情報・サイバーセキュリティ認定試験

情報・サイバーセキュリティ認定試験は、企業や組織で必要となる情報セキュリティとサイバーセキュリティの知識を体系的に学べる民間資格です。一般財団法人 全日本情報学習振興協会が実施しており、技術者だけでなく、人事・総務・経理・営業・管理職など幅広い職種を対象としています。

2026年2月度試験から、従来の「情報セキュリティ(管理士/初級)認定試験」は、「情報・サイバーセキュリティ(管理士/初級)認定試験」へ名称変更されました。これに伴い、サイバー攻撃、Web・ネットワーク防御、クラウド・モバイル・IoT、インシデント対応、フォレンジックなどの領域が追加されています。

情報・サイバーセキュリティ認定試験を30秒で確認

  • 全日本情報学習振興協会が実施する民間認定試験
  • 2026年2月から現行名称へ変更
  • 管理士と初級の2グレード
  • 管理士:180問・120分
  • 初級:80問・60分
  • 合格基準は原則70%以上
  • 管理士11,000円、初級8,800円(税込)
  • 公開会場、CBT、オンラインIBTに対応
  • 技術者だけでなく管理部門・営業・一般従業員も対象
  • 認定カード・ロゴ制度あり
資格名 情報・サイバーセキュリティ認定試験
実施団体 一般財団法人 全日本情報学習振興協会
資格種別 民間資格
グレード 管理士 / 初級
名称変更 2026年2月度試験から現行名称
受験方式 公開会場 / CBT / オンラインIBT
合格基準 原則70%以上

情報・サイバーセキュリティ認定試験とは

企業や組織では、情報漏えい、マルウェア、フィッシング、ランサムウェア、不正アクセス、内部不正、クラウド設定ミスなど、多くの情報セキュリティリスクがあります。

この試験は、専門のセキュリティエンジニアだけでなく、一般社員や管理部門も含めて「組織として情報を守るための知識」を学ぶことを目的としています。

技術者限定の資格ではない

公式でも、人事・総務・経理・営業・管理職など幅広い職種に受験してほしい試験として案内されています。

2026年2月に何が変わった?

2026年2月度試験から名称が変更され、サイバーセキュリティ分野がより明確に強化されました。

旧名称 現行名称
情報セキュリティ管理士認定試験 情報・サイバーセキュリティ管理士認定試験
情報セキュリティ初級認定試験 情報・サイバーセキュリティ初級認定試験

追加された主な領域

追加領域 内容
サイバーセキュリティ総論 サイバー空間の脅威と基本概念
サイバー攻撃 攻撃の種類と手法
Webセキュリティ Webサービスを狙う攻撃と対策
ネットワーク防御 FW、IDS/IPS等
Cloud / Mobile / IoT 新しい利用環境のSecurity
Incident Response 発生後の初動・対応
Forensics 証拠保全・解析の考え方

管理士と初級の違い

項目 管理士 初級
対象 管理者・リーダー・実務担当 一般従業員・基礎学習者
問題数 180問 80問
試験時間 120分 60分
受験料 11,000円 8,800円
学割 8,800円 7,040円
合格基準 原則70%以上 原則70%以上

情報・サイバーセキュリティ管理士

管理士は、企業の情報資産を守るための実務知識を広く問う上位区分です。

問題数 180問
試験時間 120分
受験料 11,000円(税込)
学割 8,800円(税込)
合格基準 原則70%以上

管理士の出題範囲

課題 内容
Ⅰ 情報セキュリティ総論 情報資産、ISMS、Risk、Policy等
Ⅱ 脅威と情報セキュリティ対策 人的・物理・技術的脅威と対策
Ⅲ サイバーセキュリティ対策 攻撃、Web、Network、Cloud、Incident等

情報セキュリティ総論

情報セキュリティの基本となる、機密性・完全性・可用性、情報資産、リスクアセスメント、ポリシー、ISMSなどを学びます。

概念 意味
機密性 許可された人だけが情報へアクセスできる
完全性 情報が正確で改ざんされていない
可用性 必要なときに利用できる

リスクアセスメント

情報資産を洗い出し、脅威、脆弱性、発生可能性、影響度などを評価し、どのリスクから対策するか決めます。

すべてのリスクをゼロにはできない

優先順位を決め、受容・低減・回避・移転などを組み合わせるのが実務的なセキュリティ管理です。

人的脅威

情報漏えいは技術的攻撃だけで起こるわけではありません。誤送信、紛失、持ち出し、パスワード使い回し、SNS投稿、内部不正なども重大なリスクです。

脅威 対策例
誤送信 宛先確認・添付管理
端末紛失 暗号化・Remote Wipe
内部不正 最小権限・Log監視
Social Engineering 教育・本人確認

サイバー攻撃

攻撃 概要
Phishing 偽メール・偽サイトによる認証情報窃取
Ransomware データ暗号化と身代金要求
DoS / DDoS 大量通信によるサービス妨害
SQL Injection 不正SQL入力
XSS 不正Script実行
Password Attack 総当たり・Credential Stuffing等

Web・ネットワーク防御

Webサーバー、Firewall、IDS/IPS、WAF、VPN、Network Segmentation、Zero Trustなどの考え方を理解します。

対策 目的
Firewall 通信許可・拒否
IDS 不正通信検知
IPS 不正通信検知・遮断
WAF Web Application保護
VPN 安全なRemote通信
MFA 認証強化

クラウドセキュリティ

クラウドでは、クラウド事業者と利用者の双方に責任があります。

クラウドだから自動的に安全ではない

権限設定、公開設定、API Key、Storage設定、Log監視など、利用者側の設定ミスによる事故もあります。

モバイル・IoTセキュリティ

スマートフォン、Tablet、IoT機器は、紛失、盗難、脆弱なFirmware、Default Password、無線通信など独自のリスクがあります。

インシデント対応

攻撃や情報漏えいが発生した後の初動対応も重要です。

段階 例
検知 Alert・Log確認
初動 影響範囲確認・隔離
封じ込め 拡大防止
復旧 Service・Data復元
再発防止 原因分析・Policy改善

フォレンジック

フォレンジックでは、インシデントの証拠となるデータを適切に保全・分析する考え方を扱います。

安易に端末を操作すると証拠を変化させる可能性があるため、手順や記録が重要です。

情報・サイバーセキュリティ初級

初級は、一般従業員・管理部門・セキュリティ初学者向けです。

問題数 80問
試験時間 60分
受験料 8,800円(税込)
学割 7,040円(税込)
合格基準 原則70%以上

初級の出題範囲

課題 内容
Ⅰ 情報セキュリティ総論 基礎概念
Ⅱ 脅威と情報セキュリティ対策 日常的な脅威と対策
Ⅲ サイバーセキュリティ対策 攻撃・安全利用
Ⅳ コンピュータの一般知識 PC・Network等の基礎

初級はどんな人向け?

人 おすすめ度
新入社員 高い
総務・人事 高い
営業 高い
IT初心者 高い
Security Engineer 基礎確認向け

初級から管理士へ進める?

はい。初級取得者は管理士へ段階的に進めます。

公式では、情報セキュリティ初級をすでに取得している人向けに、管理士受験料の40%割引となる昇級特別割引制度も案内されています。

受験方式

方式 特徴 追加費用
公開会場 マークシート 0円
CBT 全国テストセンターのPC 1,500円
オンラインIBT 自宅等でオンライン受験 3,000円

オンラインIBTの3,000円は、公式案内では360度全周Webカメラの往復送料として案内されています。

2026年11月試験

2026年10月4日時点で案内されている次回公開試験は、2026年11月29日です。

区分 日時
管理士 2026年11月29日 10:00〜12:15
初級 2026年11月29日 10:00〜11:15
申込締切 2026年10月22日

試験本体時間と集合時間を混同しない

管理士の試験時間自体は120分、初級は60分ですが、公開会場では説明時間等を含む開催枠がそれぞれ長めに設定されています。

合格基準

公式案内では70%以上の得点が基本合格基準です。ただし問題の難易度により調整し、70%未満でも合格となる場合があります。

管理士対策講座の案内では、課題Ⅰ〜Ⅲそれぞれ70%以上という基準も示されています。

合格率

公式ページには過去の平均合格率が掲載されています。

区分 公式掲載値
管理士 過去平均 49.6%
管理士 令和5年度平均 42.3%
初級 過去平均 61.7%
初級 平成29年度平均 53.1%

年度が古い数字を「2026年合格率」として使わない

公式ページに掲載されている年度別数値は管理士が令和5年度、初級は平成29年度です。現在の単年度合格率とは分けて考える必要があります。

難易度

区分 当サイト難易度目安
初級 初級〜標準
管理士 標準〜やや高い

勉強時間の目安

以下は公式値ではなく当サイト目安です。

経験 初級 管理士
IT初心者 40〜80時間 100〜180時間
IT基礎あり 20〜40時間 60〜120時間
Security実務あり 10〜20時間 30〜70時間

勉強方法

1. 現行2026年版範囲を確認する

旧「情報セキュリティ管理士」だけを対象とした古い教材では、サイバーセキュリティ追加分野が不足する可能性があります。

2. 用語を具体例とセットで覚える

Phishing、Ransomware、WAF、IDS/IPSなどは、実際の攻撃Scenarioと結びつけます。

3. 人的対策も軽視しない

技術対策だけでなく、教育、Policy、持ち出し、誤送信なども重要です。

4. 過去問題・対策テキストを使う

公式の対策テキストや過去問題集を使い、問題形式に慣れます。

5. 管理士は時間配分を練習する

180問を120分で解くため、1問に長時間かけすぎない練習が必要です。

管理士の学習スケジュール例

期間 内容
1〜2週 情報Security総論・CIA
3週 Risk・ISMS・Policy
4週 人的・物理的脅威
5週 Malware・Cyber Attack
6週 Web・Network Security
7週 Cloud・Mobile・IoT
8週 Incident・Forensics
9〜10週 過去問題・弱点補強

不合格になりやすいパターン

失敗 原因 改善
旧教材だけ使用 2026追加分野不足 Cyber領域を補完
技術だけ勉強 人的・管理的対策を落とす ISMS・Policyも学ぶ
攻撃名だけ暗記 対策との対応が弱い 攻撃→影響→対策で整理
管理士で時間不足 180問の処理速度不足 時間制限付き演習

情報セキュリティマネジメント試験との違い

項目 情報・サイバーセキュリティ管理士 情報セキュリティマネジメント試験
資格種別 民間認定 国家試験
実施 全日本情報学習振興協会 IPA
対象 幅広い職種・管理者 情報Securityを担う利用部門人材
試験方式 公開・CBT・IBT CBT

Security+との違い

項目 本試験 CompTIA Security+
市場 日本国内 国際
対象 一般社員〜管理者 IT/Security技術者
技術深度 管理・教育も重視 技術実務寄り
英語 日本語中心 国際資格

個人情報保護士との違い

資格 中心
情報・サイバーセキュリティ 情報資産・Cyber Attack・技術/管理対策
個人情報保護士 個人情報保護・法令・管理

認定カードと更新

合格者には合格証書と写真入り認定カードが付与され、ロゴを名刺などへ表示できます。

公式では、認定カードを更新することでカードおよびロゴの使用有効期限、各種アップグレード講習会への参加資格を延長できると案内しています。

「資格取得事実」と「認定カード・ロゴの有効性」を分けて考える

カード更新制度の詳細や現在の更新期限・費用は、更新時に公式案内を確認してください。

取得するメリット

メリット 内容
Security基礎体系化 人的・技術・管理対策を横断
Cyber領域 2026年から攻撃・Incident等を強化
非IT職でも学びやすい 人事・総務・営業等にも対応
社内教育 Security Awareness研修と相性
段階取得 初級→管理士へ進める

活かせる仕事

職種 活用
情報Security担当 Policy・教育・対策
総務・人事 情報管理・教育
営業 顧客情報・端末管理
管理職 Risk Management
IT Support Security基礎

どんな人に向いている?

タイプ おすすめ
IT初心者 初級
一般社員のSecurity教育 初級
管理部門 初級→管理士
情報Security担当 管理士
専門Security Engineer 管理士+国家/国際資格

よくある質問

2026年に資格名が変わったのですか?

はい。2026年2月度試験から「情報セキュリティ」から「情報・サイバーセキュリティ」へ変更されました。

管理士は何問ですか?

180問、試験時間120分です。

初級は何問ですか?

80問、試験時間60分です。

合格基準は?

原則70%以上です。問題難易度による調整が行われる場合があります。

受験料はいくらですか?

管理士11,000円、初級8,800円です。学生は管理士8,800円、初級7,040円です。

CBTで受けられますか?

はい。公開会場、CBT、オンラインIBTがあります。

管理士と初級はどちらが先ですか?

IT・Security初心者なら初級からが学びやすいです。一定の実務知識があれば管理士からでも構いません。

初級取得者に割引はありますか?

公式では管理士への昇級特別割引として40%割引制度が案内されています。

合格率は?

公式掲載の過去平均は管理士49.6%、初級61.7%です。ただし現在の2026年度単年度合格率を示す数字ではありません。

国家資格ですか?

国家資格ではありません。全日本情報学習振興協会が実施する民間認定資格です。

情報・サイバーセキュリティ認定試験のまとめ

情報・サイバーセキュリティ認定試験は、企業・組織で必要な情報セキュリティとサイバーセキュリティを幅広く学べる民間資格です。2026年2月から現行名称へ変更され、サイバー攻撃、Web・ネットワーク防御、クラウド・モバイル・IoT、インシデント対応、フォレンジックなどが明確に追加されました。管理士は180問・120分・11,000円、初級は80問・60分・8,800円、合格基準は原則70%以上です。公開会場、CBT、オンラインIBTに対応しており、技術者だけでなく総務・人事・営業・管理職などのSecurity Literacy向上にも使いやすい資格です。

情報確認:2026年10月4日
主な確認先:一般財団法人 全日本情報学習振興協会「情報・サイバーセキュリティ認定試験」「情報・サイバーセキュリティ管理士 SMART合格講座」「解答速報・試験日程」。

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