACTIVE | 5年経過後 |
認定された事実は消えない
5年を過ぎても取得事実そのものは無効になりません。ただし、現在も最新技術を持つ認定者として示すにはACTIVE状態の維持が重要です。
Silverの再認定
Silverは認定日から5年以内にSilverを再受験・再合格するか、上位のGold認定を取得することでACTIVE状態を維持できます。
Goldの再認定
Goldは認定日から5年以内にGoldを再受験・再認定することで有意性を更新できます。
PostgreSQL CEからOSS-DBへ自動移行できる?
できません。PostgreSQL CEとOSS-DBは別資格です。
過去にはPostgreSQL CE保有者向けのSilver免除特典がありましたが、2012年・2013年までの期間限定措置で、2026年現在は利用できません。
PostgreSQL CE保有者は履歴書に書ける?
取得済みであれば、取得事実として記載できます。
ただし資格が旧制度であることが分かるよう、例えば「PostgreSQL CE 8 Silver(旧制度・試験終了)」のように書くと誤解を防げます。
OSS-DBとORACLE MASTERの違い
| 項目 | OSS-DB | ORACLE MASTER |
|---|---|---|
| 基準DB | PostgreSQL | Oracle Database |
| OSS | 中心 | Oracle製品 |
| Vendor | 中立的認定 | Oracle公式 |
| 運用管理 | PostgreSQL中心 | Oracle中心 |
OSS-DBとデータベーススペシャリストの違い
| 項目 | OSS-DB | DBスペシャリスト |
|---|---|---|
| 資格種別 | 民間認定 | 国家試験 |
| 中心 | PostgreSQL実務 | Database理論・設計 |
| SQL・運用 | 実務寄り | Vendor Neutral |
| Tuning | Goldで深い | 理論・設計を含む |
どちらを取る?
PostgreSQL実務ならOSS-DB、DB全般の設計力ならDBスペシャリスト
両者は競合というより補完関係です。PostgreSQLを仕事で使うならOSS-DB、DB理論・設計を広く証明したいならデータベーススペシャリストが向いています。
難易度
| 資格 | 当サイト難易度目安 |
|---|---|
| OSS-DB Silver | 標準 |
| OSS-DB Gold | 高い |
勉強時間の目安
公式の学習期間に加え、時間換算した当サイト目安は次の通りです。
| 経験 | Silver | Gold |
|---|---|---|
| DB未経験 | 100〜200時間 | Silver取得後200〜400時間 |
| 他RDBMS経験あり | 50〜120時間 | 150〜300時間 |
| PostgreSQL実務あり | 30〜80時間 | 80〜180時間 |
Silverの勉強方法
1. PostgreSQLを実際にInstallする
公式Documentだけでなく、Local環境やContainerでPostgreSQLを動かします。
2. SQLを実行する
SELECT、JOIN、INSERT、UPDATE、DELETE、Transactionを実際に試します。
3. Role・Privilegeを操作する
User作成、GRANT、REVOKEなどを手で確認します。
4. Backup/Restoreを試す
pg_dump、pg_restore等を使います。
5. 公式例題を解く
OSS-DB公式サイトではSilver・Gold別の例題解説を公開しています。
Goldの勉強方法
1. 実行計画を読む
EXPLAIN等を使ってSQLの実行計画を確認します。
2. Statisticsを確認する
pg_stat系Viewなどを使ってDBの状態を読み取ります。
3. Parameterを変更する
Memory、WAL、CheckpointなどPerformanceへ影響する設定を確認します。
4. 障害を再現する
Backup、Recovery、Replication、Lockなどを検証環境で試します。
5. 原因→観測→対策で考える
Goldでは単なるコマンド暗記より、出力結果から状態を判断する力が重要です。
Silverの学習スケジュール例
| 期間 | 内容 |
|---|---|
| 1週 | PostgreSQL Architecture |
| 2週 | Install・設定 |
| 3週 | Database・Role管理 |
| 4週 | SQL基礎 |
| 5週 | Transaction・Lock |
| 6週 | Backup・Restore |
| 7〜8週 | 例題・弱点補強 |
不合格になりやすいパターン
| 失敗 | 原因 | 改善 |
|---|---|---|
| SQLだけ勉強 | 運用管理が52% | 管理系を重点学習 |
| 古いVersion教材のみ | Ver.3.0との差分 | 現行範囲を確認 |
| 実機を触らない | Command理解が浅い | PostgreSQLを実行 |
| Goldで暗記中心 | 診断問題に弱い | 実行結果を読む |
| Silverの有意性切れ | Gold認定条件不足 | ACTIVEを確認 |
どんな人に向いている?
| タイプ | おすすめ |
|---|---|
| PostgreSQL初心者 | Silver |
| Backend Engineer | Silver |
| Database Engineer | Silver→Gold |
| DBA | Gold |
| Performance Tuning担当 | Gold |
| OSS DB Consultant | Gold |
取得するメリット
| メリット | 内容 |
|---|---|
| PostgreSQL知識を体系化 | SQLから運用まで学べる |
| OSS DB実務 | Vendor製品以外のDB能力を証明 |
| Gold | Tuning・障害対応まで深掘り |
| Online受験 | OnVUE利用可能 |
| 再認定 | 最新技術の有意性を維持可能 |
よくある質問
PostgreSQL CEは2026年に受験できますか?
できません。2011年6月30日で試験配信を終了しています。
昔取得したPostgreSQL CEは無効ですか?
取得事実そのものは有効です。ただし旧事務局による証明書発行・認定照会は終了しています。
現在のPostgreSQL資格は?
PostgreSQLを基準RDBMSとするOSS-DB技術者認定資格が代表的です。
OSS-DB Silverの受験料は?
16,500円(税込)です。
Silverは何問ですか?
約50問、試験時間は90分です。
Goldは何問ですか?
約30問、試験時間は90分です。
Goldを先に受けられますか?
受験自体は可能です。ただしGold認定には有意なSilver認定が必要です。
有効期限は?
認定自体の有効期限はありませんが、ACTIVEな有意性は5年間です。
PostgreSQLの何Versionが対象ですか?
Ver.3.0ではPostgreSQL 12〜14が対象です。
オンラインで受験できますか?
はい。Pearson VUEのOnVUEに対応しています。
PostgreSQL CE/OSS-DBのまとめ
旧PostgreSQL CEは2011年6月30日に試験配信を終了しており、2026年現在は新規受験できません。取得済み認定そのものは有効ですが、旧事務局による認定証発行・照会サービスは終了しています。現在PostgreSQL技術を資格として証明するなら、LPI-JapanのOSS-DB技術者認定資格が代表候補です。現行Ver.3.0はPostgreSQL 12〜14を対象とし、Silverは約50問・90分・16,500円、Goldは約30問・90分・16,500円です。Gold認定には有意なSilverが必要で、資格の取得事実に有効期限はないものの、最新技術を示すACTIVE状態には5年間の有意性期限があります。
情報確認:2026年10月4日
主な確認先:SRA OSS「PostgreSQL CE 試験配信終了と認定移管に関するお知らせ」、OSS-DB公式「試験概要」「OSS-DB Silver」「OSS-DB Gold」「FAQ」「有意性の期限」。
