ビールに関する仕事をしておられる方に不可欠な内容で、 1日でビールの専門家としての基礎が学べます。 終了時には「ビアテイスター」呼称認定試験が行われます。
■主催
日本地ビール協会
受験資格と難易度
誰でも受験可能(年齢制限のみ)
基本条件
- 満20歳以上(試験当日までに20歳であること)
- 性別・学歴・職歴・国籍などは不問
- ビールが好きな人なら誰でもOK
対象となる方の一例
- クラフトビール・地ビールに興味のある一般の方
- 飲食業(レストラン・バー・ビアパブなど)の関係者
- 酒販店・輸入商社などでビールを扱う販売職の方
- ビールイベントやテイスティング会を開いてみたい方
- ビールを趣味から“専門的に知りたい”愛好家の方
難易度の目安
難易度:やさしめ(合格率 約80〜90%)
試験形式
- 筆記試験(マークシート)+テイスティング実技
- 試験は講習当日の内容から出題されるため、初学者でも学んだその日で対策が可能
合格率(非公式情報)
-
公式な数値は非公開ですが、受講者の声や主催者発言から判断すると、
合格率は80〜90%程度と推定されます
試験内容
試験全体の構成
- 試験は1日完結型の講習会内で実施
- 講習(約4.5時間)+筆記試験+テイスティング試験(合わせて約1.5時間)
筆記試験(マークシート方式)
試験形式
- 選択式(4択または5択のマークシート方式)
- 問題数:30問前後
- 試験時間:約30分〜45分
- 出題範囲:講習会当日の内容から出題されます
主な出題内容
分野 | 内容の詳細 |
---|---|
ビールの歴史 | 世界・日本におけるビールの成り立ちと文化 |
原材料 | モルト(麦芽)、ホップ、酵母、水の役割と特徴 |
製造工程 | 上面・下面発酵の違い、発酵温度、熟成など |
ビアスタイル分類 | ラガー/エール/スタウト/ヴァイツェンなどの特徴と違い |
ビールの提供法 | グラスの種類、注ぎ方、提供温度の基本 |
テイスティング理論 | 見た目、香り、味、泡、余韻などの評価ポイント |
合格基準
- 公開されていませんが、約70%以上の正答で合格と推測されています
テイスティング試験(実技)
試験形式
- 実際に3〜5種類のビールを試飲し、テイスティング評価シートに記入
- 試験時間:30〜45分程度
評価項目
評価項目 | 観察ポイント |
---|---|
外観 | 色、透明度、泡立ち、泡持ちなど |
香り | ホップの香り(柑橘系・草系など)、モルト香、酵母の香りなど |
味わい | 甘味、苦味、酸味、コク、キレなどのバランス |
口当たり | 炭酸の強さ、のどごし、重さ、余韻の長さ |
総合評価 | 全体の印象と飲みやすさ、スタイルに合った特徴かどうか など |
試験内容の特徴
- 完全な「当て問題」ではなく、テイスティングコメントの質が評価
- 明確な合否の分かれるポイントは少なく、講習内での実践練習がそのまま本番になる構成
試験対策について
- 講習会中に全ての知識とテイスティング手順を実践的に学べる
- 自宅での事前学習は不要(※基礎を予習しておくとより理解が深まります)
- 初心者向けに、味や香りの表現方法も丁寧に解説されるので安心です
試験内容まとめ
試験項目 | 内容 |
---|---|
筆記試験 | マークシート方式(30問前後)/講習内容から出題 |
テイスティング試験 | 実際のビールを3〜5種類試飲し、香りや味を評価 |
合格基準 | 非公開(目安は正答率70%前後)/講習をしっかり受けていれば合格可能 |
難易度 | 初心者でも受けやすい構成(合格率 約80〜90%) |
試験対策
試験対策の基本方針
講習+試験が1日で完結する「短期集中型」
- 試験はすべて講習会内で行われるため、講習内容=試験対策
- 難問は出題されず、基本的な内容とテイスティングの感覚をつかむことが重要
- 初心者でも安心して取り組める構成
対策①:筆記試験(マークシート方式)
講習中の内容をそのまま復習する
対策内容 | ポイント |
---|---|
配布されるテキストをしっかり確認 | テキストの内容から直接出題されるため、重要箇所にマーカーを引く |
講師の解説をメモする | 試験に出やすいポイントは講師が言及してくれることが多い |
講習中の小テストや確認問題 | 出題傾向をつかむために活用する |
出題されやすいテーマ例
- 上面発酵と下面発酵の違い
- ビアスタイルの特徴(ピルスナー、エール、スタウトなど)
- 原材料(モルト・ホップ・酵母・水)の役割
- 適切な提供温度、グラスの選び方、注ぎ方
対策②:テイスティング試験(実技)
実際に飲んで「五感」で感じて記録する力を養う
項目 | 対策方法 |
---|---|
視覚(外観) | 色・泡立ち・透明度に注目する癖をつける |
嗅覚(香り) | ホップの香り(柑橘系・松・草など)/モルトの香ばしさを言葉にする練習 |
味覚(味わい) | 甘味・酸味・苦味・コクなどを意識して味わう |
余韻 | 飲み込んだ後の後味や印象も含めて記録する |
講習中の実践がそのまま本番に
- テイスティングシートの書き方も、講習でしっかり練習できます
- 試験では**「正解」よりも、自分の言葉で表現する力**が大切
対策③:事前にできるおすすめ準備
必須ではありませんが、準備しておくと講習の理解が深まります
- 【本】ビール入門書やビアスタイルの図鑑をざっと読む
-
【試飲】市販のクラフトビールを数種類飲み比べておく
- 例:ピルスナー(スッキリ系)/ペールエール(香り系)/スタウト(苦味・焙煎系)
- 【ノート】味や香りの印象をメモする習慣をつけておく
試験対策まとめ
対策内容 | ポイント |
---|---|
筆記試験 | 講習のテキストと解説に集中/要点メモが有効 |
テイスティング試験 | 表現力重視/香りや味の感じ方を言葉にできるように |
準備 | 市販ビールで練習・本でスタイルを予習しておくと◎ |
取得後に出来ること
ビールの知識と味覚を“言語化できる”力を活かせる
飲むだけでなく「伝える・選ぶ」ことができるように
- ビアスタイルごとの味わい・香り・特徴の違いを理解し、説明できる
- シーンや料理に合わせたペアリング提案が可能
- 自分の好みに合ったビールを論理的に選べるようになる
飲食業・酒類販売などの仕事で活用
プロフェッショナルとしての信頼性アップ
- レストランやバーでのクラフトビールの説明や提案接客
- 酒販店や百貨店での商品提案や売場演出に活用
- ビールの違いや魅力をお客様に伝える力がつく
ビールイベントやテイスティング会での活動
知識を活かして“案内役”や“解説者”に
- 地ビールフェス、クラフトビールイベントでの解説・ナビゲーター
- 小規模な試飲会、飲み比べイベントの主催にも適している
- ワークショップや勉強会などを副業や地域活動として開催する人も
SNS・ブログ・YouTubeなど情報発信に活用
発信に「専門性」と「説得力」が加わる
- ビールレビューや飲み比べ投稿に信頼性がプラス
- スタイルの特徴やテイスティングのポイントを解説できる
- 専門用語や味の表現を的確に伝えられるので、読者・視聴者の満足度がアップ
上位資格「ビアジャッジ」へのステップアップ
より高度なビール審査スキルを目指せる
- JCBA認定の**上位資格「ビアジャッジ(Beer Judge)」**の受験資格を得られる
- より専門的な審査・表現・分析力が求められる資格で、コンクール審査員なども目指せます
その他食品系資格一覧
食品衛生責任者
ふぐ調理師
すしエンターティナー
家庭料理技能検定
フードコーディネーター
カフェプランナー
雑貨カフェクリエイター
フードアナリスト
デザートクリエイター
惣菜管理士
ソムリエ
バーテンダー
ワインエキスパート
チーズプロフェッショナル
コーヒーコーディネーター
ティーインストラクター
ビアテイスター
紅茶コーディネーター
きき酒師
焼酎アドバイザー
日本茶インストラクター
中国茶認定初級インストラクター