日本酒・焼酎などの和酒に関する資格・教育事業を行う専門機関である日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)が認定する焼酎・泡盛の正しい知識と楽しみ方を伝える専門家の入門資格。
多様な原料や製法、飲み方のバリエーションがある焼酎を、分かりやすく人に伝える力を養い飲食業・小売業・観光業などの現場で、焼酎文化を支える担い手となる資格です。
受験資格と難易度
受験資格
誰でも受験可能(制限なし)
- 年齢・職業・経験・学歴すべて不問
- 焼酎・泡盛が好きな一般の方から、飲食業・販売業の方まで幅広く対象
- 必要なのは「焼酎を学びたい気持ち」のみ!
こんな方におすすめ
- 焼酎に興味があり、基本を体系的に学びたい方
- 飲食店で焼酎を提供しているが、自信を持っておすすめしたい方
- 将来的に「焼酎きき酒師」など上位資格を目指す方
難易度(目安)
基本をしっかり学べば合格できるやさしめの難易度
試験内容 | 難易度(5段階) | 合格率(非公開) |
---|---|---|
理論試験(マークシート) | ★★☆☆☆ | 非公開(高め) |
学習教材のレベル | ★☆☆☆☆ | わかりやすく初学者向け |
合格のポイント
- 通信講座のテキストに沿って学習すれば、特別な対策は不要
- 試験は在宅で実施されるため、時間をかけてしっかり復習可能
- 難しい記述や専門的なテイスティング試験などはなし
試験内容
試験の実施形式
在宅試験(マークシート方式)
- 試験形式:マークシート式(4択)
- 試験時間:制限なし(在宅でじっくり取り組める)
-
試験実施方法:
- 指定の通信講座を修了後、自宅に送付される試験用紙で受験
- 解答用紙を返送し、後日合否が通知される
- 再受験制度あり(有料・1回まで)
学習内容と出題範囲(公式テキストに準拠)
1. 焼酎の基礎知識
-
焼酎の定義と分類
- 焼酎甲類/乙類(本格焼酎)の違い
- 泡盛との関係
-
原料による違い
- 芋・麦・米・黒糖・そばなどの特徴と香味
-
製造工程の理解
- 麹の種類(白麹・黒麹・黄麹)
- 蒸留方式(常圧蒸留・減圧蒸留)
- 発酵・熟成・割り水の工程
2. 飲み方と香味の特性
- 飲用スタイル(ロック、水割り、お湯割り、炭酸割りなど)
- 香り・味わいの感じ方(ライト/コク/スモーキーなど)
- 容器の選び方、温度帯による香味の変化
3. 焼酎と食事の相性
- 焼酎と和食・郷土料理とのマリアージュ
- 料理別のおすすめ焼酎スタイル(例:芋焼酎×豚の角煮 など)
4. 地域文化・焼酎の背景
- 焼酎の主要産地(鹿児島・宮崎・沖縄など)
- 地域と焼酎文化(黒麹の発祥、泡盛の伝統)
5. お客様への説明・提案方法
- 飲食店や酒販店での焼酎提案の仕方
- 初心者向けの説明・魅力の伝え方
- 焼酎メニューの構成とPOPの工夫
試験対策
通信講座の活用がすべてのカギ
学習の流れ
- 教材到着 → テキストを読みながら学習スタート
- 確認テスト(添削課題)を3回提出
- 全課題修了後、最終確認テスト(資格試験)を在宅で受験
テキストを「読む」から「使う」へ
- テキストの内容を、例題・現場を想定して応用的に理解することが重要
- 赤シートでキーワード隠し、ノートまとめで記憶定着を図るのが効果的
分野別 対策ポイント
焼酎の原料・製法
-
原料ごとの特徴を味・香り・色・産地のセットで整理
- 例:芋→甘く濃厚、鹿児島 麦→香ばしい、宮崎
- 常圧/減圧蒸留の違いは図解・比較表で覚える
香味・飲み方の違い
- ロック・お湯割り・炭酸割りで香りの立ち方・味の広がりがどう変わるか
- 実際に飲み比べてメモをとると、知識と実感がつながりやすい
焼酎と料理のペアリング
-
苦手な方は「地域ごとの料理と焼酎」をセットで覚えると効果的
- 例:黒豚の角煮+芋焼酎、冷ややっこ+米焼酎
提案力・接客表現
- 「〇〇が好きな方におすすめなのは~」という接客トーク形式で練習
- 店舗やイベントでのシチュエーションをイメージすると◎
試験(最終確認テスト)の対策
出題形式
- マークシート方式(4択)・在宅受験
- 教材内容の中から、理解度を問う基本~応用問題が出題
対策のコツ
- 添削課題の設問はそのまま本試験に出やすい
- 文章をよく読み、「設問の意図」をしっかりつかむ
- キーワード(麹の種類、蒸留法、香味分類など)に注目
効果的な学習スケジュール
週数 | 学習内容 | 目標 |
---|---|---|
1〜2週目 | テキスト1〜2章を熟読 | 原料と製法を理解 |
3〜5週目 | 添削課題①・②を提出 | 香味と飲用スタイルの理解 |
6〜7週目 | 添削課題③を提出 | 接客・提案力の強化 |
8週目 | 総復習+模擬テスト | 最終試験に備える |
補足アドバイス
模擬試験がない場合の工夫
- 添削課題の内容を自分で選択問題に作り変える
- 選択肢の「引っかけ」を想定しながら練習する
焼酎を実際に飲んでみるのが最大の学習!
- 試験に出なくても、「体験」を伴った知識は忘れにくい
- スーパーや酒販店で地域別・原料別の飲み比べを楽しむと一石二鳥
取得後に出来ること
飲食・接客の現場で“焼酎のプロ”として活躍
お客様への焼酎の提案・説明ができる
- 居酒屋・和食店・郷土料理店などで、「料理に合う焼酎」を説明・提案できる
- ロック/お湯割りなど飲み方に合わせた香味の違いを伝える接客が可能に
メニュー開発やPOP作成にも活かせる
-
焼酎の味わいを「わかりやすく言葉にする」力が身につくため、
- 焼酎メニューのコメント作成
-
おすすめ焼酎のPOPや紹介カードの作成
などにすぐ活用できます
酒販・小売業で信頼される存在に
焼酎コーナーでの販売・アドバイス業務に
-
スーパーやリカーショップで、
- お客様の好みに合う焼酎の案内
- 「芋焼酎と麦焼酎の違い」など基本的な説明ができるように
地元の本格焼酎・泡盛の魅力を発信できる
-
地域に根ざした銘柄や風土について、
- 観光客への案内やPOP展示などで焼酎文化の紹介役としても活躍
焼酎イベントやセミナーで案内・企画の担い手に
焼酎を紹介する「サポーター」として活動可能
-
試飲会・地域の焼酎フェアなどで、
- 焼酎の種類や飲み方を案内する役
- 初心者に焼酎の楽しみ方を広める広報的存在に
自主開催のワークショップ・講座も可能
- 自宅やカフェなどで、「はじめての焼酎講座」「焼酎の飲み比べ会」などを開催する方も
- SNSで「焼酎の解説動画」や「おすすめ紹介」を発信する活動にも信頼性が加わる
上位資格へのステップアップもスムーズ
焼酎きき酒師、焼酎マイスターへの道
- 焼酎アドバイザーは**「焼酎きき酒師」の前段階**として位置づけられています
-
より専門的に学びたい方は、
- テイスティング技術
-
酒販・飲食店での運用力
を強化できる上位資格に挑戦可能です
活かせる職場・活動フィールド一覧
活動分野 | できること |
---|---|
飲食業 | 焼酎提案・接客・ペアリング説明 |
酒販店・百貨店 | 焼酎の特徴説明・おすすめ案内 |
イベント・観光 | 地域焼酎の紹介・試飲会の案内 |
SNS・ライター | 焼酎レビューや飲み方紹介投稿 |
自営業・講師 | 焼酎講座やペアリングセミナーの開催 |
こんな方におすすめの活かし方
- 飲食や販売の現場で「焼酎を自信を持ってすすめたい」方
- 焼酎が好きで、人に伝えることも楽しみたい方
- 地方の焼酎をもっと知ってほしい・発信したい方
その他食品系資格一覧
食品衛生責任者
ふぐ調理師
すしエンターティナー
家庭料理技能検定
フードコーディネーター
カフェプランナー
雑貨カフェクリエイター
フードアナリスト
デザートクリエイター
惣菜管理士
ソムリエ
バーテンダー
ワインエキスパート
チーズプロフェッショナル
コーヒーコーディネーター
ティーインストラクター
ビアテイスター
紅茶コーディネーター
きき酒師
焼酎アドバイザー
日本茶インストラクター
中国茶認定初級インストラクター